いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、 最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。

子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。

現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。

             

実績ACHIVEMENTS

ピックアップPICK UP

お知らせNEWS

2023.9.7

9/18(祝)ABCハウジング ハウジングワールド立川で開催! 親子ワークショップ&オヤトコ診断アドバイス

日本こども成育協会がコンテンツ提供する、こどもたち、ママ、パパ、家族で、遊びの体験ができるイベントが、

東京都立川市・ABCハウジング ハウジングワールド立川にて開催されます。

9月18日(月・祝)「親と子のコミュニケーションひろば」 10時~16時

手作りおもちゃづくりのコーナーは、協会のフェローであり、遊びの専門家である しみずみえさんがナビゲート。

ごっこ遊びで活躍する「魔法のステッキ」「アイドルマイク」や、「人形劇のペープサート」(予定)を一緒に作ります。(50組まで)

また、わが家の親子関係の特徴を知ったり、お子さまの興味得意の現在地を知ったり

いつもとは違う視点で、家族を見直すヒントが得られる「オヤトコ診断(R)コーナー」では

自分らしい子育てのヒントを見つけることもできます。

オヤトコ診断 https://www.oyatokoshindan.com/

お家遊びではなかなかできない「ぐちゃぐちゃお絵描き&色紙ビリビリ広場」では

お子様が思いっきり遊べるように、汚れてもOKな服で来場されることをおすすめします。

 

ご来場者には、マンガでわかりやすい「こどものごっこ遊びレシピ」をお渡しします!(限定50組まで)

 

近隣には大きなショッピングモールもあるので、秋のご家族のお出かけにおすすめです。

 

***開催概要***

■会場:ABCハウジング ハウジングワールド立川

開催時間:10:00~16:00

ハウジングワールド立川 | 総合住宅展示場 ABCハウジング (asahi.co.jp)

〒190-0015 東京都立川市泉町935-1

 

■おもちゃづくりナビゲーター

しみずみえ先生

一般社団法人日本こども成育協会フェロー

玩具メーカーでの企画開発、キッザニア東京の創業メンバー、こども向け体験講座の企画運営、保育園の立ち上げなど多岐に活躍。

現在は、あそびを通して、おとな・こどもが共に自分らしさを育むことを目指し、こどものための遊びプログラムの提供や、

こどもに関わる大人のための講座や研修など精力的に活動。

書籍『あそびのじかん-こどもの世界が広がる遊びと大人の関わり方』

資格:保育士資格

2023.7.27

【終了しました】好評につき8月20日(日)に開催決定! 親子のためのイベント「Sono-Mama Family Holiday」in 日本橋ガレリア

今年2月に開催し、好評を得た「Sono-Mama Family Holiday」。
日本こども成育協会と、東神開発株式会社が運営する「日本橋LOOP」が
コラボレーションし企画した親子のためのイベントです。

この夏休み、内容を新たにし、再度開催決定いたしました!

今回は、「プレイフルで体験いっぱいの夏の一日を」をコンセプトに
4つのプログラムをお届けします☆

参加費は無料!
子育てファミリーならどなたでもお好きなプログラムに参加いただけます。

タイムスケジュールはこちら▼
https://prtimes.jp/a/?f=d42797-8-b0d5468a0ab955ac10fa5a35a02d2750.pdf

事前予約サイトはこちら▼ https://www.nihombashi-loop.com/ 
日本橋LOOP利用登録→アクティビティ予約の2ステップで予約可能です

詳しくはこちらのニュースリリースをご覧ください▼
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000042797.html

【1】サマーファミリーコンサート!親子で音楽を楽しもう♪(10:40~11:40)

楽団やコーラスグループを一緒に体を動かして音楽を楽しむコンサートです。

スタートは管打楽器のオーケストラで華やかに♪ボディパーカッションで参加者も一緒にリズムを奏でます。

パパグループのコーラスのパフォーマンスはノリノリで☆
 日本橋ガレリアの休日のスタートを、親子で楽しめる演目で彩ります!本物のサウンドの魅力を感じる絶好のチャンスです♪

※事前予約で着席参加できます

 <Bears Wind Orchestraプロフィール(写真上)>

家事代行のパイオニアである株式会社ベアーズに所属。

音楽の専門知識・経験を活かした「デュアルキャリアの吹奏楽団」としての先駆けを目指し、2018年4月に創立。

各種イベントやオンライン配信などで活動中。創設より定期演奏会を開催する他、定期的な配信コンサート、教育福祉施設や商業施設での演奏も行う。

アドバイザーはシエナ・ウインド・オーケストラ トランペット奏者の上田じん。

第22回および第23回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門ファイナル入選。浜の風コンクール2022 アンサンブル部門優秀賞。

 

<パパコーラス・ゴールデンチルドレン プロフィール(写真下)>

仕事も、音楽キャリアも全く異なる日本橋のパパ達が、週末の夜、作曲家の先生の指導のもとアカペラのハーモニーを磨いています。

今回はこの半年の間に加わった新たなレパートリー、夏らしい曲も加えて、皆様に涼をお届けしたいと思います。

お子さまとのコラボレーション企画も予定していますので、音を一緒に楽しみましょう♪

設立:2017年11月19日 代表:金子 仁 メンバー:9名

合唱指導:橋本剛先生(作曲家・東京藝術大学大学院卒)

日本橋地区に住む、未就学児から小学生の子どものパパからなる日本橋パパの会の部活動の一つとして発足。

「育フェス CHUO」や「学びの森のママまつり」などに出演。

【2】プロと一緒に作ろう!バルーンアート教室(12:00~13:30)

細長いバルーンがいろんな形に変身するバルーンアートは子どもも大人もワクワク♪もしも自分でそれが作れたら?

バルーンアートのプロと一緒に動物を作ったり、刀をつくって戦ったり、初めてのバルーンアート体験広場の時間です。

※入場/退出自由

バルーンアートのパフォーマー先生は「ポリスじろう」さんと「成瀬わさび」さん。

2人の手の中でどんどん形を変えていくバルーンの姿は必見!

12:00 バルーンアートパフォーマンス(1)

12:15 みんなも一緒に作ってみよう☆

13:00 バルーンアートパフォーマンス(2)

<ポリスじろう さん プロフィール (写真右)>

お笑い芸人/SMA所属、コンビ名“ツインクル”

1974年12月生まれ。京都府出身。 二児の父。

東北大震災の日に長女が生まれ子育てに目覚めベビーシッター資格をとり、今までにのべ1000人以上子どもたちをサポート。

ベビーシッター芸人としても活躍中!SOP(ソニーお笑いパパ部)を立ち上げ、子ども達や保護者に向けたお笑い支援活動に積極的に取り組んでいる。

NPOフィールホーム理事。

 

<成瀬わさび さん プロフィール(写真左)>

芸人・バルーンアート/フリー

1985年4月生まれ、茨城県出身。東京NSC8期生。

ショッピングモールや福祉施設等でのバルーングリーディング、ステージショー、イベントMCを中心に活動中。

“WASABI STUDIO”名義にて、バルーン装飾、インターネット配信業務、映像製作、アイドルイベントの制作協力など、エンタメ関連事業のサポートも行っている。

【3】ラグビーボールで遊ぼう!ハットラグビー体験☆(14:00~15:00)

世界大会直前!ラグビーボールってなんだか不思議。一度触ってみたい気持ち、かなえます☆

<ハットラグビーって何?>

真ん中がペコっとへこんでいる中折れハットをご存知ですか?

「このへこみ、ラグビーボールがちょうどはまりそう」そんなアイデアから生まれたハットラグビー。

ハットをかぶって、ラグビーボールを載せて、落ちないように、そ~っと動いて、障害物を超えながら、ボールを落とさないでトライゾーンまで競争するゲーム。

今回は小さなお子様も楽しめるように特別ルールで遊びます。大人も子どもも、みんなで楽しめるラグビーボール遊びです。

※事前予約で優先入場できます

14:00入場 親子10組20名

14:30入場 親子10組20名

※予約なしの親子も参加可能(予約親子優先)

<NPO法人スポコレ概要>

スポコレはチームスポーツを中心としたスポーツをしたい人たちを応援するスポーツ普及活動団体です。

スポーツには大きく分けて2種類あります。

ひとつはオリンピックやワールドカップなどを目指す、またはプロのスポーツ選手を目指す「競技力向上」としてのスポーツ。

もうひとつは楽しむことに主眼を置いた「生涯スポーツ」。

スポコレは後者である「生涯スポーツ」を広く推進し、誰でも気軽にスポーツを楽しめる場を提供したいというコンセプトで活動しています。

(代表理事・八所和己(YADDY))

【4】キッチンを楽しく!親子でおいしく!デコボトルづくりとプレイフルクッキング!(15:30~16:20)

<料理酒オイルを入れるボトルのデコ体験>

冒頭20分は、事前予約したファミリーを中心に、レシピ本に出てくる料理酒オイルの空ボトルに楽しいデコレーションをするコーナーを設けます。

デコしたボトルはお持ち帰りいただきます。

※ボトルデコ参加者は事前予約・先着10組の親子

<料理酒オイルで誰でも料理上手☆クッキングデモ>

後半は、料理芸人・クック井上。さんのレクチャーを受けながら、お笑いコンビ「ツインクル」での相方のポリスじろうさんが実際に料理酒オイルを使ったお料理を作ります。

料理が苦手だというポリスじろうさんでも、「料理酒オイル」でおいしく作ることができるのでしょうか?

デコボトルと、「料理酒オイル」と、クッキングのコツを手に入れて、ファミリーのキッチンと食卓を楽しく彩ります。

<クック井上。さんプロフィール>

お笑い芸⼈/SMA所属、コンビ名“ツインクル”

フードコーディネーター・こども成育インストラクター等、⾷の資格を8つ所有。料理イベント講師やMC・商品監修や開発・グルメコラムの執筆など。

NHK『あさイチ』、Eテレ『みいつけた!』、テレビ東京『しまじろうのわお!』等出演。

6月14日に「魔法の万能調味料 料理酒オイル いつもの料理が突然プロの味! 感涙レシピ100(ダイヤモンド社)」を出版。

ソノママホリデー総合MCは、クック井上。さん

ソノママ・ファミリー・ホリデーの一日を盛り上げてくださるのは、料理芸人として活躍中のクック井上。さん!

日本こども成育協会の「こども成育インストラクター」の資格も持ち、2人の男児の父としての経験から、パパママ目線でご出演者への質問も投げかけます。

 

**********************************************************************

ガレリア横東広場:アンケートに答えてプレゼントをもらおう!(時間中随時)

会場横の広場では、日本こども成育協会認定・こども成育インストラクターがシールアンケートを実施します!

 3つのテーマのボードのアンケートにシールを貼って答えていたくと、サンプル商品や、便利な感染症カレンダーを差し上げます。

 アンケートのテーマは下記を予定
 ・子どもの「食」で気になることアンケート
 ・オヤトコ診断(R)やってみた!/LINE公式「みてた?」登録した!感想聞かせてアンケート
 ・日本橋LOOPで「こんなイベントがあったら参加する」投票
※アンケートテーマは変更する場合があります
 ※ノベルティの数には限りがあります

2023.7.27

沢井佳子先生・日本こども成育協会 監修  知育とサイエンスの映像コンテンツ「くらしテクノ」が 8月1日(火)より公開!!

株式会社一条工務店様のオリジナルの知育・サイエンス映像コンテンツ
「くらしテクノ」が、2023年8月1日(火)より公式YouTubeチャンネルで
公開されます。

このプロジェクトには、日本こども成育協会理事の沢井佳子先生と
大塚が1年に亘り監修を務めてまいりました。

知育映像コンテンツ「くらしテクノ」は、一条工務店の公式キャラクター
クマのジョーくんと3人の可愛い仲間たちが、暮らしや身の回りにあふれる
さまざまな現象やしくみ、技術の秘密を人形劇で分かりやすくひも解いていきます。

主に2歳から9歳のお子さまに向けて制作されていますが、大人でも
「なるほど!」と思わず見入ってしまう内容になっています。

一条工務店様のものづくりへの情熱に刺激を受けながら
協会が一から携わってきた映像コンテンツとなります。

応援、よろしくお願いいたします!!

◆公開日:2023年8月1日(火)~順次公開
◆公開先:公式YouTubeチャンネル:   https://www.youtube.com/channel/UCGiaiTXTbCWPkcvEWRw69VA

「くらしテクノ」特設サイト:https://ichijo.jp/tekuteku

※特設サイトは、7月14日(金)13:00~ ティザーサイトとして公開。

詳しくはこちらのニュースリリースをご覧ください▼ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000062185.html
2023.7.13

沢井佳子先生監修の『しまじろうのわお!』で子どもの車内置き去り事故防止のための『くるまのなかからSOS』が公開!

日本こども成育協会理事の沢井佳子先生が監修する『しまじろうのわお!』では、

子どもの車内置き去り事故を防止するための歌の動画、『くるまのなかからSOS』を制作し、

番組で放映することとなりました。

動画内で歌の歌詞は、子ども自身が、車内からSOSを発信しなければ

ならなくなった時に、思い出しやすいフレーズとなっています。

その制作過程では、当協会『こども成育講座』をご受講いただき

その後も交流を重ねている「社会福祉法人 高砂福祉会」様にも

ご協力をいただき、園バスのある2園のスタッフの方々にアンケートを実施。

実際の子どもたちの状況に即した歌詞内容となっているかの

検証もおこなわれました。

YouTubeの「しまじろうチャンネル」で先行公開され、

『しまじろうのわお!』の番組内では7月29日(土)に放送予定です。

ぜひ多くの子どもたちに届くよう、お知らせにご協力ください。

しまじろうのわお!
『くるまのなかからSOS』

Youtube先行公開
https://youtu.be/2Fm6KK1IzvU

しまじろうのわお!番組内では7月29日(土)放送
テレビ番組「しまじろうのわお!」は、テレビ東京系列6局で毎週土曜日朝8時30分~9時に放送中
BS11では毎週土曜日18時30分~19時に全国放送中

全国の放送時間は番組HPに記載があります。
(一部、放送のない地域や日時が異なる地域あり)
https://kodomo.benesse.ne.jp/open/tv/

ブログBLOG

2023.10.4

「絵本の読み聞かせ」と「食育」の交点を考えてみよう

こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。

 

前回は、保育士養成の専門学校の授業で取り組んでいる絵本紹介から

印象に残った1冊である絵本「まほうのわくわくおにぎり」(KADOKAWA)を

ご紹介しました。

 

身近な保育時間が育む食育の視点 〜2023年!私が購入した絵本を紹介します〜

 

今回は、そうした絵本の読み聞かせを、どのように食育に活用していくかに

焦点を当ててお話してみたいと思います。

 

どんな食育のねらいに沿っているか考えるだけで普段の読み聞かせタイムが変わる

絵本の読み聞かせは保育の時間、そして家庭でも行うことができる親子の時間です。

 

読むだけでもさまざまなコミュニケーションが広がりますが、

「食育につながるかな?」という視点をもっているとさらにコミュニケーションが

しやすくなったり、発見・学びの機会を作り出すことができますね。

 

私が食育において、保育の一環として意識している基本の「き」としているのは

「5つの子ども像」です。

 

これらは、保育所保育指針で述べられている保育の目標を食育の観点から具体的な子どもの姿として

表したものですので、保育のどの場面でも活用できるものです。

 

1. お腹がすくリズムのもてる子ども

2. 食べたいもの、好きなものが増える子ども

3. 一緒に食べたい人がいる子ども

4. 食事づくり、準備にかかわる子ども

5. 食べものを話題にする子ども

 

保育所にある絵本も、この5つの子ども像に沿う点をみつけてあげると

実は食育に活用できるものが無限にあるのではないかと思うくらいです。

 

たまには大人が真剣に絵本を読んでみるのも再発見を感じることが!

また、昔から読み継がれてきた絵本のいいところを再発見したり

食生活・食習慣の違い・変遷などを感じるといった視点もできるでしょう。

 

実際、過去の指導した生徒の中に、昔から読まれている絵本を選び

改めて読んでみたら驚きがたくさんあったという報告をしてくれたことがありました。

 

今の時代なら「こんなことをしないですよね!「**ちゃんは、あっちいってなさいと

台所から出されてしまうなんて!」といった違いがあったことを報告してくれました。

 

その生徒は「食事作り・準備に関わる子どもを積極的に行いたい」という思いで

簡単にお手伝いができる方法を一緒にプレゼンするなど、保育者の卵なりの

自分の思いを発表することもありました。

 

みなさんも小さい時に読んでいた絵本など読み返してみてはいかがでしょうか?

小さな読書の秋を始めてみませんか?

 

参照:5つの子ども像

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0604-2k.pdf
 

 

隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士

【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。

都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。

子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。

詳しいプロフィールはこちら

2023.9.27

身近な保育時間が育む食育の視点 〜2023年!私が購入した絵本を紹介します〜

こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。

 

やっと朝晩の気温が落ち着いてきて、起床には少しひやっとするくらいになりました。

このブログでも、日本こども成育協会の「中の人」さんが、読書の秋からの内容としてお送りしましたが、

子どもたちにとっては読書の秋はやはり「えほんとの出合い」ですね。

 

私の仕事のひとつに、保育者養成の専門学校で食と栄養を教えるという保育人材を育成する仕事があります。

毎年、食育を教えるの授業の中で、生徒たちが食育に活用できそうな絵本を紹介するという

プレゼンテーションと掲示物作りをしています。

 

昔ながらの絵本だったり、最新のものであったり、自分が知らなかった絵本と出合うという取り組みは

講師という職業を最大限に活かしたものとして私自身も楽しみであり、情熱を込めて指導しています。

 

そんな授業での取り組みの証として、毎年私は印象に残った1冊を買うことを決めています。

今回は「2023年!私が購入した絵本」を紹介します。

 

読んでしあわせ、食べてにっこり

今年の1冊に選んだのは「まほうのわくわくおにぎり」という絵本で、作者はまいのおやつさんという

Twitterのフォロワー数が75万もいらっしゃる方のようです。

対象年齢は2さいごろからとあります。

 

たくさんの食材が出番を待っているまほうのおにぎりやさんの冷蔵庫。

絵本の中でも何種類からのおにぎりの具の紹介がされており、実際におうちなどで作ることも可能です。

 

それぞれのおにぎりには、プロフィールとなるようなしかけがされていて、

これまた優しいなと感じる点でした。

 

「へんしん」の中には味の変化となるコツ、「とくちょう」には食感やみための印象などが書かれています。

また、苦味を感じにくくさせる食材との組み合わせなどの裏技まであります。

 

お話の後半には、男の子と女の子がおにぎりを食べている大きな挿絵が描かれていて

まるでおにぎりを食べるお見本のような表情でした。

 

どっちが美味しそうに食べているお顔かな?など、食べる時に「くらべっこ」しながら

食べてみるのも楽しそうですね。

 

楽しくなってしまう絵本だからこそ最後には大切な注釈が

絵本の中に登場するおにぎりは、幼児でも、手のひらいっぱいで持てる大きさで書かれています。

けれど、2歳からという年齢からするとお口の中にほおばりすぎて誤嚥・窒息の可能性があります。

 

一緒に作ったものだからつい一口でほおばりたい気持ちが先行するお子さんもいることでしょう。

レシピの分量から作るおにぎりを半分サイズにして、ころころ丸めたものを作って食べることも推奨されていました。

 

実際の読者さんたちはそこまで読まれるかわかりませんが、保育に携わる立場からすると

ここまでぜひ保護者の方にもお伝えすべきだなと絵本の内容に感銘を受けました。

 

この絵本は管理栄養士さんが監修されていますので、こうした配慮がされているのかと推察します。

 

「楽しい思い出は最後まで楽しく!」が基本の幼児期の食育です。

ぜひお手に取ってみてくださいね。

 

次回では、こうした絵本の読み聞かせと食育についてさらにお伝えしてまいります!

 

参照URL

まほうのわくわくおにぎり KADOKAWA

https://www.kadokawa.co.jp/product/322211001525/

 

 

隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士

【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。

都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。

子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。

詳しいプロフィールはこちら

2023.9.20

「雪はなぜ雪の形をしているのか」と子どもに問われたら何と答えるか

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

9月も中盤を過ぎましたが、まだまだ暑さ厳しい日が続いていますね。

 

日本こども成育協会では、夏の親子イベントもひと段落し、

秋からの計画に専念し始めているところです。

 

秋と言えば、「中の人」には「読書の秋」が筆頭にくるのですが

今年は酷暑で休日は自宅にこもることが多く、「読書の夏」でした。

 

出合った書籍の中で、日ごろから沢井佳子先生がお話されていることに通じる

素敵なエピソードがありましたので、今回ご紹介したいと思います。

 

 

イ・キジュのエッセー『言葉の品格』にあったエピソードです。

 

イ・キジュさんは、新聞記者を経て作家デビューをされた方で

『言葉の品格』をはじめ、そのエッセーが韓国でベストセラーとなり

日本語にも翻訳されています。

 

エッセーの中で、お母さまとのエピソードがよく取り上げられています。

 

イ・キジュさんが言葉を扱う仕事を天職とされたのも

お母さまの影響が大きいことがよくわかる内容が多いのですが

今回ご紹介するものも、それがとても顕著でした。

 

『言葉の品格』の「質問」という章です。

 

章のサブタイトルに、「本質と真実を問うてみること」とあります。

 

それを説くエピソードとして、幼いイ・キジュさんが

空から降る雪はなぜ冷たいのかと、お母様に聴いたエピソードが添えられていました。

 

まず、水蒸気が空から落ちる時に雪に変わると答えたお母さま。

 

すると続けて、なぜ雪に変わるのか、水蒸気のまま降ってきてもよいのでは

ないかと少年イ・キジュは問い続けます。

 

その質問に対して、お母さまがおっしゃったことに胸がとても震えました。

 

長い間、地球にとどまりたくて雪の形になるのではないか。

水蒸気では地面に落ちたらすぐに消えてしまうから。

 

こういったお話をされたのです。

 

 

お母さまがそうお答えになったことをイ・キジュさんは振り返りながら、

単に普遍的な定義のみならずお母さまなりの定義まで教え聴かせてくれたこと、

それこそが真の意味での教育であること。

 

そして、教育とは、一方的に考えを注ぎ込むことではなく、相手の潜在能力を

引き出す助けをすることだと結ばれています。

 

 

まさに、イ・キジュさんが多くの人の心を震わすようなエッセーをお書きになるのも

こうしたお母さまとのやりとりの積み重ねの果てにある道なのだと

至極納得がいきました。

 

 

沢井先生も常々、こうしたお子さんと親御さんとの会話の大切さを説かれています。

 

正解を教える事だけに固執してしまうと、正解を知らないことに対して

親御さんが尻込みしてしまうことになりかねません。

 

そうではなく、一緒に解釈を楽しむこと。

 

分からない、知らないのであれば、共に調べ、大人なりの考えを伝えること。

 

そうしたやりとりこそが、子どもの潜在的な力を刺激し、引き出すきっかけと

なり得るのではないでしょうか。

 

そんなことを想ったエピソードでした。

 

『言葉の品格』イ・キジュ著 光文社刊

2023.9.12

体験を通じ新たな親子の関係が発見できるように – ソノママ・ファミリー・ホリデー開催レポート〈後編〉

前回に引き続き、日本橋ガレリアコミュニティスペースにて開催した

「ソノママ・ファミリー・ホリデー」の様子をレポートいたします。

 

午後のプログラムは、NPO法人スポコレの皆さんによる

「ハットラグビー体験」からスタートしました。

 

ラグビーというと、今年は世界的な大会も開催され注目の高いですが

経験をしたことがない方がほとんどのスポーツです。

 

しかも、広々としたフィールドではなく、室内のこじんまりとしたスペースで

どのようにできるのか、始まる前から興味津々でした。

 

「ハットラグビー」では、真ん中がへこんでいる中折れハットに、

小さめのラグビーボールを乗せ、落とさないようにトライゾーンまで競争します。

 

ボールを帽子に乗せて落とさないようバランスをとる練習を数回して、

簡単なルール説明を受けたら、すぐにゲームのスタートです!

 

最初は、子どもたちだけで挑戦しましたが、まずはボールを落とさないよう

歩くことに集中しているお子さんがほとんどでした。

 

NPO法人スポコレのコーチの皆さんの声がけによって、相手チームの

前進を妨害したり、帽子からボールを落とそうとする攻撃などに

トライするお子さんも出てきました。

 

次に、ママやパパも一緒にゲームに参加。

 

「子どもたちより楽しんでますね~」とコーチの皆さんから感想が飛び出すほど

童心に戻ったように楽しんでいる姿が印象的でした。

 

お子さんたちもそんなパパやママの姿を楽しそうに見ていました。

 

一方で、小さなお子さんのボールを落とそうと近づきながら

一生懸命バランスをとって歩いている姿に、ボールを払う手をそっとひっこめた

少しお兄さんなお子さんの優しさが垣間見れたりもしました。

 

NPO法人スポコレさんのコンセプトにもあるように、子どもも大人も、誰もが

経験や技術などの差を気にすることなく、楽しい時間を共有できる場となりました。

「ソノママ・ファミリー・ホリデー」のトリを飾ったのは

一日司会として大活躍のクック井上。さんと相方のポリスじろうさんによる

「デコボトルづくりとプレイフルクッキング!」です。

 

まずは、クック井上。さんが先日出版された「魔法の万能調味料 料理酒オイル

いつもの料理が突然プロの味! 感涙レシピ100(ダイヤモンド社)」に掲載の

料理酒オイル用ボトルのデコレーションに挑戦。

 

シールやマスキングテープなどで飾りつけしたり、マジックで絵を描いたり

ママへのメッセージを書いたりしました。

 

お子さんから嬉しいメッセージに、ママが思わず感動する場面も。

 

それぞれのお子さんの個性がキラリと光るデコボトルが完成しました。

 

 

そして、クック井上。さんによるお家でも町中華の店の味が出せる

「野菜炒め」のデモンストレーション。

 

ポリスじろうさんとのまさに「漫才」のような掛け合いに

終始笑いの絶えない楽しい時間となりました。

 

もちろん、野菜がシャキッとプロ並みに仕上がる料理のコツも伝授。

お子さん以上に身体を前のめりにして、聴いていらっしゃるママたちの

姿も見られました。

こうして会場内でのプログラムはすべて終了しました。

 

会場外でも、終日、こども成育インストラクターが立ち

オヤトコ診断(R)やってみた!/LINE公式「みてた?」登録した!感想聞かせてアンケートを実施し

道行く親子連れの皆さまとコミュニケーションを図っていました。

 

最後に、一日ずっとオブザベーションしてくださった当協会理事の

沢井佳子先生から参加者の方々にご挨拶をして閉幕となりました。

 

沢井先生の言葉にもありましたが、新たな経験を一緒にすることで

お互いに違った一面や才能を発見したり、コミュニケーションの糧となっていたら

とても嬉しく思います。

今週末の連休最終日である18日(祝・月)には、東京都立川市・ABCハウジング

ハウジングワールド立川にて日本こども成育協会がコンテンツをご提供する

「いろいろあそびで親と子のコミュニケーションひろば」が開催されます。

 

ぜひ、こちらにも多くの皆さまに足をお運びいただいたら幸いです。

 

詳細はこちら▼

9/18(祝)ABCハウジング ハウジングワールド立川で開催! 親子ワークショップ&オヤトコ診断アドバイス | 一般社団法人 日本こども成育協会 (kodomoseiiku.jp)

2023.9.6

新しい体験がいっぱいの夏の一日 – ソノママ・ファミリー・ホリデー開催レポート〈前編〉

去る8月20日に日本橋ガレリアコミュニティスペースにて開催した「ソノママ・ファミリー・ホリデー」には

残暑厳しいなかでも、たくさんの皆さまにお越しいただきました!

 

2週にわたって、当日の様子をレポートしたいと思います。

 

1日を通してイベントを盛り上げる総合司会は、もちろんこの方!

料理芸人のクック井上。さんです。

 

クック井上。さんは、「こども成育〈食専科〉」講座を受講されていて

こども成育インストラクターの資格も取得されており

協会のイベントには欠かせない、頼もしい存在です。

午前10時半にはじまった「ソノママ・ファミリー・ホリデー」。

 

ます、開幕を華々しく彩ってくれたのは家事代行のパイオニアとして

おなじみの株式会社ベアーズに所属するBears Wind Orchestraの皆さんです。

 

管打楽器のオーケストラで、正統派クラッシックからポピュラーまで

幅広い楽曲を次々と繰り出していました。

 

子どもたちにはなじみのない曲でも、すぐ目の前で奏でられる演奏に興味津々。

 

リズムに乗って身体を揺らしているお子さん、楽器をまじまじと見つめているお子さん、

最初は大きな音に驚いて会場外で聴いていたお子さんが、次第に会場内に

吸い寄せられるように入っていく姿も見られました。

続いてファミリーコンサートのバトンを引き継いだのは

日本橋地区に在住のパパからなる「日本橋パパの会」のパパコーラス

ゴールデンチルドレンの皆さんです。

 

アカペラで懐かしのメロディーから、子どもたちにもお馴染みの

アニメーションソングまで、多彩な楽曲を披露してくれました。

 

先ほどのオーケストラの演奏と違い、歌声だけで様々な音色を醸し出す

アカペラは、お子さんはもちろん、一緒に来ていたママやパパにとっても

なかなか聴く機会がなかったようで、興味津々の様子でした。

 

アニメーションソングでは、子どもたちも一緒にアカペラに参加。

ゴールデンチルドレンさんも顔負けの、元気で楽しそうな歌声が響き渡り

会場の外を行く通行人の方々も思わず足を止めていました。

午前中の最後のプログラムは、2月に開催した前回の

「ソノママ・ファミリー・ホリデー」でも、“イチバン人気”といっても過言ではない

バルーンアートです。

 

今回は趣向を変えて、自分たちでバルーンアート作りに挑戦できる

「バルーンアート」教室として開催しました。

 

先生として登場してくれたのは、前回と同様お笑い芸人の

ポリスじろうさんと成瀬わさびさんのお二人です。

 

ポリスじろうさんは、クック井上さん。とツインクルというコンビを組まれていて

同じく「こども成育インストラクター」の資格も取得されています。

 

成瀬わさびさんは、バルーンアートのプロフェッショナルとして

イベントに引っ張りだこの芸人さんです。

 

贅沢にも、ポリスじろうさん、成瀬わさびさんを先生に

風船で可愛いプードルを作ったり、かっこいい刀を作りました。

 

2人の先生が、笑いを交えながらやさしく教えてくれたので

子どもたちも、ママやパパの手助けをちょっぴり借りるだけで作ることができ

完成した時の達成感と喜びにあふれた笑顔がとても印象的でした。

 

そして、バルーンプードルを早速お散歩させたり、刀でパパに決闘を申し込むお子さんも!

 

お家でも作りたいと、用意するものについて熱心に先生に訪ねている

親御さんの姿も見受けられました。

 

こうして午前中の2つのプログラムが終了しました。

 

午前中を通してずっと楽しんでくれたファミリーもいらして

とても賑々しく、幸先のよいファミリーホリデーのスタートとなりました!

 

次回へ続く。

2023.8.30

子どもの「本質」をとらえる知恵を得るために

こんにちは。日本こども成育協会の「中の人」です。

 

今夏は、先日開催した「ソノママ・ファミリー・ホリデー」をはじめ

親子イベントなども多く、協会としても実際に子どもたちと接する機会が

多くありました。

 

当協会は、子どもの育ちや発達をサポートするコンテンツを

数多く企画・開発し、お届けしておりますが、子どもたちと接する機会は

決して多くはありません。

 

そのため、子どもたちに出会えるイベントは楽しみでもあり

貴重な気づきの機会にもなっています。

 

当協会理事の大塚も、先日、日本マクドナルド社様の「ハッピーセット(R)」の

おもちゃモニターの視察に参加させていただいた際に、

企画者、作り手である大人たちがまったく意図していない遊び方を

子どもたちがしていたことを記述していました。

 

「つくり手の意図と、子どもの発想のはざま《後編》」

https://kodomoseiiku.jp/blog/230614-2/

 

また、私たちが監修業務に関わらせていただいている企業のご担当者様からも

「子どものことを実はよくわかっていなかった」というコメントを

いただくことがあります。

 

私たちは誰もがかつて「子ども」でした。

 

そして、子育てをしているか否かに関わらず、日常の風景の中に

「子ども」は存在しています。

 

しかしながら、子どもを「真に」理解している人は数多くないのが現状です。

 

「子どもとはこういうものであろう」という、根拠のない思い込みや

時に勘違いなどで判断してしまっていることも残念ながらあります。

 

私たち協会のスタッフも、沢井佳子先生の監修のもと

子どもの認知発達のしくみに基づいたコンテンツを発信しておりますが

それでも、時に「思い込み」や「勘違い」をしていたことに気づくことがあります。

 

直に子どもたちと接し、観察する機会の大切さを痛感する瞬間です。

 

一方で、子どもたちと日々接している場合であっても、観察の土台がないと

単に「見えている」だけになってしまうことがあります。

 

観察の「観」という字は、主体的、能動的に「みる」という意味があり

仏教によると、「本質を見通す智慧」のことでもあるそうです。

 

ステレオタイプ的な「子ども像」ではなく、その本質をとらえながら

子どもの幸せを支えられる大人を増やすべく、活動を続けてまいりたいと

気持ちを新たにした夏となりました。

 

「こども」を学ぶ

日本こども成育協会の『こども成育〈食専科〉講座』はこちら

https://kodomoseiiku.jp/course_list/shokusenka_list/

               

日本こども成育協会カレンダーCALENDAR

理事 総合監修沢井 佳子(さわい よしこ)

こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。

日本こども成育協会YouTubeチャンネルはこちら