こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。
2月に入りました。
私が教えている専門学校でも卒業にむけて総仕上げの季節となり
幾分の寂しさと社会人として送り出すという気持ちでいっぱいの季節となりました。
保育学生のカリキュラムの中で食育を学ぶ科目を担当しており
授業の総仕上げとして、食育に活用できる教材づくりに取り組みましたのでご紹介いたします。
実際の園でも活用されていることを生徒たちはしっかり見ています
こちらは先日、親子向け食育勉強会にて訪問させていただいた0〜2歳児が通う園の献立ボードです。
献立名の文字の認識は難しい年齢ですが、イラストで表されている食材を見ることで
知っている食べ物が増えていく仕掛けですね。
保護者には今日食べた食材が一目でわかるので、献立の重複予防にも役立ちそうです。
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毎日の献立に対応できるように、たくさんのたべものが冷蔵庫の壁で出番を待っているようです。
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対象児は? どんなねらいで製作しますか?
さて、こちらが生徒たちの製作風景です。
ホワイトボードを使って教材を作るというテーマで行います。
作る目的、どのようにして保育に取り入れるかをしっかりプレゼンしてもらった後、製作に入りました。
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思い思いに「らしさ」を活かして
学習教材のようにカードをたくさん作って学ぶスタイルです。
ちなみに食べものの裏面は三色食品群の色シールがはってあります。
3歳以降で繰り返し学べそうな内容です。
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「今日も元気列車が走りまーす!」とたくさんの食べもののお客さんを乗せて遊ぶイメージですね。
「どの貨車にのせてあげようか?」など絵本のように声がけができそうです。
こちらは実際の献立との関係性を表した教材です。
「みんなが好きな献立にはどんな力が入っているかな?」など、子どもたちに問いかけてみるとよいですね。
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楽しくたべるこどもへのアプローチは生活のあちこちに
「保育所における食育に関する指針」(※1)の中に、大きく分けて2つの項目が記載されています。
(1)保育所の特性を活かした食育
(2)食育の環境の整備等
上記の中に、具体的な項目が記載されています。
子どもの成長発達に応じてねらいとする内容は変わりますが
「食を営む力」「楽しくたべる子ども」というのは共通目標です。
遊びや日々の生活を通して、食べものに触れる機会をつくることが保育の一環として実践されています。
これは保育所に通っていない子どもがいる家庭でも参考のなることがたくさんあると思います。
ひとつひとつの食べものを製作するのは大変ですが、宅配カタログやスーパーのチラシなどを切り抜いて
同じような遊びもできますよ。
私もこれらを使って子どもが幼稚園の頃、壁新聞作りをやったことがあります。
おうちで遊ぶ機会が続く季節などがあったらちょっと工作してみませんか?
食べることについて、「知っている」「見たことがある」という発見を
親子で共有できる機会をたくさん作れるといいなと思っています。
※1『楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~』
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0604-2k.pdf
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。