こどもの本質を理解するための3つの視点

成育を学び、その知識を親支援、子どもの養育支援に活かす専門家養成講座をはじめ、保育所・幼稚園スタッフへの研修・講演、保護者向けセミナー、プレパパ・プレママ、乳幼児保護者対象のセミナー、親子イベントなど、多様なレイヤーに向けて最適な「こども成育」を学ぶプログラムを設えます。

〈視点1〉子どもの認知発達(発達スケール/7つの領域)

子どもの「わかること」「できること」は 7つの領域が相互に関わり合いながら一段一段ステップを踏むように増えていきます。
遊びの中には何種類もの認知発達の領域が関わっています。0歳~10歳ごろまでは、限られた領域を鍛えるよりも、 7つの領域を遊びを通して経験していくことで、 すそ野の広い土台となり、柔軟性と想像力に富んだ子どもの思考や学びを支えていきます。

〈視点2〉発達の基礎となる学びのベースである愛着形成の支援

「誰に注意を向け、誰の動作を模倣するか?」 子どもは生まれ出た瞬間から、自分の側にいる人を模倣するプログラムを持っています。
やがて、側にいる人は大好きな(愛着のある)存在となります。
子どもは、大好きな人と一緒にモノやコトを見て、その人が「モノ・コト」へどのように働きかけているかを認識すること(三項関係)から、ものごとを理解します。
自動的にできることを増やすのではなく、 すぐそばにいる人の所作から多くを学んでいるということの理解は、育児や保育、教育においてシンプルな立脚点となります。

〈視点3〉最適な成育環境をつくる「こども成育デザイン」

子どもは自ら育ち、環境の中で育てられていきます。 この相互の関係を「成育」と表現しています。 子どもを取り巻くモノやコトの大多数は、大人・社会が設えています。
子どもの発達過程や、成育状況に配慮した環境を整えていくことは、成熟した社会の必須条件です。
多様な家庭環境や、保育環境で育つ子どもが、社会とのかかわりの中で「自立した個人としてひとしく健やかに」育つことができ、その権利が守られ、自らの将来にむけて「その子らしく」発達発育を重ねていくにはどうしたらよいか、私たちは考え合い、そのアイデアを社会に実装していく必要があります。
私たちは、子ども育む社会活動の原則として「こども成育デザイン」という視点を据えることを提唱しています。