いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、 最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。

子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。

現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。

実績ACHIVEMENTS

ピックアップPICK UP

2025.8.7

公開中!:子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

私たち大人はインターネットにつながらない日は無いくらいに、当たり前のように使っています。

そして、今の子どもは生まれた時からインターネットで世界につながることができる環境に育っています。

子どもがインターネットを安全に使うために「いつどのタイミングで教えたらよいか?」というのは保護者の方々からよく聞かれる問いです。

この度、ビッグローブ株式会社さまの

子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

の映像コンテンツを監修する機会に恵まれました。

主に小学校低学年から10歳くらいまでの子どもが楽しく映像を見ながら、時に一緒に考えながら、インターネットの安全な使い方について学ぶことができる全3篇の動画です。

日本こども成育協会では、子どもの認知発達(発達心理学)専門家の沢井佳子先生と、理事大塚千夏子で監修にあたりました。

ビッグローブ社ならではの楽しさと、確かさがありつつ、変容し続けるインターネットの世界を生き抜く基礎体力となる内容になっています。

↓ビッグロープ株式会社のリリースはこちら↓

https://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2025/08/250807-a

 

↓監修動画の視聴はこちら↓

ステージ1:インターネットにつながるものは?
ステージ2:「ウイルス」にご用心!
ステージ3:IDとパスワードって何?
ステージ4:サイトを見るときのおやくそく

ステージ1:長時間利用にご用心!
ステージ2:実はこわい?オンラインでのやり取り!
ステージ3:思いやりの気持ちを持とう!
ステージ4:課金のゆうわくに気をつけて!

ステージ1:個人情報に注意!
ステージ2:「著作権」に注意!
ステージ3:インターネットの情報は全部正しい!?
ステージ4:フェイクニュースにご用心!

お知らせNEWS

2025.8.7

公開中!:子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

私たち大人はインターネットにつながらない日は無いくらいに、当たり前のように使っています。

そして、今の子どもは生まれた時からインターネットで世界につながることができる環境に育っています。

子どもがインターネットを安全に使うために「いつどのタイミングで教えたらよいか?」というのは保護者の方々からよく聞かれる問いです。

この度、ビッグローブ株式会社さまの

子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

の映像コンテンツを監修する機会に恵まれました。

主に小学校低学年から10歳くらいまでの子どもが楽しく映像を見ながら、時に一緒に考えながら、インターネットの安全な使い方について学ぶことができる全3篇の動画です。

日本こども成育協会では、子どもの認知発達(発達心理学)専門家の沢井佳子先生と、理事大塚千夏子で監修にあたりました。

ビッグローブ社ならではの楽しさと、確かさがありつつ、変容し続けるインターネットの世界を生き抜く基礎体力となる内容になっています。

↓ビッグロープ株式会社のリリースはこちら↓

https://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2025/08/250807-a

 

↓監修動画の視聴はこちら↓

ステージ1:インターネットにつながるものは?
ステージ2:「ウイルス」にご用心!
ステージ3:IDとパスワードって何?
ステージ4:サイトを見るときのおやくそく

ステージ1:長時間利用にご用心!
ステージ2:実はこわい?オンラインでのやり取り!
ステージ3:思いやりの気持ちを持とう!
ステージ4:課金のゆうわくに気をつけて!

ステージ1:個人情報に注意!
ステージ2:「著作権」に注意!
ステージ3:インターネットの情報は全部正しい!?
ステージ4:フェイクニュースにご用心!

2025.8.1

令和6年度の男性の育児休業取得率が40.5%(前年比10.4p上昇)|厚労省速報

厚生労働省が令和6年7月31日に発表した

「令和6年度 雇用均等基本調査(速報版)」によると、

令和6度(2024年度)における「男性の育児休業取得率」は40.5%

前年(30.1%)より大幅に上昇し、過去最高を更新しました。

 

女性は86.6%**で、こちらも前年の84.1%から上昇しています。

政府は「2025年に50%、2030年に85%」という

男性の育休取得率目標を掲げており、

今回の結果はその中間地点に向けた大きな進展といえます。

企業規模による格差や取得期間の短さなど課題は残りますが、

男性の育児参加が着実に進んでいることが明らかになりました。


日本こども成育協会は、今後も父親の育児参加が“成育環境”において大きな役割を果たすと考えています。引き続きデータを注視しつづけます。

調査資料PDF(厚労省)

2025.7.25

歯科向け「こども発達スケール」など3つのプレゼント展開中(8月31日まで)

<ご講評につき、プレゼント申込期限を8月31日まで延長しました>

これまで1年間、歯科医師の先生方に「これからの子どもの健康へのアプローチ」について

インタビューを重ねてきました。

多くの先生が「子どもを学ぶ必要性」と「早期に子どもへ アプローチしたい」と

お話しくださったことを受けて、

日本こども成育協会の知見をお届けするプレゼントを展開しています。

お近くの歯科ドクターや歯科関係者に是非ご案内ください。

■プレゼント申込サイトはこちら

https://kodomoseiiku.jp/present/chdi01/

■ご案内リーフレットDLはこちら

 

 

2025.7.4

未就学児向け・防災エンタメショーにこども成育インストラクターのクック井上。さんが出演します!

<こちらのイベントは盛況のうちに終了しました>

日本こども成育協会認定「こども成育インストラクター」の

クック井上。さんが、未就学児向け・防災エンタメショーに出演します!

7月12日(土)@東京都・虹の下水道館(東京都江東区有明)

https://www.nijinogesuidoukan.jp/event/1802/

「防災」ってなんだろう?
フラッフィーケットのエンタメシッター®、防災士&お料理芸人のクック井上。さんといっしょに、
たのしく“もしもの備え” について学んでみましょう!

✦日時
2025年7月12日(土)

✦開催時間
1日2回 ①11:00~11:30 ②14:00~14:30

✦対象
未就学~小学3年生までのお子さまと保護者さま

✦定員
各回20組40名(かならず保護者の方がお付き添いください)

✦会場
東京都虹の下水道館 レインボーシネマ・多目的室

✦参加方法
当日受付にて希望者に参加整理券を配布します。※先着順
11:00~の回は当日9:30~配布、14:00~の回は当日13:00~配布します。

ブログBLOG

2025.8.15

「いないいないばあ」に隠された発達の階段

日本こども成育協会の活動のコアとなっているのが発達心理学です。

製品開発やサービス開発の監修、こども成育講座にのぞまれる方々には

必ず「こどもの心理発達」(講師沢井佳子)をオンデマンドで学んでいただいています。

今回のブログでは

沢井先生が2019年の親子イベントで

0歳児保護者に向けてお話しした内容を抜粋してお届けします。

■同じ遊びでも意味が変わる ― 月齢ごとの反応の違い

発達は、生まれながらに備わった設計図が少しずつ姿を現す、

「巻物」を広げていくようなプロセスだと沢井先生は説きます。

階段を一段ずつ登るように順序立って進み、飛び級はできないのが特徴です。

 

0歳児赤ちゃんに大人がやって見せる「いないいないばあ」も

その反応の違いは

月齢によってまったく異なります

 

●0歳児にいないいないばあ!をすると・・・

3か月頃   :消えた顔が再び現れること自体に驚き、反応する

6〜7か月頃:消えた顔が「期待どおり」に現れることに喜びを示す


この時期は、感覚と運動で世界を確かめる「感覚運動期」にあたりますが、

理解の仕方や楽しみ方が発達とともに変化していくのです。

■行動の背景を知ると、見え方が変わる

発達心理学を通して子どもの行動を見ると、その一つひとつが

次の発達へのステップだと気づきます。


たとえば、箱からティッシュを全部引き出す行動も、

大人には「困った!」に見えますが、

本人にとっては手の動きや力加減を試し、

世界を理解する大切な練習です。


背景を知れば、いたずらのような行動も

こどもにとって貴重な「学びの時間」に見えてくる

それが、発達を温かく見守る姿勢につながります。

 

こどもを育むすべての「大人」が
子どもの発達を理解すれば
こどもを見守る観察眼の解像度が格段にアップします。

それは、

日々子育てに追われる親へ寄り添い、助けになり
大変な「今」から「明るい未来」への見通しを与えることになります。

それが、私たちが掲げる

「こども育むすべての人に、愛と論理を。」

が目指す成育環境です。

 

沢井佳子先生が3分で語る「なぜ発達心理学を学ぶのか」YouTube動画はこちら。

https://youtu.be/pyue7LRclqc

2025.8.7

監修者インタビュー:遊んでいたら「学び」になっていた!が理想

理事の大塚千夏子です。

ニュース欄でもご紹介しましたが、日本こども成育協会が監修で携わった

子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

3つの動画シリーズが全編公開されました。

ビッグローブ社では、同コンテンツを活用した、

夏休み「BIGLOBE インターネット教室」を開催したとの報告もいただきました。

 

その様子を写した写真からは、

ゲームスタイルで進むコンテンツ動画に沿って

楽しみながら学んでいる様子をうかがうことができ、

ホッと胸をなでおろすと同時に、5月に沢井佳子先生にインタビューした

「監修者の視点」の重要性に改めて気づく機会となりました。

 

沢井先生のインタビューについては

こちらでも記事にしていますが、今回はその続き(一部)をご紹介します。

 

今回の「びっぷるクエスト」は映像コンテンツの制作に対する監修は

下記の3つの項目を重要視して進めた好例です。

(以下は、沢井先生インタビューから抜粋です)

ーーー

■子どもの心に届くための制作ポイント

・リズムのある構成

テンポのよい構成は、子どもの飽きを防ぎ、記憶にも残りやすくなります。ただ教えるだけでは伝わりません。

・子どもの“友達”になるキャラクター

キャラクターは“先生”ではなく、“ちょっと先を行く友達”であることがポイント。
子どもは「自分にもできそう!」と思ったときに、最も意欲的になります。

・遊びと学びをつなげる

アナログとデジタルを融合させた「クロスメディア戦略」

デジタルコンテンツや動画コンテンツの場合、

動画を観て理解して!というのでは学びにはつながりません。

 

ゲームのように進むストーリーに参加しながら

友達や家族と一緒に問題の答えを考えたり、

自分ならどうするかお互い意見を出し合ったり、

 

「楽しいやり取り」が、もっと知りたい!気持ちを刺激します。

 

■遊んで学んだことは「教養」になる

「教育」には、大人が子どもに教えるという上からの印象がつきまといます。
一方、「教養」は子どもが自ら視野を広げ、世界に触れていくプロセス。

コンテンツ制作者としての使命は、子どもの育つ環境を

「明るく楽しいもの」にし、

たくさんの“選択肢”をそっと手渡すことなのです。

 

■子どもの世界に、本気で寄り添う

子どもは放っておいても学び、育ちます。
でも、だからこそ大人のつくる世界が、もっと魅力的で自由で、楽しいものであってほしい。

「子どもに何を教えるか」ではなく、
「子どもが何を感じ、どんな未来を選ぶか」に思いを馳せて。

子どもの視点を忘れない「プロの5歳児」として、私たちも日々、学び続けていきたいものです。

―――

今回は、インタビューの一部を紹介しました。

ただいま動画を鋭意編集中です。

 

子どものための「製品」「コンテンツ」の開発において

専門家の監修が入っているケースはまだまだ一部です。

子どもの成育環境にある全ての製品やコンテンツに
確かな監修が入ることが「当たり前」となる社会を私たちは目指します。

沢井佳子先生のプロフィールはこちらからご確認ください。

動画はYouTube「日本こども成育協会チャンネル」にアップします。

2025.8.1

「パパ」が育児の主語になるまでの道のり

■令和6年度・男性の育休取得率、ついに40%超え

「育児は父親の仕事」が常識に?

ニュース欄でもご紹介いたしましたが

2025年7月31日、厚生労働省より発表された

「令和6年度 雇用均等基本調査(速報版)」

によると、

令和6年度(2024年度)の

男性の育児休業取得率は40.5% と、

過去最高を記録しました(前年:30.1%)。

 

厚労省の「令和6年度雇用均等基本調査」からポイントを紹介します。

 

・男性の育児休業取得率:40.5%

 (前年比+10.4ポイント)

・政府目標:

 2025年に男性50%、

 2030年に85%を掲げる

・2013年度の男性取得率はわずか2.03%

 → 驚異的な伸び

 

取得率が40%を超えたことで、

「男性の育休取得が特別なことではない」社会への

移行が加速しているといえます。

 

■企業規模による取得状況

育休取得には、企業規模が大きく影響しています。

 

・1,000人以上の企業:59.4%

・300~999人:47.9%

・100~299人:40.6%

・30~99人:35.4%

・10~29人:28.1%

 

中小企業では人手不足や代替要員の確保の難しさが背景にあり、

制度を整えても「取りづらい空気」が

まだまだ企業や組織にあることは否めません。

これからの人材は

働く場と自身の人生とのバランスを

よくよく見極めていく人たちです。

 

つまり、

「子育て」という社会活動がそのものが

「企業の力」になる、

という意識改革が必要になっていくでしょう。

 

■社会全体で子どもを育てるという視点へ

今回、男性の育児休業取得率が

40.5%に達したという発表は、

父親の育児参加が着実に進んでいることを示すものです。

 

今後、母親に大きな負荷がかかっていた育児が、

最寄りの家族の参画によって

「成育環境の質が高まる」ことが期待されます。

 

しかし、

私たちが目指しているのは、

「親に子育てを任せる社会」ではありません。

 

子育ては、親だけの責任ではなく、

社会全体の営みである

という視点こそ、いま必要とされています。

 

■私たちは子どもを歓迎しているか?

それは、職場や地域、医療・教育現場、

そして公共の場において、

子どもを「社会の一員」として歓迎する

ことから始まります。

 

それは、相手を理解することです。

子どもの発達段階を理解し、

適切に関わる大人が増えていくこと。

 

これは単なる育児支援にとどまらず、

大人は働きやすくなり、

暮らしやすくなるということ。

そして、子ども自身が社会の中で

のびのびと育ち、

育てられるということです。

 

男性の育児休業取得率の調査データは、

社会のありようの定点観測として

今後も注目していきたいと思います。

 

<厚労省発表資料>

令和6年度雇用均等基本調査

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r06/05.pdf

「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」(速報値)

https://www.mhlw.go.jp/content/001128241.pdf

<参考資料:2021年6月協会調査資料>

パパの育児参加状況・実態調査2021 PDF資料

https://www.kodomoseiiku.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/04/306ead3412bfae196077fb860b15cb0f.pdf

2025.7.24

子どもの「思い出ばなし」と発達の関係とは?

理事の大塚千夏子です。

私たち大人が「むかし、ここに行ったよねー」と思い出ばなしをするときの
「むかし」はどのくらい前のことをイメージしているでしょうか?

おそらく、10年前、20年前、自身が子どものころとなると数十年ということもあるでしょう。

今日は「子どもにとっての“むかし”」とはどのくらい前のことか?
ということが話題に上がったのでシェアをしたいと思います。

それは、
日本こども成育協会が監修をしているマクドナルドのハッピーセットの
おもちゃの監修会議でのことでした。

■発達の階段

先月のハッピーセットのおもちゃは、
ディスクを指で押すと、ビューっと飛び出すランチャーの仕掛けがついていました。

会議のメンバーの5歳6か月のお子さん「Aちゃん(女の子)」が、
そのおもちゃで遊んでいる時のひとこと、

「Aちゃんがちいさいときにはさぁ、
 これ(指で押し出すしくみ)が かたかったんだよー」

と、思い出ばなしをしてくれたのだそうです。

会議メンバーは「小さい時って2歳くらいかな?いやいや3歳くらいかな?」
と思い浮かべながら、同様の仕掛けのおもちゃの履歴を見てみると、
ちょうど1年前の今頃に展開したおもちゃのことだとわかりました。

その「Aちゃん」のお母さんは笑いながら

「“ちいさいとき”って言うから、もっと前のことだと思って聞いていました!」

その時に、弊協会理事で発達心理学専門家の沢井先生から

「思い出ばなしができるって、大きな発達の階段を上ったということなのよ!」

と解説してくださいました。

 

発達階段ポイントは、

・同じ仕掛けの遊びを前にもやったことがあると覚えている
・前に遊んだ時の苦労を思い出して、今の遊びを工夫する
・今の遊び方に自分の進歩を感じている
・それを言葉で説明できる

5歳半くらいになると、時間の経過を認知して振り返ることができ、
かなり成熟した表現ができるようになるとのこと。

確かに、
「このおもちゃで遊んだ。おもしろかった。」というレベルではない思い出ばなしです。

「もう、そのへんの大学生と同じくらいのレベルで過去を思い浮かべて話しができるのよ」

とお話ししてくださいました。

 

■時間の知覚

とはいえ、人生が始まってまだ間もない幼児期は、

時間知覚と、それを表現する適切な言葉選びはまだまだ未熟で、

「前に花火大会に行った」→実は昨日のことだった
「むかし一緒に遊んだ□□ちゃんは…」→今日保育園であそんだお友達のことだった

など、大人の時間の感覚とはズレていて、
おもしろエピソードとして大人を笑顔にすることがしばしばあります。

沢井先生のアドバイスをひとつシェアします。

熱心に遊んだおもちゃは、そのパッケージにその年と日付を書いて取っておいて
5歳くらいになったら、「このおもちゃで遊んだの、覚えている?」と
思い出話を持ち掛けるとよい

とのこと。

覚えていないこともありますが、
そのおもちゃをきっかけに、
当時のことをいろいろお話ししてくれるかもしれません。

「どうせ覚えていないんだろうな」と侮るなかれ。

思い出を子どもと一緒に振り返ることは
子どもの成長発達をじっくり観察するチャンスとなる、という学びとなりました。

沢井先生によるマクドナルドのハッピーセットのおもちゃの解説は
マクドナルド社のリリースに掲載されています。是非ご覧ください。

話題のおもちゃの解説が掲載されているリリースです。
https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2025/0606a/

2025.7.16

答えは「正解」か?歯科関係者と共に歩んだ『Early Childhood Oral Academy』での気づき(後編) 

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

前回のブログの冒頭にお話しした私の“梅仕事”は、毎年、試行錯誤の繰り返しです。

上手くいくことよりも、失敗することやこうすれば良かった…と後から悔しい思いをすることの方が多いでのす。

毎年の天候によって梅の状態も出てくる時期もまちまちですし、

同じ分量の塩や氷砂糖で仕込んでも梅酢やシロップが上がるまでの時間も仕上がり具合も

作ってみないとわかりません。

さらに、出来上がるまでにカビが生えないか…心配で気になって仕方ないのです。

 

それを毎年繰り返してきた甲斐あってか、今年は作る時の気持ちの余裕が違いました。

そして、その余裕があるからこそ梅仕事の楽しみ方が変わり梅作りのイベントに参加してみようという心情になったのではないかなと考察しています。

 

また、作り方や買い出しの時の注目ポイントも変わった様な気がします。

モノ作りが好きで夢中になって研究する性分なので失敗や成功を繰り返して納得いく結果を出す課程が好きなのですが、ひとりの考えやできることには限りがあります。

そこで他の人の作り方を参考にしたり・ワークショップなどでプロや先人(先輩)のアドバイスを聞いて試してみないと乗り越えられない壁はやはりあるのだなぁと改めて感じました。

 

■「答え」は辿り着くもの

歯科衛生士の仕事も早いもので来年30周年を迎えます。

30年分の臨床経験は私の大切なデータとなっていて臨床にも院外での活動にも役立っています。

 

それでもまだまだ上手くいかないことや失敗・後悔・反省も多々あります。

試行錯誤の繰り返し、わからないこと・できないことにも向き合い考える続けること、

ブラッシュアップしていく努力を続けていくことで、

やっとひとつの「答え」に辿り着けるような気がします。

 

残念ながら「答え」はすぐには出ないですし、万能な「答え」はないです。

まさに茨の道…ひとりでは挫折します。

だからこそ、それぞれの「答え」を検証し合う仲間が必要なのです。

 

今回の歯科医院向けプログラム「Early Childhood Oral Academy(以下ECOA)」は

歯科衛生士だけでも歯科医師だけでもなく、

クリニックの全員で参加していただくことをお勧めしています。

 

■「結果」から考える

ECOAが提供する「結果」は

「歯科クリニックは子どもの超早期・健康教育のHUBになる」ことです。

 

そのために、

歯科の専門分野から飛び出して、子どもの発達、妊娠期からの母体と赤ちゃんの変化を

基礎知識として学びます。

 

さらには外部施設や関連機関と連携するにはどうしたらよいか?

それが子どもと親にどのようなメリットが生まれるのか、

参加スタッフ同士で考えを出し合いながら、

クリニックで実践するコンテンツの企画を練り上げ、

プレゼンまで実践するプログラムです。

 

『なんだか大変そう…』『自分にはできるか不安…』と感じたかも知れませんが

“梅仕事”のように繰り返しのトレーニングで、その心配を軽減していきます。

 

いつも同じじゃない・上手くいかないからこそ、

自分のやり方、以前の「答え」を疑い

 

どうしたら「喜ばしい結果になるのか?」を、考えて

また挑戦して、失敗してもまた工夫して…という建設的なサイクルが生まれるのです。

 

皆さんも、

まずは身近な好きなこと・趣味に取り組んでいる自分を思い起こしてみてください。

今まで感じたことがなかった意外な「答え」や「発見」があるかもしれません。

 

ーーーーーー

ECOAトレーニングにご興味のある方は理事大塚よりガイダンスいたします。
こちらのカレンダーからお時間の予約を承ります。

https://calendar.app.google/Lti4KnLwvwG9LsMN7

 

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

2025.7.11

答えは「正解」か?歯科関係者と共に歩んだ『Early Childhood Oral Academy』での気づき(前編) 

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

突然ですが、毎年恒例の〇〇作業や長年続けていることはありますか?

私は、ここ数年続けて “梅仕事” をしています。

今年は、以前から気になっていた梅シロップと梅酒作りのイベントに参加してGWに梅仕事をスタートしました。

身近なスーパーではなかなか手に入らない品種の梅を使っての梅仕事は

いつもと違う緊張感がありましたが、お気に入りの梅の品種がひとつ増えて良い体験になりました。

 

■「やり方」では解決しない

日本こども成育協会で4月からスタートした

歯科医院向けの『Early Childhood Oral Academy』トレーニングプログラム(以下、ECOAトレーニング)

の主旨にも繋がるところがあると感じ、梅仕事のお話しをしましたが、

クリニックでの業務も“毎日続けていること”ですね。

同じやり方をしても、実は、ひとつとして同じ答えは出ない…のではないでしょうか?

 

“前は上手くいったのに今日はダメだった”

“臨床をどうしたらレベルアップさせられるか”

“いま勤務しているクリニックや自分の成長ポイントは何で、誰がどんな工夫をするとより良いクリニックになるか”

“院内のコミュニケーションを円滑にするにはお互いにどんな配慮が必要か”

“患者さんに通い続けてもらえるクリニックにするにはどんな仕組みやサービスが必要か”

 

など、日々壁にぶつかることも多いと思います。

また、問題を改善したい“どうにかしなくちゃ”と思っていても忙しさに追われると

考えたり話し合ったりする機会を失い先送りにしてしまうことや、

いざ会議をしようと思ってもどう進めていけば有益な会議ができるか…

「やり方」を学ぶことがあっても本質的な解決にならないことが殆どだと思います。

そうした課題の解決の糸口を掴む機会になるのがECOAトレーニングです。

■「答え」とは何でしょう?

いざ取り組もうとすると何から始めれば良いかわからず結局いつも頓挫してしまったり、

機材は集めてみたもののいつの間にか使わなくなって眠ってしまったり、

「やり方」を手に入れても「やること」ばかりが増えて疲弊してしまったり…

多くのクリニックで『あるある』な悩み事ではないでしょうか。

 

また、歯科衛生士個人の悩みとしてよくご相談を受けることは

“スケーリングやSRPは出来るようになったけどOHI(TBI)で患者さんとのコミュニケーションが苦手”

“歯科衛生士間でのP処や予防のプログラムに一貫性がなく(と感じて)これで良いのか不安”で

早く辞めたい、歯科衛生士はもうやりたくない…という悲しい声を聞くことも少なくありません。

こういったお悩みは、

小手先のテクニックや他の医院でやっていることの導入では解決しないものです。

 

つまり、やり方や事例には正解はないということに気づき、

自身とクリニックの本質にアプローチすることが必要なのです。

これが、とても難しいのです。

アプローチの対象をリサーチし、対象が望む状態を考え、

何度も繰り返し実践するという訓練(トレーニング)して

やっと「答え」を見つけることができます。

 

答え、それは「設定した結果が出る」ことです。

そして、その結果によって新たな「課題」や「新たに求める結果」が出てきます。

進化の始まりです。

 

「やり方」を手に入れれば上手くいく、ことではなく

「答え」が出て終わりではない、ということ、

そして、観察して考えて実践する習慣づくりが大切なのです。

 

ーーー(後編は来週お届けします)ーーー

ECOAトレーニングにご興味のある方は理事大塚よりガイダンスいたします。
こちらのカレンダーからお時間の予約を承ります。

https://calendar.app.google/Lti4KnLwvwG9LsMN7

ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

日本こども成育協会カレンダーCALENDAR

理事 総合監修沢井 佳子(さわい よしこ)

こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。

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