こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
突然ですが、毎年恒例の〇〇作業や長年続けていることはありますか?
私は、ここ数年続けて “梅仕事” をしています。
今年は、以前から気になっていた梅シロップと梅酒作りのイベントに参加してGWに梅仕事をスタートしました。
身近なスーパーではなかなか手に入らない品種の梅を使っての梅仕事は
いつもと違う緊張感がありましたが、お気に入りの梅の品種がひとつ増えて良い体験になりました。

■「やり方」では解決しない
日本こども成育協会で4月からスタートした
歯科医院向けの『Early Childhood Oral Academy』トレーニングプログラム(以下、ECOAトレーニング)
の主旨にも繋がるところがあると感じ、梅仕事のお話しをしましたが、
クリニックでの業務も“毎日続けていること”ですね。
同じやり方をしても、実は、ひとつとして同じ答えは出ない…のではないでしょうか?
“前は上手くいったのに今日はダメだった”
“臨床をどうしたらレベルアップさせられるか”
“いま勤務しているクリニックや自分の成長ポイントは何で、誰がどんな工夫をするとより良いクリニックになるか”
“院内のコミュニケーションを円滑にするにはお互いにどんな配慮が必要か”
“患者さんに通い続けてもらえるクリニックにするにはどんな仕組みやサービスが必要か”
など、日々壁にぶつかることも多いと思います。
また、問題を改善したい“どうにかしなくちゃ”と思っていても忙しさに追われると
考えたり話し合ったりする機会を失い先送りにしてしまうことや、
いざ会議をしようと思ってもどう進めていけば有益な会議ができるか…
「やり方」を学ぶことがあっても本質的な解決にならないことが殆どだと思います。
そうした課題の解決の糸口を掴む機会になるのがECOAトレーニングです。

■「答え」とは何でしょう?
いざ取り組もうとすると何から始めれば良いかわからず結局いつも頓挫してしまったり、
機材は集めてみたもののいつの間にか使わなくなって眠ってしまったり、
「やり方」を手に入れても「やること」ばかりが増えて疲弊してしまったり…
多くのクリニックで『あるある』な悩み事ではないでしょうか。
また、歯科衛生士個人の悩みとしてよくご相談を受けることは
“スケーリングやSRPは出来るようになったけどOHI(TBI)で患者さんとのコミュニケーションが苦手”
“歯科衛生士間でのP処や予防のプログラムに一貫性がなく(と感じて)これで良いのか不安”で
早く辞めたい、歯科衛生士はもうやりたくない…という悲しい声を聞くことも少なくありません。
こういったお悩みは、
小手先のテクニックや他の医院でやっていることの導入では解決しないものです。
つまり、やり方や事例には正解はないということに気づき、
自身とクリニックの本質にアプローチすることが必要なのです。
これが、とても難しいのです。
アプローチの対象をリサーチし、対象が望む状態を考え、
何度も繰り返し実践するという訓練(トレーニング)して
やっと「答え」を見つけることができます。
答え、それは「設定した結果が出る」ことです。
そして、その結果によって新たな「課題」や「新たに求める結果」が出てきます。
進化の始まりです。
「やり方」を手に入れれば上手くいく、ことではなく
「答え」が出て終わりではない、ということ、
そして、観察して考えて実践する習慣づくりが大切なのです。
ーーー(後編は来週お届けします)ーーー
ECOAトレーニングにご興味のある方は理事大塚よりガイダンスいたします。
こちらのカレンダーからお時間の予約を承ります。
ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。