いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、 最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。

子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。

現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。

実績ACHIVEMENTS

ピックアップPICK UP

2025.7.4

未就学児向け・防災エンタメショーにこども成育インストラクターのクック井上。さんが出演します!

<こちらのイベントは盛況のうちに終了しました>

日本こども成育協会認定「こども成育インストラクター」の

クック井上。さんが、未就学児向け・防災エンタメショーに出演します!

7月12日(土)@東京都・虹の下水道館(東京都江東区有明)

https://www.nijinogesuidoukan.jp/event/1802/

「防災」ってなんだろう?
フラッフィーケットのエンタメシッター®、防災士&お料理芸人のクック井上。さんといっしょに、
たのしく“もしもの備え” について学んでみましょう!

✦日時
2025年7月12日(土)

✦開催時間
1日2回 ①11:00~11:30 ②14:00~14:30

✦対象
未就学~小学3年生までのお子さまと保護者さま

✦定員
各回20組40名(かならず保護者の方がお付き添いください)

✦会場
東京都虹の下水道館 レインボーシネマ・多目的室

✦参加方法
当日受付にて希望者に参加整理券を配布します。※先着順
11:00~の回は当日9:30~配布、14:00~の回は当日13:00~配布します。

お知らせNEWS

2025.7.4

未就学児向け・防災エンタメショーにこども成育インストラクターのクック井上。さんが出演します!

<こちらのイベントは盛況のうちに終了しました>

日本こども成育協会認定「こども成育インストラクター」の

クック井上。さんが、未就学児向け・防災エンタメショーに出演します!

7月12日(土)@東京都・虹の下水道館(東京都江東区有明)

https://www.nijinogesuidoukan.jp/event/1802/

「防災」ってなんだろう?
フラッフィーケットのエンタメシッター®、防災士&お料理芸人のクック井上。さんといっしょに、
たのしく“もしもの備え” について学んでみましょう!

✦日時
2025年7月12日(土)

✦開催時間
1日2回 ①11:00~11:30 ②14:00~14:30

✦対象
未就学~小学3年生までのお子さまと保護者さま

✦定員
各回20組40名(かならず保護者の方がお付き添いください)

✦会場
東京都虹の下水道館 レインボーシネマ・多目的室

✦参加方法
当日受付にて希望者に参加整理券を配布します。※先着順
11:00~の回は当日9:30~配布、14:00~の回は当日13:00~配布します。

2025.6.13

保育博WEST2日目ワークショップに認定講師 宗田香織さんと 理事・大塚が登壇します!

<こちらは終了しました。ご参加いただきありがとうございました。>

年に2回東京と大阪で開催されている保育業界のための展示博覧会「保育博」

7月16日(水)、17日(木)の2日間、保育博WESTがマイドームおおさかで開催されます。

その2日目の7月17日(木)13時~ 弊協会の認定講師・歯科衛生士宗田香織さんと理事の大塚がワークショップに登壇します。

ワークショップタイトルは

プロ直伝!保育士も保護者も納得「はみがき好きに導くメソッド」

保育士さんに向けて、はみがきの楽しさを子どもに伝えられるコツを、保育士さんにも楽しんでいただきながら伝えます。

歯科衛生士の宗田香織さんが、子どもが自然と歯みがきに前向きになれる“声かけ”と“ケアの工夫”を保育士向けに伝授します。

座学では子どもの発達に合わせた歯みがきの知識と習慣づくりを学び、実習では歯の模型を使って、力を入れずにしっかり磨ける技術を体験。

さらに、保護者に伝えたいポジティブな声かけリストと、おすすめ歯ブラシのお土産付き。

保育士が保護者と子どもの間をつなぎ、笑顔で続く歯みがき習慣を支えるメソッドが身につく内容です。

 

関西方面の皆さまは来場登録をお済ませの上、是非ご参加ください。

 

保育博WESTサイト:トップ

https://hoikuhaku-west.jp.messefrankfurt.com/osaka/ja.html

保育博WESTサイト:ワークショップメニュー

https://hoikuhaku-west.jp.messefrankfurt.com/osaka/ja/programme-events/workshop.html

2025.5.28

【終了しました】6月14日(土)【参加無料・予約優先】親子ものづくり体験in八王子!

【こちらのイベントは盛況のうちに終了いたしました】

6/14(土)ABCハウジング 八王子住宅公園にて開催!

週末は親子で一緒にDIY!椅子の組み立て&デコレーション♪

 

日本こども成育協会は、6月14日(土)に「親と子の関係が育つチェアづくり」を開催します。

会場は、ABCハウジング 八王子住宅公園!

協会オリジナル、専門家監修のオヤトコ診断で親子のタイプを診断し、子育て傾向に合わせた「声がけ」や「かかわり」のヒントをお伝えします。

お子さまの興味を広げたり、得意を伸ばしたりしていく体験の機会にご活用いただけましたら嬉しいです。

声かけヒントを意識して、親子で一緒に素敵な椅子をつくりましょう。

お子さんの年齢やお好みで椅子のタイプを2種類から選べます。(各回先着順)

ご参加は電話予約が優先となります。ご応募お待ちしております。

 

予約開始:5月30日(金)10:00~ ※営業時間10:00~18:00 毎週水曜定休

042-644-1657 ABCハウジング 八王子住宅公園

https://abc-housing.asahi.co.jp/syuto/park/hachioji.html

 

チラシのPDFはこちらからダウンロードできます↓

https://kodomoseiiku.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/05/ed2d344acd3351dba12fd8e71e3ed75c.pdf

2025.5.15

「親子で楽しく!旅育のススメ」Benesse×JALコラボ(沢井佳子監修)

© Benesse Corporation / しまじろう

弊協会理事・沢井佳子先生が監修者として携わっているBenesse「こどもちゃれんじ」では
JALとコラボレーションして「親子で楽!旅育のススメ」を展開しています。

飛行機での旅は、遠く離れたところへ飛んで、新しい学びのきっかけとなります。

特設サイトでは、空の旅の運行を支える人たちと しまじろうが出会い、
その しまじろうの驚きを通して旅へのワクワクを膨らましていきます。
是非サイトをご覧ください↓

◆JAL旅育のススメ

https://kocha.benesse.ne.jp/kodomo/cp/tabiiku/

 

ブログBLOG

2025.7.16

答えは「正解」か?歯科関係者と共に歩んだ『Early Childhood Oral Academy』での気づき(後編) 

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

前回のブログの冒頭にお話しした私の“梅仕事”は、毎年、試行錯誤の繰り返しです。

上手くいくことよりも、失敗することやこうすれば良かった…と後から悔しい思いをすることの方が多いでのす。

毎年の天候によって梅の状態も出てくる時期もまちまちですし、

同じ分量の塩や氷砂糖で仕込んでも梅酢やシロップが上がるまでの時間も仕上がり具合も

作ってみないとわかりません。

さらに、出来上がるまでにカビが生えないか…心配で気になって仕方ないのです。

 

それを毎年繰り返してきた甲斐あってか、今年は作る時の気持ちの余裕が違いました。

そして、その余裕があるからこそ梅仕事の楽しみ方が変わり梅作りのイベントに参加してみようという心情になったのではないかなと考察しています。

 

また、作り方や買い出しの時の注目ポイントも変わった様な気がします。

モノ作りが好きで夢中になって研究する性分なので失敗や成功を繰り返して納得いく結果を出す課程が好きなのですが、ひとりの考えやできることには限りがあります。

そこで他の人の作り方を参考にしたり・ワークショップなどでプロや先人(先輩)のアドバイスを聞いて試してみないと乗り越えられない壁はやはりあるのだなぁと改めて感じました。

 

■「答え」は辿り着くもの

歯科衛生士の仕事も早いもので来年30周年を迎えます。

30年分の臨床経験は私の大切なデータとなっていて臨床にも院外での活動にも役立っています。

 

それでもまだまだ上手くいかないことや失敗・後悔・反省も多々あります。

試行錯誤の繰り返し、わからないこと・できないことにも向き合い考える続けること、

ブラッシュアップしていく努力を続けていくことで、

やっとひとつの「答え」に辿り着けるような気がします。

 

残念ながら「答え」はすぐには出ないですし、万能な「答え」はないです。

まさに茨の道…ひとりでは挫折します。

だからこそ、それぞれの「答え」を検証し合う仲間が必要なのです。

 

今回の歯科医院向けプログラム「Early Childhood Oral Academy(以下ECOA)」は

歯科衛生士だけでも歯科医師だけでもなく、

クリニックの全員で参加していただくことをお勧めしています。

 

■「結果」から考える

ECOAが提供する「結果」は

「歯科クリニックは子どもの超早期・健康教育のHUBになる」ことです。

 

そのために、

歯科の専門分野から飛び出して、子どもの発達、妊娠期からの母体と赤ちゃんの変化を

基礎知識として学びます。

 

さらには外部施設や関連機関と連携するにはどうしたらよいか?

それが子どもと親にどのようなメリットが生まれるのか、

参加スタッフ同士で考えを出し合いながら、

クリニックで実践するコンテンツの企画を練り上げ、

プレゼンまで実践するプログラムです。

 

『なんだか大変そう…』『自分にはできるか不安…』と感じたかも知れませんが

“梅仕事”のように繰り返しのトレーニングで、その心配を軽減していきます。

 

いつも同じじゃない・上手くいかないからこそ、

自分のやり方、以前の「答え」を疑い

 

どうしたら「喜ばしい結果になるのか?」を、考えて

また挑戦して、失敗してもまた工夫して…という建設的なサイクルが生まれるのです。

 

皆さんも、

まずは身近な好きなこと・趣味に取り組んでいる自分を思い起こしてみてください。

今まで感じたことがなかった意外な「答え」や「発見」があるかもしれません。

 

ーーーーーー

ECOAトレーニングにご興味のある方は理事大塚よりガイダンスいたします。
こちらのカレンダーからお時間の予約を承ります。

https://calendar.app.google/Lti4KnLwvwG9LsMN7

 

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

2025.7.11

答えは「正解」か?歯科関係者と共に歩んだ『Early Childhood Oral Academy』での気づき(前編) 

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

突然ですが、毎年恒例の〇〇作業や長年続けていることはありますか?

私は、ここ数年続けて “梅仕事” をしています。

今年は、以前から気になっていた梅シロップと梅酒作りのイベントに参加してGWに梅仕事をスタートしました。

身近なスーパーではなかなか手に入らない品種の梅を使っての梅仕事は

いつもと違う緊張感がありましたが、お気に入りの梅の品種がひとつ増えて良い体験になりました。

 

■「やり方」では解決しない

日本こども成育協会で4月からスタートした

歯科医院向けの『Early Childhood Oral Academy』トレーニングプログラム(以下、ECOAトレーニング)

の主旨にも繋がるところがあると感じ、梅仕事のお話しをしましたが、

クリニックでの業務も“毎日続けていること”ですね。

同じやり方をしても、実は、ひとつとして同じ答えは出ない…のではないでしょうか?

 

“前は上手くいったのに今日はダメだった”

“臨床をどうしたらレベルアップさせられるか”

“いま勤務しているクリニックや自分の成長ポイントは何で、誰がどんな工夫をするとより良いクリニックになるか”

“院内のコミュニケーションを円滑にするにはお互いにどんな配慮が必要か”

“患者さんに通い続けてもらえるクリニックにするにはどんな仕組みやサービスが必要か”

 

など、日々壁にぶつかることも多いと思います。

また、問題を改善したい“どうにかしなくちゃ”と思っていても忙しさに追われると

考えたり話し合ったりする機会を失い先送りにしてしまうことや、

いざ会議をしようと思ってもどう進めていけば有益な会議ができるか…

「やり方」を学ぶことがあっても本質的な解決にならないことが殆どだと思います。

そうした課題の解決の糸口を掴む機会になるのがECOAトレーニングです。

■「答え」とは何でしょう?

いざ取り組もうとすると何から始めれば良いかわからず結局いつも頓挫してしまったり、

機材は集めてみたもののいつの間にか使わなくなって眠ってしまったり、

「やり方」を手に入れても「やること」ばかりが増えて疲弊してしまったり…

多くのクリニックで『あるある』な悩み事ではないでしょうか。

 

また、歯科衛生士個人の悩みとしてよくご相談を受けることは

“スケーリングやSRPは出来るようになったけどOHI(TBI)で患者さんとのコミュニケーションが苦手”

“歯科衛生士間でのP処や予防のプログラムに一貫性がなく(と感じて)これで良いのか不安”で

早く辞めたい、歯科衛生士はもうやりたくない…という悲しい声を聞くことも少なくありません。

こういったお悩みは、

小手先のテクニックや他の医院でやっていることの導入では解決しないものです。

 

つまり、やり方や事例には正解はないということに気づき、

自身とクリニックの本質にアプローチすることが必要なのです。

これが、とても難しいのです。

アプローチの対象をリサーチし、対象が望む状態を考え、

何度も繰り返し実践するという訓練(トレーニング)して

やっと「答え」を見つけることができます。

 

答え、それは「設定した結果が出る」ことです。

そして、その結果によって新たな「課題」や「新たに求める結果」が出てきます。

進化の始まりです。

 

「やり方」を手に入れれば上手くいく、ことではなく

「答え」が出て終わりではない、ということ、

そして、観察して考えて実践する習慣づくりが大切なのです。

 

ーーー(後編は来週お届けします)ーーー

ECOAトレーニングにご興味のある方は理事大塚よりガイダンスいたします。
こちらのカレンダーからお時間の予約を承ります。

https://calendar.app.google/Lti4KnLwvwG9LsMN7

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

2025.6.26

なかよし親子の“意外”なチェックポイント

6月14日(土)に八王子のABC住宅公園で

親子ものづくり体験「親と子の関係が育つチェアづくり」ワークショップを実施しました。

 

当日はギリギリ雨が降りそうで降らない、梅雨の曇り空。

センターハウスのホールで行うワークショップには事前のご予約も入り、

ワクワクしながらお待ちしました。

 

初回は4組満席でスタート。

その後も、次々と参加親子・3代ファミリーなど多様なご家族が

椅子づくりにチャレンジしました。

年齢層も2歳半から8歳と幅広く、どうなるかな?と思いましたが、

ワークショップのプロフェッショナルのアズマテリアル崎村さんのサポートを得て、

それぞれの年齢ならではの方法で、椅子づくりを楽しんでくれたようです。

 

2歳半のお子さんにはあらかじめ組み立てていたチェアに

フェルトシールやカラーシールでデコレーションを楽しんでもらい

3歳から上のお子さんには椅子の天板をドライバーで固定することろから

体験してもらいました。

 

■オヤトコ診断®で日ごろの関係性を客観視

お子さんが椅子づくりに取り組んでいる間に
お父さんお母さんには「オヤトコ診断r」タイム。
普段のお子さんとの関わり方を客観視してもらいました。

今回は「双方くっつき」と診断が出る親子が多く、
日ごろから活発にコミュニケーションをしている様子は
椅子づくりのやり取りにそのまま表れていました。

そこで、講師を務めた大塚からは

「椅子のデコレーションをしている時には、声をかけずに見守ってみてください」
「デコレーションを手伝いたくなっても手や口を出さないでまかせてくださいね」

とアドバイスをすると…

手や口を出したいお父さんお母さんが口を抑えてがまんをする、というシーンも。

日ごろ仲良くやり取りしていると
知らず知らずに失敗しないように手を出したり、「そっちがいいよ」と指示したり、
良かれと思ってやっていることが
実はお子さんの自主性や自由な発想を抑えてしまうこともあります。

お子さんも、自分で決めているように見えて、
ちらちらと親の顔色を見ながら決めていることがあります。

「双方くっつき」のなかよし親子さんには、
一旦、親は口も手も封印して「ほったらかす」を意識してもらいます。

お子さんの「やりたい」にゆだねて、どんなふうにつくるのかな?と
観察すると、普段のにぎやかなやり取りでは見過ごしがちな
「この子らしさ」に気づくことができるものです。

■自由なデコレーション、ルールが楽しいデコレーション

参加したお子さんたちそれぞれが

それぞれのやり方でデコレーションをしていく様子は

眺めているだけでこちらが楽しくなるものでした。

 

・たっぷり時間をかけて全体にフェルトシールをちりばめる

・金と銀のシールを天板の小口にきれいに貼る

・ねじ穴を隠すためにシールを貼り重ねる

・好きな紫色を貼りまくる

・椅子の裏側にこだわる

・「大好きなぬいぐるみをのせる」と決めてデザインする

・きょうだいで競争しながらアイデアを出す

 

写真を見ても、彼ら彼女らが楽しんでくれた様子がわかるでしょう。

 

どれも素敵で、その子どもオリジナルの、たったひとつのチェアが出来上がりました。

 

■安全への配慮

今回は、体験に使う椅子選びや使用する工具、ねじや木材に触れるときの注意など

ワークショップを安全に運営するために

子どもの安全の専門家・所真里子さん(日本子ども学会)の監修を得て準備を進めました。

 

私たちが関わるイベントやワークショップだけでなく、

こどもが楽しく自由に経験を重ねるための環境づくりにおいて

「安全の確認」が必須となるように啓蒙をしていきたいと思います。

 

オヤトコ診断はこちら

2025.6.19

今すぐ始める熱中症対策・後編

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

前回、本格的な夏を迎える前に準備しておきたい熱中症対策について

以下の3つのタイトルを紹介しました。

 

①のどが渇いたと感じる前に水分摂取を

②普段の口腔ケアでできる熱中症予防

③むし歯予防を考慮した熱中症対策

 

その②のポイントが「ぶくぶくうがいトレーニング」でしたが、

もう少し詳しくお話ししたいと思います。

 

②普段の口腔ケアでできる熱中症予防_つづき

 

なんで、ぶくぶくうがいが熱中症対策?と思った方も多いと思います。

帰宅時や歯みがきの時、普段から行っている“ぶくぶくうがい”

ここを意識することで、熱中症対策になるなら一石二鳥ですね!

 

特別なことは特にありません。

いつものぶくぶくうがいの動作を少し意識して大きくゆっくり行うことで十分です。

意識して大きく行うことでお口周りのたくさんの筋肉が連動して、

普段使えていない筋肉が動き、唾液腺の刺激になります。

唾液腺の刺激が加わることで唾液分泌量が増えます。

 

実は、これが熱中症対策につながるのです。

飲んだ水分を全身に巡らせて、口腔内に唾液として分泌し口腔内の自浄作用

(元々備わっているお口の中をキレイにする力)を活用することができるのです。

 

それに加え、口輪筋という口の周りにある筋肉が鍛えられ

“おくちポカン”などの口唇閉鎖不全が解消されます。

いつもお口が開いていて乾燥しカサカサしやすい唇も

口腔機能トレーニングを行い唇がしっかり閉じられると改善します。

 

お口が閉じられると唾液が蒸発しにくく、

唾液がお口全体に行き渡り自浄作用が働きやすく口腔内の衛生状態が良くなるので

結果的にむし歯・歯周病の予防につながります。

※過去ブログ「セルフケアのポイントは「ぶくぶくうがい」と「よく噛むこと」参照
https://kodomoseiiku.jp/blog/210707-2/

 

③むし歯予防を考慮した熱中症対策=3食しっかり食べること!

水分摂取を積極的にしてくれないからといって、

こどもが好きな甘いジュースや清涼飲料水ばかりを与えていては

むし歯のリスクが高まります。

 

歯科医院でお子さんをお持ちの保護者の方に伺うと、

それを心配している方がたくさんいらっしゃいます。

 

激しい運動時、風邪等の体調不良で飲食がままならない、など

熱中症のリスクが高い気候や状況で一時的な場合は、

糖分・塩分・ビタミン・ミネラル等の補給として、

果汁やスポーツドリンクなどの摂取が必要なこともあります。

 

ですが、

日常的な水分補給として適しているのはお茶(無糖)」です。

食事の基本となる朝昼晩の食事が充分摂れていない・欠食で空腹感があると

甘い飲み物を欲するようになったり、間食の量や回数が多くなり過ぎたりして

むし歯のリスクも高くなります。

 

毎日の食事を3食しっかり食べることは、

食事から水分を摂ることにつながります。

そして不足しがちなビタミン・ミネラルなどの栄養素を充分摂取することだけでなく、

咀嚼する回数を確保することにもつながります。

 

それは、むし歯予防を考慮した熱中症対策の土台となり、

必要以上に糖分の多く含まれるドリンクを飲まなくなるので

結果的に「むし歯予防」と「熱中症対策」と一挙両得となるのです。

 

食事の際は、出汁の効いた具だくさんお味噌汁やスープなどを

メニューに加えることで水分・ビタミン・ミネラルを一椀で摂れますので、

たくさんの献立を作る大変さも軽減できそうですね。

 

そして、食事の後には「ぶくぶくうがいトレーニング」!

外出先で歯みがきが出来ない時、おやつを食べた後、

お水やお茶以外の水分摂取をした後などには、

ぶくぶくうがいをするところまでを行動のセットにすると良いですね。

 

今年もすでに気温が高い日々が長く続いています。

それぞれのご家庭で出来そうな工夫を取り入れて

元気に楽しい毎日を過ごしましょう。

 

 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

 

2025.6.13

今すぐ始める熱中症対策・前編

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

天気予報では梅雨入りに関連した話題が出てくるようになりましたが

皆さんがお住まいの地域の天気はいかがでしょうか?

 

私は仕事で主に神奈川と東京を行き来するのですが

移動した先々で天候が違うことも多いので

この時期は折りたたみ傘が手放せません。

 

そして、私のカバンの中の必須アイテムで重要なのが

 

“飲料水”と“梅干し”です。

 

こちらは熱中症対策にもつながります。

 

皆さんはどんな熱中症対策をしていますか?

夏に向けて徐々に気温が高くなっていくこの時期は

熱中症対策も意識し始めると良い頃です。

 

今回のブログでは、本格的な夏を迎える前に

準備しておきたい熱中症対策について

 

①のどが渇いたと感じる前に水分摂取を

②普段の口腔ケアでできる熱中症予防

③虫歯予防を考慮した熱中症対策

 

3つのポイントに絞ってお伝えします。

① のどが渇いたと感じる前の水分摂取

特にお子さんが楽しく遊んでいる時や何かに集中している時は

『お水飲んでね!』

大人が声をかけてもなかなか飲んでくれないことも。

こどもが積極的に水分摂取をしてくれない場合は

どのようなアプローチが良いでしょうか、

例えば…

 

・時計の針が〇時のところに来たらお水を飲みましょう、と自分から水分補給につながるような習慣にしていく

→時計に好きなシールを貼ってここに針が来たらお水を飲もうね、などの楽しくなる工夫もあるとよいですね

 

・スマホなどのアラームを設定しておき『この音がなったら誰が気づくかな?』

→お水補給タイムをゲームのように遊びと結びつけると楽しみになりますね

 

・〇〇したら、もしくは〇〇する前はお水を飲むとルールを決めておく

→朝起きたらお水を飲む・お風呂に入る前に水分補給、トイレの後は必ず飲む、など

 

それぞれのご家庭ではどんな工夫ができそうですか?

お子さんとも話し合ってみるのもよいですね。

おうちでも、お出かけ先でもできることを楽しみながら実行してみましょう。

②普段からできる熱中症対策

“のどが渇く前の水分摂取が大事”とわかっているものの、

難しい場合もあるかと思います。

私も仕事柄いつでも水分摂取が出来る訳ではないので、

それ以外で何かよい方法はないかな…と行っているのが

口腔機能トレーニングです。

 

口腔機能トレーニングと言うと

聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが

“あいうべ体操”や“舌回し”など

いわゆるお口や舌の体操と言うとご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

お口に良いのはわかっているけれど

『こどもがなかなかやってくれない』

『トレーニングを継続して行うのは忙しいから時間的に難しい』

という保護者の皆さんにもおすすめしたいのが

 

“ぶくぶくトレーニング”

 

帰宅時や歯みがきの時、普段から行っている“ぶくぶくうがい”

ここを意識することで、

熱中症対策にもなる口腔機能トレーニングへバージョンアップできるのです。

 

ぶくぶくうがいトレーニングの方法やメリットは、次回お知らせします。

 

<ブログ筆者>

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

2025.6.6

監修者インタビュー「プロの5歳児」の視点

理事の大塚千夏子です。

初夏のある日、日本こども成育協会理事であり、

子どもの認知発達・視聴覚メディア設計の専門家である

沢井佳子先生にインタビューを行いました。

 

インタビューのテーマは

「こどものための製品・サービス開発における監修者の心得とは?」

 

長年、子どもの認知発達の専門家として、監修の実績を重ねて来られた沢井先生から

「監修者の視点」伺う約2時間のインタビューとなりました。

 

インタビュー動画はセクションごとに編集し、夏ごろから配信スタート予定です。

今回は、沢井先生が語ったお話しの一部を先行して紹介します。

 

―――――

■監修者は何を見ているのか?

子ども向けコンテンツをつくるとき、何より大切なのは「子どもの頭の中に何が浮かぶか」をとことん想像することです。
大人が伝えたいことを押し付けるのではなく、子どもの世界に入り込み、一緒に楽しむ視点が求められます。

 

■監修の本当の役割とは?

多くの人が「監修」と聞くと、

完成間近のコンテンツに赤入れをする“チェック役”を思い浮かべるかもしれません。
でも、それでは遅すぎます。

理想的な監修は、企画の“ふにゃふにゃな”段階から関わること。
「こんなことを伝えたい」という開発者の熱意に寄り添いながら、

子どもに本当に届くのかどうかを一緒に考え、

安全に、そして早く走るための「アクセル」の役割が監修なのです。

■子どもの心に届ける6つのポイント

※今回はそのうちの3つを紹介します。

 

  1. 子どもの発達段階と理解力に配慮する

子どもの視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚、は大人とは違うものです。そして言語能力も外から見えていることと子どもの内部で起こっていることには違いがあります。
何をどう見て、どんなふうに受け取るのかを想像し、丁寧に設計することが重要です。

 

  1. 科学的なデータを活かす

少人数でも子どもの視聴調査を行い、「本当に伝わったか?」を見える形で評価する姿勢が、信頼されるコンテンツの礎になります。

 

  1. 子どもが惹きつけられる表現

子どもが好きな色、形、そして表現方法(アニメ、実写、CG、音楽、芝居…)など子どもたちの興味や関心を引き出すために子どもから見た視点をとことん想像すること。

 

■「プロの5歳児」として生きる

5歳児は、下の年齢の子に共感でき、大人とも会話が成立しはじめる特別な存在。
この視点で「どこでつまずくか」「どこで笑うか」「どうやって夢中になるか」を直感的に捉える力は、何より大切です。

当然、研究者としての冷静なデータを持ち合わせていますが、

同時に、自分が子どもだったときの記憶と感覚を信じること。
「5歳児ならこう言い間違えるだろう」「この言い方では伝わらないかも」

なによりも「(5歳児の)よっちゃんはこれが楽しい!(つまらない!)」という

直感が、子どもに響くコンテンツをつくる鍵なのです。

―――

 

今回は、インタビューの一部を紹介しました。

ただいま動画を鋭意編集中です。

 

子どものための「製品」「コンテンツ」の開発において専門家の監修が入っているケースはまだまだ一部です。

子どもの成育環境にある全ての製品やコンテンツに
確かな監修が入ることが「当たり前」となる社会を私たちは目指します。

沢井佳子先生のプロフィールはこちらからご確認ください。

動画はYouTube「日本こども成育協会チャンネル」にアップします。

 

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理事 総合監修沢井 佳子(さわい よしこ)

こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。

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