いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、 最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。

子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。

現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。

実績ACHIVEMENTS

ピックアップPICK UP

2025.9.12

日本子ども学会・子ども学会議@秋田大学・大会長は瀬尾知子先生

日本こども成育協会が賛助会員として参加している
日本子ども学会が

毎年秋に開催する「こども学会議」。

今年は秋田大学で開催されます。

日程:2025年11月 8日(土) 9日(日)

「子ども学」という領域を切り開き
学際を超えて学び、実践者も集まる場です。

大会長の瀬尾先生は私たちの「こども成育講座」で
「こどもの食行動」の講義を担当くださっている先生です。

ヒトと他の動物との「食」の比較をすることで
人間(主に子ども)の食の発達と行動を詳らかにする講義は
いつも受講者の頭の上に「ひらめき」を
沢山輝かせてくださる先生です。

子ども学に関心をお持ちの方は
この機会にぜひ秋田に集まりましょう!

第21回子ども学会議(11月8日、9日@秋田大学)
https://kodomogakkai.jp/02/21-2.html

※参加費が割引となる事前申込は10月10日までです。
※懇親会は、準備の都合上、当日枠はありませんので、
ご参加予定の方は事前申込がお勧めです。

チラシのダウンロードはこちら
https://kodomoseiiku.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/poster_21.pdf

お知らせNEWS

2025.9.12

日本子ども学会・子ども学会議@秋田大学・大会長は瀬尾知子先生

日本こども成育協会が賛助会員として参加している
日本子ども学会が

毎年秋に開催する「こども学会議」。

今年は秋田大学で開催されます。

日程:2025年11月 8日(土) 9日(日)

「子ども学」という領域を切り開き
学際を超えて学び、実践者も集まる場です。

大会長の瀬尾先生は私たちの「こども成育講座」で
「こどもの食行動」の講義を担当くださっている先生です。

ヒトと他の動物との「食」の比較をすることで
人間(主に子ども)の食の発達と行動を詳らかにする講義は
いつも受講者の頭の上に「ひらめき」を
沢山輝かせてくださる先生です。

子ども学に関心をお持ちの方は
この機会にぜひ秋田に集まりましょう!

第21回子ども学会議(11月8日、9日@秋田大学)
https://kodomogakkai.jp/02/21-2.html

※参加費が割引となる事前申込は10月10日までです。
※懇親会は、準備の都合上、当日枠はありませんので、
ご参加予定の方は事前申込がお勧めです。

チラシのダウンロードはこちら
https://kodomoseiiku.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/poster_21.pdf

2025.9.5

歯科限定:マイナス6ヶ月~1歳半の子どもを学び、クリニックに活かすプログラムスタート!

(一社)日本こども成育協会は
子どもの生命活動の入り口である「口腔」の発達に着目し、
1年をかけて歯科医師へのインタビューを重ねてまいりました

そして、乳幼児期から子どもの口腔の健康を願う歯科医師の多さに
心強さを感じるともに

「異職種連携」
「妊娠期からの“こども”の口腔管理」

が、これからの歯科医には必須だが
それをどうするかは「模索中」という言葉も多く聞きました。

少子化が進む現在、
ひとりでも多くの子どもが胎児期から母体と共にケアされ
出生後は、
子どもが保護者・保育者と一緒にいつでもアクセスできる
健康を支える成育環境が必要です。

つまり、

全国6万7千拠点を誇る歯科医院は
「超早期健康教育の専門拠点」=社会基盤

に成り得るのです。

そこで、2025年9月より、
歯科クリニックが社会基盤を目指し、地域に頼りにされ、
さらに発展し続けるためのプログラムをスタートします。

令和6年度の保険点数改訂でも着目されている

「異職種連携」
「食習慣指導」
にアプローチいたします。

Early Childhood Oral Academyトレーニングプログラム

概要はこちら
https://kodomoseiiku.jp/lp/ecoa/

 

【異職種連携の知見】

こどもの心理発達:胎児期から乳幼児期の子どもの認知発達

助産学:妊娠期から出生後の母体と赤ちゃんの心身の健康を支える知識

健康食育:親と子どもの健康を支える食生活習慣習慣のメソッド

 

【クリニックオリジナルのプログラム策定】

クリニックのコアビジョンの再構築

スタッフが「自走して」クリニックオリジナル企画を立案するフレームワーク

マイナス6か月~1歳半までに
親と子どもが定期的に「健康と口腔発達をチェック」するために
何度も通う歯科を目指す
6日間のプログラムです。

9月7日(日)第1期がスタートします。

歯科の関係者に限り、オンラインでの見学参加が可能です。
※ご興味のある方はお問合せフォームよりご連絡ください
https://kodomoseiiku.jp/contact/

2025.8.22

書籍『「情報」用語活用辞典』(山川出版社)理事・沢井佳子掲載のご案内

弊協会の理事・沢井佳子が
書籍『「情報」用語活用辞典』(山川出版社)
人名のセクションに掲載されました。

国内外の情報主要分野のキーパーソン約300名の内のひとりとして下記のように紹介されています。

“心理学者・認知科学者、子どものための視聴覚メディアの設計及び学習コンテンツの開発を専門とする。”

“日本こども成育協会理事として、子供の成育環境に人工知能(AI)やXRを利活用するプロジェクトを進めている”

以下は出版社の書籍紹介文です。

ーーーー
日本のAI研究の第一人者(『AIに心は宿るか』の著者。手塚治虫AI新作漫画プロジェクトにも参加)松原仁さん推薦!
「現代の手習いは『読み・書き・情報』! その基礎となる必須の知識がこの一冊に」
高校必修科目の「情報I」、文理共通で必修化が進む大学の「数理・データサイエンス・AI」(リテラシーレベル)にも対応!★高校生から社会人に必須の2100語(用語1800語、重要人名300人)を収録。全用語に英語を並記したコンパクトな用語辞典です。
ーーーー

是非お手に取って、人名項目の「さ」のページをご覧ください。

出版社サイト→ https://www.yamakawa.co.jp/product/15257

2025.8.7

公開中!:子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

私たち大人はインターネットにつながらない日は無いくらいに、当たり前のように使っています。

そして、今の子どもは生まれた時からインターネットで世界につながることができる環境に育っています。

子どもがインターネットを安全に使うために「いつどのタイミングで教えたらよいか?」というのは保護者の方々からよく聞かれる問いです。

この度、ビッグローブ株式会社さまの

子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

の映像コンテンツを監修する機会に恵まれました。

主に小学校低学年から10歳くらいまでの子どもが楽しく映像を見ながら、時に一緒に考えながら、インターネットの安全な使い方について学ぶことができる全3篇の動画です。

日本こども成育協会では、子どもの認知発達(発達心理学)専門家の沢井佳子先生と、理事大塚千夏子で監修にあたりました。

ビッグローブ社ならではの楽しさと、確かさがありつつ、変容し続けるインターネットの世界を生き抜く基礎体力となる内容になっています。

↓ビッグロープ株式会社のリリースはこちら↓

https://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2025/08/250807-a

 

↓監修動画の視聴はこちら↓

ステージ1:インターネットにつながるものは?
ステージ2:「ウイルス」にご用心!
ステージ3:IDとパスワードって何?
ステージ4:サイトを見るときのおやくそく

ステージ1:長時間利用にご用心!
ステージ2:実はこわい?オンラインでのやり取り!
ステージ3:思いやりの気持ちを持とう!
ステージ4:課金のゆうわくに気をつけて!

ステージ1:個人情報に注意!
ステージ2:「著作権」に注意!
ステージ3:インターネットの情報は全部正しい!?
ステージ4:フェイクニュースにご用心!

ブログBLOG

2025.9.26

防災バッグを確認しよう!災害時の家族の口腔ケア

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

9月に入ると園や学校・地域の避難訓練などが行われ
“防災”について考える機会が増えたかと思います。

 

今回のブログでは災害時の口腔ケア、特に

・防災バッグにどんな口腔ケアグッズを入れておいたらよいか?

・災害時の口腔ケアでのポイント

に焦点をあててお伝えします。

防災バッグ用意していますか?

私も防災バッグについての情報を元に
“これがあったら安心・必要”と思う物を集めて、
リュックサックに入れ枕元に常備しています。

 

毎年9月頃には非常用にローリングストックしている
食料品と共に防災バッグの中身に

 

“期限切れがないか?”

“今のままで良いか?”

 

と確認します。

 

災害といっても様々なので、
その時の状況によって必要なものが違うでしょうし
悩みだすと何を用意しておけば良いか??
本当に悩んでしまいます。

飲料水などこれだけは外せない!!
という物のひとつが口腔ケアグッズ

“歯みがき用品”です。

私はこれらも必ず確認しています。

防災バッグに歯ブラシ があたり前になるように

ネットショップなどで防災バッグを検索すると、
数年前までは歯ブラシ等の口腔ケアグッズが入っていることは
殆どありませんでしたが、
ここ最近では入っていることも多くなりました。

 

製造者・消費者共に災害時の口腔ケアの意識が
高まりつつあるという印象を受けます。
歯科衛生士としては大変嬉しいことです。

ただし、口腔ケアグッズは
元々防災バッグにパッケージされた物ですと
使用感や味など“いつもと違う”ことで、
結局使わなかったり効果的に口腔ケアができず
口腔内の状態が悪化してしまう…
といった問題も発生します。

ですので、
防災バッグに入れる口腔ケアグッズは
『いつも使っている歯みがき用品』をベースにし、
『+アルファの“災害時だからこそ便利な物”』
ご用意していただきたいのです。

■いつも通りに磨けないことを想定した口腔ケア用品の選択を

さて、“いつもの歯みがき用品”はどんな物を使っていますか?

・歯ブラシ

・フロス(糸ようじ)

・歯間ブラシ

・歯磨剤(歯みがき粉)

・デンタルリンス(液体歯磨剤)

・舌ブラシ…

 

などの口腔ケアグッズがありますが、
歯ブラシの大きさや歯磨剤であれば
大人用子供用でフッ素濃度の違い等もあり、
ご家族それぞれ必要な物が違いますね。

できれば、1人分をクリアポーチ等に個別に入れて
防災バッグに用意することをおすすめします。
災害時は気持ちの余裕もなくなりますので、
口腔ケアグッズやポーチに名前を書くなどして
お子さんにもわかりやすい工夫をしておくことは
ママやパパの安心のひとつになると思います。

防災バッグの容量の制限も考慮しないといけません。

・歯磨剤を一人ひとつずつは入れると防災バッグが重くなってしまう

・歯磨剤とデンタルリンス両方入れるのは難しい

など家族が多くなると困ることも出てきます。

そういった場合は、

・歯磨剤は大人用と子供用一つずつ入れておく

・お子さんの年齢によっては親子で共有できるデンタルリンスにする

などいつもと違うけれど、
災害時の代替案を検討してみるのも良いと思います。

“災害時だからこそ使える物”としては

・デンタルリンス

断水時や避難所などで水がつかえない、洗面所が混んでいる、
などで、うがいがいつも通りできない時に活用できる

・歯みがきシート、歯みがきナップ

歯みがきを丁寧にする余裕がない時にもサッと使えます。
甘い味がついているので、気分転換にもなります。

ただし“災害時に初めて使う”となると
ストレスに感じることもあるので
普段から“お試し”してどんな風に使うのか確認して
慣れておくことをおすすめします。

 

さて今回は災害時の口腔ケアについてお伝えしました。

これをきっかけに、日常の口腔ケアと共に
災害時の口腔ケアについてもご家庭で話し合う機会になると嬉しいです。

ーーーーーー

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

2025.9.19

そこで差が出る!秋のイベント 事故・ケガ予防(後編)

日本こども成育協会シニアフェローの所真里子です。

子どもの安全の専門家として研究を進める傍ら
事故防止のための監修、コラム執筆を行っています。

前回は、
子どもがものづくりをするようなイベントを開催する際の
キット選びの注意点についてお話をいたしました。

今回は「安全な環境の作り方」についてお話しします。

■安全な環境の作り方

今回立ち会ったワークショップの会場は
屋内で、50㎡くらいの明るいお部屋で目も行き届く良いハコです。

親子で「椅子づくり」を行う、ということで
作業台として会議用の机を並べて広いスペースを作っていました。

そして、その周りにパイプ椅子が並んでいました。

☑チェックポイント
机も椅子も大人仕様
子どもの足が床につかないパイプ椅子に座って作業するのは
体勢が安定せずに危険
椅子の上に乗って作業するのも転落など思わぬ事故に…

早速、イベントのご担当者に一緒に考えてもらいました。

では、どうするか?

参加者をお迎えするときは、
机の上にキット等を並べておき、
集まった方から親子で椅子に座っていただく。

一通りの説明が終わり、
チェアづくりを始めるタイミングで立ち上がっていただき、
椅子を片づける

参加のお子さんは立って作業。

子どもにとっては、机の上より、床の上での作業がしやすいようでした。

実際にやってみると、
椅子を片づけた分、スペースが広くなり、
参加者にとって動きやすい環境になりました。

午後には机も片づけて、
説明を受けるときにはパイプ椅子を出して
実際に椅子づくりをするときには
床の保護シートの上で自由な体制で作ってもらいました。

■景品やプレゼント等のお持ち帰り品も管理対象です

出来上がったチェアは自宅にお持ち帰りできます。
自分で作ったチェアですから
大切に使ってくださるでしょうが、
使い方を誤ると思わぬケガにつながります。

お持ち帰りの際には、
キットについていた取扱説明書(注意書き)を一緒に渡し、
特に注意してほしい点を口頭でお伝えするようにアドバイスしました。

例)椅子なので踏み台にしないでくださいね

  ネジが緩んでいないか時々チェックしてくださいね、等

 

今回はワークショップで作ったモノの持ち帰りですが、
参加者にプレゼントを用意したり、
くじ引きの景品を用意したりするイベントもありますよね。

これらによく使われる安価な玩具(おもちゃ)は、
ネットで多数売っています。

☑チェックポイント
対象年齢は確認していますか?

総じて、
安価な玩具の対象年齢は3 歳以上あるいは6 歳以上のもの
が多いので注意してください。

■安全確認は参加者の安心につながる

参加のお礼を申し上げながら、
持ち帰ったあとのチェアの注意点をお伝えしたところ、
保護者の皆さんは「なるほど」という表情で聞いてくださいました。

安全の話をすると、
「危ないイベントだと思われるではないか・・・」
と拒否反応をされる方もいますが、本当にそうでしょうか?

準備段階で安全確認をすることで、
スタッフにも参加者にも危ない点を事前に伝えることができ、
何らかの対策がとれます。

子どもが楽しく自由に経験を重ねるための環境を
安全なものとするために、何ができそうか、
一緒に考えていきましょう。

前半の記事はこちら

ワークショップのレポート記事はこちら
https://kodomoseiiku.jp/blog/250627-2/

書籍「保育者のための『ハザード』教室」の詳細はこちらhttps://shop.gyosei.jp/products/detail/11579?srsltid=AfmBOoqTKT5xfNhP8B58DJP_gEHewFiXCNiesq1q4NP-HUHiPgBjXIbr

*******

日本こども成育協会では、子ども向けイベント、ワークショップ、施設等の「安全の確認」に取り組んでいます。ご

相談等はこちらまでご連絡ください。

https://kodomoseiiku.jp/contact/

ーーーーーー

<執筆者プロフィール>

所真里子(ところ まりこ):子ども製品・保育の安全

【専門分野】

子どもの安全(製品安全、リスクマネジメント、事故予防)
日本子ども学会常任理事
製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)審査委員
ISOガイド50(子どもの安全)JIS化委員

 

 

 

 

 

2025.9.12

そこで差が出る!秋のイベント 事故・ケガ予防

はじめまして。日本こども成育協会フェローの所真里子です。

子どもの安全の専門家として、
ブログ記事を担当します。

去る6 月14 日(土)に八王子のABC 住宅公園で行われた
親子ものづくり体験「親と子の関係が育つチェアづくり」
ワークショップの安全面をチェックするために監修を担当しました。
(当日のレポート記事は当ブログの最後にリンクを記載しています)

これからの季節、
お子さんが参加するイベントやワークショップ等を
企画されている方もいらっしゃるでしょう。

楽しい時間も、思わぬ事故やケガが起こると、
一瞬で悲しい残念な時間になってしまいます。

安心してイベントを行うために、どんな点に気を付けたらよいか、
6 月のチェアづくりワークショップを事例にお話しします。

■モノづくりキットの選び方

チェアづくりのようなモノづくりがメインの
イベントやワークショップの場合、

モノづくりに必要な材料一式がそろったセット(キット)が便利です。

ネットで検索すると、いろいろなキットが出てきますが、

表示された画像と価格だけを見て、
ポチっと注文していませんか?

 

このチェアづくりワークショップの安全監修をしたきっかけは、
キット選びでした。

ご担当者から、

「いろんなキットがあるけれど、
 安全に作れるものを選びたいからアドバイスがほしい」

というSOS が届きました。

候補にあがっているキットの販売サイトには
作り方の動画が公開されていましたので早速チェック。

大人(親)が組み立てるとはいえ、
近くに未就学児がいる環境であることを考えると、

工具を使用するプロセスは最低限にとどめたほうがよい

と思いました。

 

具体的に、ケガが発生しそうな場面も
いくつかピックアップし、お伝えしました。

また、サイトには

「ご家族みなさんで製作してはいかがでしょうか」

とあるのですが、

取り扱い説明書が見当たらず、
対象年齢や注意表示内容が確認できませんでした。

子どもが組み立てる今回のケースを考えると、
材料の木材の角の
処理が荒い(尖っている)点が気になりました。

 

これらのアドバイスを提示して、
それを受けたワークショップ担当者は

キットの販売事業者に取り扱い上の注意等の問い合わせをし、

「木材の角を丸くする処理をしたうえで納品してほしい」

と交渉をしたそうです。

■安全な環境の作り方

今回はワークショップの立ち合いもさせていただきました。

会場につくと、会議用の机とパイプ椅子が並んでいました。

机も椅子も大人仕様ですから、
子どもの足が床につかないパイプ椅子に座って作業するのは
体勢が安定せずに危険ですよ、と担当者に伝えました。

では、どうするか?

続きは来週にお伝えします!

 

ーーーーーー

<執筆者プロフィール>

所真里子(ところ まりこ):子ども製品・保育の安全

【専門分野】

子どもの安全(製品安全、リスクマネジメント、事故予防)
日本子ども学会常任理事
製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)審査委員
ISOガイド50(子どもの安全)JIS化委員

 

 

 

 

 

同イベントの記事なかよし親子の“意外”なチェックポイント」はこちら

2025.9.5

【保育博WEST2025】保育士向け「子どもをはみがき好きに導くメソッド」レポート後半

こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

7/17(木)に【保育博WEST 2025】にて、
主に保育士さん向けの歯磨きワークショップに登壇しました。

そこで、今回のブログではワークショップレポート第2弾をお届けします。

意外と知らないお口のこと

食事・会話・呼吸・歯みがき…
と日常のすべてにおいて歯や口はとても重要な器官です。

しかし、意外と知らないことも多く、
歯みがき競争をワークショップで行うと参加者の皆さんから
必ずと言っていいほど

「今まで全然違うことやっていた。」

「初めて聞くことばかりだった。」

とおっしゃいます。

そこで今回のワークショップでは、
意外と知らないことの代表となる
“唾液”についてのお話もしました。

唾液は、

その役割を知ることで
体にとってとても大切な作用があることがわかります。

►唾液については過去ブログ参照(リンクは記事下にあります)

保育園での歯みがきの実施が少なくなっても、
園の遊びの中で唾液をたくさん出せる動きを取り入れると

『お口を健康に育てる』ことに繋がります。

 

保育士や歯科衛生士が保育園で
このような取り組みを行うことで
子どものころからの習慣となり
むし歯や歯周病の予防になるのです。

保育園と歯科のこれからの関わり方

保育園での食事や遊びは

口腔の成長発達に欠かせないことであり、
そこで歯科衛生士が関わる意義は大いにあると考えています。

また、保育園と歯科医院での連携も必要不可欠です。

 

歯科医院にいらっしゃる患者さんの多くは

「歯医者さんでこんな質問したら怒られそう…」

と心配事や悩み事を打ち明けられない方も少なくありません。

 

そこで、

園児や保護者が慣れ親しんでいる保育事業者の
皆さんからのアドバイスと共に

「どんな些細なことでも歯医者さんで聞いて大丈夫ですよ。」と、

ひとことお伝えしていただけると、
保護者の安心と共に連携のきっかけになるのではないかと感じます。

園と園医のクリニックは、検診時だけでなく
日ごろの連携を強めていくことは
保護者にとっても子どもにとってメリットしかありません。

また、

保育は保育園だけ・歯は歯科医院だけで行うのではなく、
さまざまな専門家が多角的な視点で
子どもに関わり合えることを願っています。

 

►唾液についての過去ブログ参照
お口徹底解説〈Part2〉口腔の基礎知識:

唾液が出過ぎるのはNG?なんで唾液が出るの?唾液の役割を知ろうhttps://kodomoseiiku.jp/blog/240116-2/

 

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

歯科クリニック向けプログラム
『Early Childhood Oral Academy』 トレーニングプログラム
概要: https://kodomoseiiku.jp/lp/ecoa/
第1期が9月より始動します。※学科見学可能です
第2期の募集もまもなく開始します。
※ご興味のある方はお問合せフォームよりご連絡ください
https://kodomoseiiku.jp/contact/

2025.8.28

【保育博WEST2025】保育士さんへ「子どもをはみがき好きに導くメソッド」を伝えました!

こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

7/17(木)に【保育博WEST 2025】にて、
主に保育士さん向けの歯磨きワークショップに登壇しました。

そこで、今回のブログではワークショップレポートをお届けします。

■初めての保育博

保育業界でお勤めの方はよく御存じかと思いますが、
私は実際の会場に伺うのは今回が初めてでした。

ワークショップのご依頼をいただき、
日本こども成育協会の大塚理事と

“子どもの歯について保育士さんはどんな疑問やお困りごとがあるのか?”

“どんなワークショップにしたら現場でお役に立てる内容になるか?”

“どうしたら保育士さんが保護者の方の安心に繋がる情報が手渡せるか?”

打ち合わせの段階から、
保護者向けワークショップの時とは
一味違う緊張感を持ちながら準備を始めました。

衛生管理の基準の変更により
保育園で歯みがきを行う機会が減っています。

反面、
保護者から受ける相談やお困り事として
歯みがきについての質問は変わらず多いそうです。

そうした背景から
実践機会が減った保育事業者の方が
自信を持ってお答えできるように構成しました。

■大雨の中会場入り

ワークショップ当日は
新幹線が一時的に運転中止になるほどの大雨。

私たちも無事に大阪の会場に到着できるか…
と不安もありましたが無事に会場入りし
顎模型(歯の模型)の準備を進めていたところ、
保育園に勤務している保育士と歯科衛生士の方が
お声をかけてくださりとても嬉しいご縁もありました。

悪天候のせいか来場者数がピタッと止まり
会場の人が少なくなったこともあり
ご参加の人数は少なかったものの、
ワークショップ参加者の皆さんは
歯磨きや歯の事に大変興味を持っていらしてくださいました。

■いよいよワークショップスタート

ワークショップでは顎模型を使って
『歯みがき競争』を体験していただきました。

まずは普段のご自身の歯みがきを再現していただき
歯垢(プラーク:細菌の塊)に見立てたマーカーが
取れるかどうかをグループごとに競争していただきました。

以前、歯みがき競争のワークショップを開催した時には、
お子さんのみや親子での参加をメインにしていたため
今回ように大人だけ場合、
雰囲気になるか?満足していただけるのか?
心配と共にワクワクしながらスタートしました。

■歯みがき競争で楽しく歯みがきのコツを掴む

歯みがき競争では皆さん真剣に取り組んでくださいました。

ねらい通り(笑)
いつもの磨き方ではなかなかきれいにならず悪戦苦闘、

特に

①歯と歯の間

②歯の根元

③奥歯の嚙み合わせの溝

の汚れが残ります。

実は、この3つは

“むし歯または歯周病の好発部位”なのです。

 

その理由は

『歯ブラシだけではプラークが取れにくい場所』

『歯ブラシを丁寧に動かさないと取れない場所』だからです。

また、プラークが取れないと

“力ずくでゴシゴシ”

“歯ブラシのふり幅が大きく”

動作が大きくなりがちです。

しかし、
こちらも先程の3つの細かい部分は
歯ブラシの毛先が良く当たらず
プラークを取り残してしまいます。

顎模型で歯みがき競争をして
プラークの残っている様子を観察していただきながら、

その上で、歯みがきのコツをお伝えしました。

 

それを踏まえて再度顎模型で歯みがきすると・・・
みるみるプラークが取れていきます。

「ポイントを絞ると歯の汚れってこんなに軽い力で取れるんだ!」

「頑張り過ぎると返って磨き残しにつながるし痛くて子供は嫌がるんですね。」

「歯ブラシだけじゃなくて、フロスや歯間ブラシを使った方が良いって思った。」

など、体験・実感していただき嬉しいお声をいただきました。

 

今回はここまで、続きは来週。

ワークショップで伝えた「唾液の役割」についてです。
ーーーーーー

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

2025.8.26

<歯科向け>オープンセミナー:子育ての味方の歯医者さんのために「子ども集患1年で収益化への道<保険点数活用上級編>」

8月31日(日)13時~14時30分(開始時間まで参加申し込み可能)

(一社)日本こども成育協会は
子どもの生命活動の入り口である「口腔」の発達に着目し、
1年をかけて歯科医師へのインタビューを重ねてまいりました。
そこでよく耳したのが

▼子どもの診療をもっと増やしたい、けれども・・・

という躊躇の言葉でした。

歯科の先生は
▼こどもの診療は時間も取られるし収益にならない…
▼ボランティアみたいなもの
▼この保険点数ではやっていけない
▼スタッフも苦手意識がある

と感じていて、

保護者インタビューでも

▽子どもがギャン泣きしてみてもらえなかった
▽ちょっと口の中を見て「様子を見ましょう」で終わった
▽治療をしたけれど先生がすぐに次の患者さんの方に行ってしまった
▽スタッフに「せっかく来たのに(口の中が見られず)残念でしたね」と言われた

なんとも
相思相愛とはいいがたい現実がありました。

その時に、

“大丈夫ですよ、少しの時間でもチェックできました!
スタッフからホームケアのコツを聞いて
また見せに来てくださいね!”

“今、お子さんの口は変化が早い時期です
保険でできることがありますから
どんどんうちのクリニックに通ってくださいね(^^)”

と言えたら、

保護者は

「このクリニックに通い続けよう!」

と思うでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーー

■保険診療で土台をつくる

・子どもの医療費無償化
・親の金銭的負担実質ゼロ
・保険診療という仕組みで
 国が子どもを集客してくれている!

小さな点数でも1年積みあがれば
相応な数字をたたき出すことは
先生方は気づいているはずです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■発達の変化が著しい乳幼児期だからこそ

これからはスタッフが戦力化(収益化)する時代。
先生一馬力の経営には限界があります。
発達の変化が多い乳幼児期だからこそ

月に1回、 口腔発達の変化をチェックする。
これをスタッフに託すことが 大きなメリットになります。

 

■保険診療を侮るなかれ

50点の加算も1ヵ月に30人が対象になれば1500点
1年で換算すればクリニックの何かのコストを賄う金額になります。

子どもの医療費無償の自治体であれば
親のお財布にも負担をかけずに来院頻度を高められます。

来院頻度が高まれば、親に向けて
発達段階に合わせた施策(矯正やMFTなどのトレーニング)の
必要性について教育もできます。

子どもは
「治療ではない“楽しい”時間を過ごすことによって
「歯医者さんごっこ」をしたくなるくらい
好きな場所になるでしょう。

実際に
いくつかのクリニックでは、
楽しそうにユニットに向かう
小さな子どもの姿を目の当たりにしました。

何度も何度も来てもらえることによって構築された
ポジティブな信頼関係は

子どもにとっても親にとっても
クリニックにとっても
「三方よし」なのです。

 

そこで、妊娠期ママ、乳幼児保護者の
ケアを強化したい歯科に向けて、

国保診療報酬保険審査委員会委員として
毎月レセプトをチェックしている
小安正洋先生に保険診療攻略について
お話しいただくことにしました!

多くの歯科医の先生・歯科勤務のスタッフの方に
知っていただきたい内容なので

特別にオープンセミナーといたしました!

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◆ 今回お伝えすること

・令和6年改訂が子ども診療の追い風になる
・国が「保険制度」で妊婦と小児の集客をしてくれるという視点
・子ども集患を狙うための「加算項目」戦略
・妊婦健診はチャンス!そのまま放流していませんか?
・妊娠期ママの気持ちがわかるのは女性のスタッフ
・ママが授乳の相談をしたいのは女性のスタッフ
・先生が乳児の口を診るメリット
・無歯顎期だからこそ保険診療のメリットが最大化する
・小児の口腔機能/乳歯萌出チェック/口腔機能管理が定期通院のリズムをつくる

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国保診療報酬保険審査委員・小安正洋先生
だからこその視点で
クリニックのメリットを最大化するための
「保険点数」活用法をお話しいただきます。
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■弊協会主催オープンセミナー
【歯科必見】子どもの保険診療は本当に儲からないのか?!
子ども集患1年で収益化への道<保険点数活用上級編>お申し込みくださいまして、誠にありがとうございます。
当日は下記にアクセスしてご参加ください。
■8月31日(日)13時~14時30分
■当日参加URL:ZOOM

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◆ 参加方法:Peatixお申し込み

オンライン配信(後日アーカイブ視聴可)
事前申込制(Peatixよりお申込みください)
https://ecoamanabi250831.peatix.com/
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◆参加費:3000円(税込)
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◆ 開催概要
国保診療報酬保険審査委員・小安正洋先生 特別セミナー
日時:2025年8月31日(日)13:00~14:30
開催方法:オンライン(アーカイブ配信あり)
講師:中目黒コヤス歯科 院長 / 国保診療報酬保険審査委員
小安 正洋 先生
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■主催:一般社団法人日本こども成育協会

日本こども成育協会理事・沢井佳子先生(発達心理学)と
同理事・大塚千夏子(右)と小安正洋先生(左)

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■講師プロフィール

歯科医師 歯学博士
小安正洋  ( Masahiro  Koyasu D.D.S.Ph.D  )

中目黒コヤス歯科 院長 

昭和大学歯学部卒 (2003)
東京都国民健康保険診療報酬審査委員(医担2期)
分割ポリリン酸研究会会長
昭和医科大学歯学部保存修復学講座兼任講師
東京科学大学歯学部非常勤講師
臨床研修指導歯科医
昭和大学歯学部同窓会本部保険委員
昭和大学歯学部東京支部連合会理事(保険・広報)
歯科医師国民年金代議員日本歯科審美学会(認定医)
日本歯科保存学会
日本デジタル歯科学会会員
日本歯科理工学会会員
日本臨床歯科CADCAM学会会員
(関東甲信越支部役員・本部委員)
日本オーソモレキュラー学会会員
臨床CBDオイル研究会会員
ONP(オーソモレキュラーニュートリションプロフェッショナル)
OND(オーソモレキュラーニュートリションドクター)
ケトジェニックダイエットシニアアドバイザー

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日本こども成育協会カレンダーCALENDAR

理事 総合監修沢井 佳子(さわい よしこ)

こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。

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