いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、
最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。
子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。
現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。
『「早期教育」は子どもの発達を理解することからスタート』というテーマで
早期教育についての考え方や乳幼児期からの教育について沢井佳子先生がお話しています。
ご一読ください。
『「早期教育」は子どもの発達を理解することからスタート』というテーマで
早期教育についての考え方や乳幼児期からの教育について沢井佳子先生がお話しています。
ご一読ください。
子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」に日本こども成育協会 理事 沢井佳子先生と
沢井先生および協会が監修した一条工務店様の映像コンテンツ「くらしテクノ」の
コラボレーション記事が掲載されました。
子どもの成長や発達、動画コンテンツとの付き合い方について
お話しています。ぜひご覧ください。
子どもの発達は、年齢ではなく「今までに何ができるようになったか」に注目すること|子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」
医療法人 一功会 MediFit NeuroWellness (メディフィットニューロウェルネス)と
こども成育インストラクターの宗田香織さんのコラボイベントが大阪で開催されます!
オーラルフレイル予防セミナー(予約優先)のほか
気軽に参加できる「お口と歯のお話会」や咀嚼力チェック&トレーニングなど盛りだくさんの内容です。
詳細やお申し込み方法は下記チラシをご確認ください。
NPO法人ファザーリング・ジャパンと愛知県岡崎市の協働事業のひとつ「おかざきパパマイスター養成講座」に、保育芸人でこども成育インストラクターも取得されているポリスじろうさんが登壇されました。
当日のレポートが、日本こども成育協会のメディアパートナーでもある「パパしるべ」に掲載されています。
ぜひご一読ください!
https://papashirube.com/report/okazakishi_kyoudoujigyou2023_report5/
こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
「お口徹底解説」連載2回目は、「咀嚼力」にフォーカスしてみたいと思います。
『良く噛んで食べなさい!』と、親御さんから子どもの頃に言われたことは
誰しも一度はあると思います。
では、「良く噛む」とは一体どのようなことでしょうか。
まず頭に浮かぶのは、「パワー=硬いものを一所懸命噛み砕く力」
ではないかと思います。
しかしながら、原始時代の食事のように、火や調理器具もなく食材をそのまま、
またはわずかに手を加えるだけで食べていた時代と比べて、現代の食事は調理した状態で
提供されることが殆どなので、顎が痛くなるほど硬いものを無理に食べる必要はありません。
ですから、咀嚼において重要な機能は「パワー」だけではないのです。
食べ物を細かくすり潰し、唾液と混ぜ飲み込みやすくする事も含まれます。
パワーに加えて、「歯と筋肉の協調運動が器用に行えているか」
という巧緻(こうち)性も重要になります。
咀嚼は硬いものを粉砕するだけではなく、かなり繊細な動きが必要なのです。
例えば、砂や卵の殻などの異物や毒、腐敗したものなど体に害になる物を
硬さの違いや食感で感知し、舌や口腔周囲筋と協調して口腔外へと
排出させる働きもします。
また栄養を取り込むには、舌を含む筋肉との協調動作により
食べ物と唾液を混ぜることによって以下のようなことも行っています。
・味をしっかり感じ『美味しい』と感じる
・食べ物のかたまり(食塊)を作り嚥下を正常に行う(誤嚥防止)
・唾液中の消化酵素と混ぜて胃腸の負担を軽減する
日々の食事を通して、咀嚼という行動も成熟していき巧緻性も上がります。
例えば、絵を描く動作を観てみると
子ども→クレヨンやマーカーなどを握って持ち、大きな図柄の塗り絵などを豪快に塗りつぶす
大人→ペンや鉛筆などを使って、線の太さを自在に変え繊細なタッチで描く
など、手指の器用さが段々と発達していきますね。
同様に、食事を繰り返すことで食べる行動を学び、縦横無尽にスムーズに動かす
しなやかさを備えていくことで、顎や舌を使った咀嚼の巧緻性も発達していくのです。
認知症の研究で、歯の本数が多い人ほど認知症になりにくい・進行が遅い
という研究結果があることをご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
噛むことで歯から顎骨に刺激が伝わり、顎骨や顔貌の成長促進や脳の働きも
活発になります。
噛むことが成長期のお子さんの脳の発達や、精神的な安定にも繋がるという
報告もあります。
咀嚼は単に食べ物を細かくして胃腸に送り込むだけではなく
様々な役目を担っているのですね。
繰り返しになりますが、咀嚼で重要なのはパワーだけではなく、
臼歯(奥歯)で食べ物を粉砕し擦り潰すことです。
最近ではスムージーなど飲み物を朝食代わりにしたり、柔らかい食べ物を嗜好する
傾向があります。
テレビ番組の食レポなどを観ていても、「口の中でとろける」「歯がなくても
食べられる」というコメントが、「美味しい」という表現になっていて
“噛まない食生活”が好まれつつあります。
けれど、“噛んで食べる”ことが子どもの成長過程において
全身の機能向上や生命維持においても重要になります。
食材選びや切り方・メニューを決める際には、“咀嚼回数が多くなる方”を
ぜひ選択するよう心がけてほしいと思います。
次回は、「よく噛む」ために子どもの頃からやっておくこといいことを
ご紹介します!
《参考資料》咀嚼に関してより知りたい方はこちらもご一読ください。
【よく噛む子は肥満にならない?!】医師監修、「噛む力」で子どもの頭と体の発達が変わる!
GAKKEN 「こそだてまっぷ」
https://kosodatemap.gakken.jp/life/health/9964/
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。
こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
今回から、「お口徹底解説」というテーマで連載をしてまいります!
私が日ごろクリニックで患者さんから受けている質問や、歯科関連学会で実施した調査結果などから
浮かび上がってくる「お口の疑問」について、わかりやすく解説していきたいと思います。
****
第1回は「大人と子どもの口腔の違い」、特に歯の本数やサイズ・機能に焦点をあてて考えていきます。
乳歯が生えてきて、離乳食を徐々に卒業していく時期は、「離乳食やっと終わったー!」という気持ちや
「これからは大人と子ども別々に作らなくても良くなった!」という開放感、家族で同じものを食べられる一体感・幸福感を感じ
親子の成長も実感できる頃ですね。
それに反して、「思うように食べてくれない!」というご家庭も多いのではないでしょうか。
クリニックでも、「乳歯が全部生え揃って離乳食も完了したのに、大人と同じものを食べてくれない」
というお声を伺うこともしばしばあります。
では、どうしてこういった事態が起きるのでしょうか。
大人と子どもの「お口の違い」から、その理由を紐解いてみましょう。
皆さんはご自身(大人)の歯の数をご存知ですか?
クリニックでも、「歯って普通何本あるんですか?」という質問を受けますが
「何本だと思いますか?」と聞き返してみると皆さん自信なく答え、正解が出ることは少ないです。
そんな時はレントゲン写真や顎模型を一緒に観察して数えてもらいます。
成人の歯(永久歯)の数は、28本 (親知らずを入れると32本)で
歯列を上下左右に分けて数えると、前歯から順に1〜7番までそれぞれ7本ずつあります。
学校や会社の歯科検診などで「右上7〜1まで斜線、反対側1・2番C(シー)3から7まで斜線、下に行って…」など
聞いた覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また歯の種類(役割)も別れていて、それぞれ本数も決まっています。
・前歯(ぜんし)…8本 食べ物を一口大に噛み切る
・犬歯(けんし)…4本 骨に付いた肉などを齧り取る
・臼歯(きゅうし)…16本 細かくして口の中に取り込んだ食べ物を磨り潰して、唾液と混ぜ丸め(食塊)飲み込みやすくする
この包丁やすりこぎのような働きをしている歯に加えて、それを力強く、またしなやかに動かしている
たくさんの筋肉(口腔周囲筋:咀嚼筋群、表情筋群)を使って、“食べる(咀嚼・嚥下)”動作を行っています。
では、子どもの歯の本数を見ていきましょう。
子どもの歯(乳歯)の数は、20本です。
・乳前歯…8本
・乳犬歯…4本
・乳臼歯…8本
上下左右5本ずつあり、乳歯は永久歯と区別するため前歯から順にA〜Dと読んでいます。
永久歯と乳歯の種類ごとの役割は大人と子どもで同じですが、顎模型(写真)で比べるとそれぞれに対応する歯の大きさもかなり違いますし
大人の歯の臼歯の本数16本と比べると、子どもの臼歯は半数の8本しかありません。
歯だけではなく、頭蓋骨(頭の骨)や顎骨(顎の骨)の成長や筋肉も含めた顔の大きさを比べても
大人と子どもでは違いがあります。
これは、咀嚼時のパワーの差があることに繋がります。
この差があるのに“大人と同じ食事が食べられる”機能はあるでしょうか。
子どもが成長すると
「◯才だから◯◯ができる」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になったから、もう◯◯して欲しい」
「離乳食が終わったから大人と同じものが食べられるはず」
と大人目線で捉えがちですが、お口の仕組みや大人と子どもの身体の違いを知ることで見えてくる事があると思います。
乳歯列が完成しても、永久歯列と比べて数が少なく大きさも小さいことを考慮し
誤嚥や窒息予防としても食事を提供する際には
・離乳食が終わっても食材の大きさは大人の物より少し小さめにする
・繊維のある物は切る方向に配慮する
・長めに火を通して柔らかくする
などサポートの必要性を感じます。
3才頃でいったん乳臼歯列が完成しますが、5〜6才頃になると乳歯から永久歯に生え代わる時期には
痛みや違和感で食事が摂りづらい時期になります。
「グラグラしている歯があるからいつも口の中が気になり変な食べ方になる」
「食べたくても食べられない」
「今まで食べていたもの(好きなもの)でも嫌がって食べない」
「甘い物・冷たいもの・喉越しの良いものばかり好むようになり噛まない」
など、一見選り好みやわがままに見える行動も、口腔の成長過程において自然と現れる現象なのです。
大人が食事の用意をする大変さもありますが、栄養も十分に摂取して欲しい時期でもあるので
子どもの成長において出てくる変化を、大人が理解・支援していく必要があります。
またこの時期になると、仕上げ磨きをやめてしまうご家庭も多く見受けられますが
・グラグラしている歯をいつもより優しく磨く
・乳歯より奥に生えてきた永久歯を見逃さずにワンタフトブラシ(一束の小さいブラシ)を器用に使って磨く
・乳歯と生えたての歯の段差を磨く
などが心がけてほしいところです。
お子さんひとりで行うにはなかなか至難の業ですので、成長に応じてサポートの方法を変化させながら
永久歯列完成(12才頃)までは、仕上げ磨きは続けていただきたい時期です。
口腔内の変化も目まぐるく、段々と大人の手が離れる時期にも差し掛かってきますので
ご家庭だけのサポートですと十分出来ない場合もあります。
生え代わりに異常がないか、虫歯や歯ぐきの腫れ(歯肉炎)がないかをチェックしてもらったり
磨くのが難しいところを定期的にクリーニングして虫歯や歯肉炎(将来の歯周病の種)の不安軽減に繋げるためにも
定期的に歯科医院受診を続けることをおすすめします。
次回は、お口の大切な機能である「食べる」ことに注目し、「よく噛むこととは?」という疑問を
解説してまいります! お楽しみに♪
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。
こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。
前回に引き続き外食店舗での離乳食事情についてお話しします。
赤ちゃんと一緒におでかけ-離乳食メニューがあるレストランに行ってきました《前編》
―量の調節ができて、かつ1回おかわり可能!―
普段、食事相談などで伺う話や自分自身の実体験から持ち込みしたベビーフードは
残したり、おかわりをせがまれたりと、その時の赤ちゃんの空腹状況に
見合った量でないことが小さなストレスになっていると感じています。
2個分をあげるのは多すぎるし、毎回バナナを追加であげているなど
食べたい量の調節は家庭で食べさせる時より難しいものです。
そんな小さな声が届いていたのでしょうか。
株式会社スープストックトーキョーさんの「100本のスプーン」では
タブレット注文の際に、月齢にみあった離乳食の量の加減が選択できるのです。
少なめ、普通(目安量表記あり)、多めということなので、それぞれの赤ちゃんに応じて
選べるのはとてもうれしいサービスでした。
また、普段と違った雰囲気や大人がのんびりと食事を楽しむ空気感も手伝ってか
「おかわりを欲している」サインがあったら、1回のみにはなりますが
おかわりができるという手厚さ。
赤ちゃんにもぐもぐしてもらいながら、大人たちも少し会話を楽しむ時間が
生まれるというのは相乗効果ですね。
またベビーフードのごみも出ないことは嬉しいことだと個人的に感じました。
目の前の器に集中していてあっと言う間に完食した赤ちゃん。
もちろん、おかわりオーダーさせていただき、しっかり完食していました。
今回いただいた「秋鮭とじゃがいものポトフ」は、バッチリ完食しました。
「鶏ミンチのパンプキンシチュー」は少し甘かったようです。
さすが、季節や多様なスープを提供する会社だけあり、離乳食にも「本気」を感じました。
100本のスプーンでは、実際に離乳食の本も出されています。
ホームページには、離乳食への取り組みとなるページや
なんとレシピも公開されていましたのでぜひ参考にしていただきたいと思います。
100本のスプーン公式サイト
離乳食について
今回いただいた離乳食のレシピ
https://100spoons.com/wp-content/uploads/2019/09/firstmeal91011.pdf
赤ちゃんがもぐもぐしている姿を見ながらの食事は、とろけるように顔の表情筋の
力が抜けていくようでした。
大人も一緒にもぐもぐモードのお口で食事が進み、ゆっくりたべることが必然となります。
赤ちゃんの前で、必死にお口をもぐもぐするところを見せながら微笑みかけていたら
「なんだ?」とキョトンとされてしまいました。
毎日接している大人ではないない私がやるより、一番身近な大人であるパパやママが
もぐもぐする姿を普段から見せていると、より真似っこしてくれて咀嚼の練習が進
みそうです^^。
食事相談などでのママとお話していると、赤ちゃんをまず先に食べさせ、
食事終了後にキッチンなどで超特急に食事をほうりこむこともあるといった
慌ただしい食事環境ということもよく聞きます。
外食のときくらいは少しゆったり食べて、心から美味し言うという笑顔や
安心した顔をいっぱい見せてあげることに注力してみてもいいと思います。
ぜひ、「おいしい」と口に出して保護者の方も食べてくださいね。
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。
こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。
小さいお子さんがいる場合、ランチ場所は皆さんどのように探していますか?
見つけるのは、結構大変ではないかと思います。
私も我が子が乳幼児の時には、友人やママ友と遊ぶ際に「子連れでどこだったら行けそうなのか」について
情報をよく検索していました。
私が当時、赤ちゃん連れでいけそうな条件を探していたキーワードとしては
・ベビーカーOKか
・離乳食持ち込み可能か
・離乳食メニューがあるか
・お湯などいただけそうか
・十分なスペースがあるか(座敷のようなスペースがあったらさらに◎)
といったワードで探しながら出かけていました。
今から10年以上前の話です。
時はあっと言う間に経過し、改めて現在の離乳食事情にあれこれ調べてみました。
ファミリーレストランなど一般に家族で行くことが多い外食店舗は
市販のベビーフードを購入できるところがたくさんあります。
急に外で食べるとなった際にも慌てずにお店が選べることはありがたいです。
また、メインターゲットがファミリー層の店舗展開のところは、スペースも十分ですのでとても助かります。
またそんな中、無料で提供されるお店があることも知りました。
一部ですがご紹介いたします。
(あくまでも個人的に調べただけですのでそのほかにもあるかと思います。)
◼︎不二家レストラン 子育て支援サービス
https://www.fujiya-fs.com/support/
◼︎とんでん ベビーフードサービス
https://www.tonden.co.jp/wp/wp-content/themes/tonden_theme/menu/kids.pdf
無料でいただけるだけでも嬉しいサービスの中、
作りたての離乳食をきちんとした器で提供してくれるお店があるのをご存知でしょうか?
Soup stock Tokyoでも有名な株式会社スープストックトーキョーさんの「100本のスプーン」。
まだ都内が中心での展開ですが、ちょうど9ヶ月のなる頃の赤ちゃんと一緒に来訪しました。
お店の雰囲気は多様な客層で混雑していましたが、ゆったりとしたスペースで楽しませていただきました。
次回は、「100本のスプーン」での様子をご紹介しますね!
100本のスプーン公式サイト https://100spoons.com
離乳食について https://100spoons.com/recipe/
***お知らせ***
神奈川県大和市生涯学習センター/やまとみらい主催の 子育て応援オンライン講座に登壇します。
日時:11月16日(木)10:30~11:30 テーマ:「実際に見てみよう! ベビーフードの選び方・かしこい使い方」
詳細・お申込みはこちらをご覧ください。
https://yamato-bunka.jp/learning/2023/009256.html
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。
こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。
以前、こちらのブログでもご紹介しましたが、「中の人」はこの春から
ウサギを飼い始めました。
『こども成育講座〈食専科〉』での学びを応用しながら育ててきましたが
半年が経ち、すっかり大人に成長しました。
おおむね順調でしたが、今年の異常な暑さの夏には少し心配な様子も見られ
講座でも「こどもの健康食育」のパートで隅弘子先生が
ウンチの大切さを説かれていますが、ウサギもウンチに健康状態が現れることを
実感した出来事となりました。
ウサギのようなコロコロうんちは、人間にとってはあまりよくない状態ですが
ウサギにとっては、まさに「コロコロ」としたウンチが健康の証なのです。
連日35度を超える猛暑日が続いていた頃、ウンチに少し異変がありました。
餌もよく食べ、元気そうに遊んではいるのですが
ウンチは大きさが不揃いだったり、ゴマ粒のような小さなものがあったりと
とても気になる状態のものも見られたのです。
動物病院へ連れて行ったところ、お腹に少し張りがあり、このまま放っておくと
「うっ滞」という重度の胃腸の不具合につながる可能性もあるということでした。
ウンチの観察をしていたことで、「元気そうな見た目」に惑わされず
軽い症状の段階で防ぐことができました。
さらに、ウンチの状態を改善するために、食事(餌)の内容も見直したのですが
このプロセスによって、「行動の理由」を推察する大切さを改めて実感することとなりました。
ウサギの主な餌には、牧草と栄養補助となるペレットがあります。
身体を作る子ウサギのうちは、ペレットを主体にすることが提唱されていて
身体が成長し大人になる6ヶ月を過ぎた頃からは、牧草を主体にするようにと言われています。
さらに、牧草に含まれる繊維質がウサギの健康的なコロコロウンチには
欠かせないのです。
けれど、牧草は嗜好性が低いため、積極的に食べてくれず困っている飼い主さんも
多くいるようです。
わが家のウサギも牧草を積極的に食べようとしませんでした。
やはり牧草が嫌いなのかとはじめは思ったのですが、
病院で処方された薬を飲んでいた時は、驚くほど牧草を食べたので
一概に嫌いと断定してはいけないと思いました。
それでは、なぜ食べないのか。
よくよく観察してみると、どうやら飲水の量にヒントがありそうでした。
薬は液体状の飲み薬で、甘い味が施してあるようで喜んで飲んでいました。
薬の成分によって胃腸が動き、お腹がすくことで牧草を食べるということと同時に
薬によって水分が摂れていたことも関係しているのではないかと推測したのです。
牧草は乾燥しているため、水分が不足していては食べづらいだろうと。
そこで、検索をしたところ、ぬるま湯にすると飲水量が増えることがあるという
情報にたどり着きました。
試しに、人肌ぐらいの温度にしてみたところ、ゴクゴクと飲み始め、
さらに牧草も食べるようになりました。
恐らく、クーラーの影響で給水器の水も冷えてしまっていたため
飲む量が減ってしまっていたのではないかと思われます。
これも、『こども成育講座』の講義の一つである「こどもの食行動」での
瀬尾知子先生の「行動には必ず理由がある」ということを
観察を通して探っていった結果です。
『こども成育講座』は子どもについて学ぶ講座ですが、その内容は本質的であり
こうして応用が利くのだということを改めて実感した出来事でした。
****お知らせ****
『こども成育講座〈食専科〉』をさらに子育てに役立つ講座にブラッシュアップすべく
今秋からパパモニターをお迎えすることになりました。
モニター受講のレポートなどは、日本こども成育協会のメディアパートナーの一つである
『パパしるべ』さんで掲載されていく予定です。
ぜひご期待ください!
今月は約2ヵ月ぶりに「こども成育デザインラボ・ラボミーティング」を
開催いたしました。
「今のテレビ番組とその他映像メディアのコンテンツ、気になることを語り合おう」
というテーマで、モデレーターの沢井佳子先生が話題提供者となり
「最悪」とも言える子どもたちの現在の「視聴環境」について
参加者で討議する場となりました。
まず、沢井先生からの話題提供では、良質な作り手による、
良質な子ども番組の制作が圧倒的に減ったことが挙げられました。
星新一氏や小松左京氏といった一流のSF作家陣たちも
コンテンツ作りに参加するなど、各テレビ局が競い合って子ども番組を
制作していた時代が、かつてはありました。
現代のようなテクノロジーはない時代でしたが
演出家の発想や映像への工夫が盛り込まれていたと言います。
また、そうした番組の視聴スタイルも現代とは異なり
家族団らんの場で観られることが多かったことも大きな違いだと指摘されました。
現在は、スマートフォンやタブレットで映像視聴をする機会も多く
両手で機器を持ちながらの視聴は、子どもたちが身体全体で反応する
機会を奪ってしまっているということに、沢井先生は危機感を感じていると
述べられました。
家族そろって同じ番組を観ながら、共通の話題として話をする機会、
映像を真似ながら、一緒に歌ったり、踊ったりする機会が減ることが
子どもたちの発達にどのような影響を与えるのでしょうか。
今後、注視していくべき点の一つだと思われます。
また、今回参加してくださった皆さんからも、子育て中の親の立場として
多種多様なメディアやコンテンツが溢れかえる中で、
何を取捨選択していくことが「正解」なのか、迷うことが非常に多いといった
お話もありました。
一方で、生まれたときからそうした環境の中で育ってきた世代は、
次々と登場するメディアやコンテンツの中から、自分に合った良質なものを
探し出し選び取る力が養われており、感心することも多いといった
ポジティブな事象をシェアしてくださる方もいました。
「こども成育デザインラボ」の強みは、まさにこうした多彩な視点からの
経験をシェアできることであり、改めてそれを実感した回となりました。
今回のテーマについて、何か明確な「解答」が得られたわけではありませんが
参加者の皆さまの感想から、それぞれのお立場で、今後何を考えていったらよいのか
といった「宿題」はお持ち帰りいただけたようでした。
*********
「こども成育デザインラボ」ラボミーティングは、アーカイブ視聴も可能です。
ご希望の方は、事務局までお問い合わせください。
また、「こども成育デザインラボ」ラボミーティングの開催日程については
協会公式メールマガジンでお知らせしています。
こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。