こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。
ここ数カ月、当協会のメディアパートナーでもある『パパしるべ』さんにご助力いただき
「こども成育講座」の見直しを進めています。
先日、講座をモニター受講いただいたパパたちにお話を伺う機会がありました。
講座を受講してみての感想など貴重なご意見に加えて、
日ごろ、子育てに際してパパたちが欲しいと感じる情報についてもお話を伺うことができました。
その中で一つ印象的だったものを今回はご紹介したいと思います。
それは「家での遊びのネタに困っている」といったお声です。
「遊び」に関するご相談はママからもいただくことが多いですが、家庭の中で「遊び担当」を担うことが多いパパのほうが
より切実に感じていらっしゃるのかもしれません。
「遊び」というと、まず「おもちゃ」や「知育玩具」のようなものを思い浮かべがちです。
もちろんそうした「物」も大切ではありますが、同時に「どう遊ぶか」というのも忘れてはならない視点です。
「こども成育講座」での沢井佳子先生の講義「こどもの心理発達」では、ある課題が出されます。
子どもの論理的発達に応じた遊びを、実際の食べ物を使って考えてみるという内容です。
ここで沢井先生から毎回指摘が入るのは、「教材づくり」に凝ってしまい、課題の本質を見逃してしまっているという点です。
前述の「おもちゃ・知育玩具」にも通じる部分だと思いますが、「何で遊ぶか」というところに意識がどうしても向きがちで
「どう遊ぶか」や、周りの大人たちがおもちゃや教材を媒介にして、「どのような声がけや働きかけをするか」という視点が
抜け落ちてしまう傾向があるのです。
たとえば、特別な知育玩具を用意しなくても、食卓にあるものを使うことで
子どもたちは数や数量を理解していくことができます。
沢井先生編著の『6歳までの子育て大全』の中で「大人も本気で遊び相手になりましょう」という一文がありますが
それだけ子どもの発達における「遊び」の重要性は高いのです。
特別な費用や時間をかけず、日常の暮らしの中でできる遊びはたくさんあり、そうした遊びを意識して行うことで
子どもたちの「考える力」の土台が広がり、強固なものとなっていきます。
沢井先生が監修し、協会が開発した「オヤトコ診断」は、今現在のお子さんの興味関心のある分野を診断でき
年齢とタイプに合った遊びを紹介するアプリです。
遊びの紹介とともに、どういった声がけ、導きをしていったらよいかというアドバイスもお伝えしています。
また、『パパしるべ』さんと共同で遊びに関する講座の開発案も浮上してきています。
「遊び」というキーワードは、今年の協会の活動において、より大きなキーワードに
なっていくのではないかと思っています。
オヤトコ診断