6月14日(土)に八王子のABC住宅公園で
親子ものづくり体験「親と子の関係が育つチェアづくり」ワークショップを実施しました。
当日はギリギリ雨が降りそうで降らない、梅雨の曇り空。
センターハウスのホールで行うワークショップには事前のご予約も入り、
ワクワクしながらお待ちしました。
初回は4組満席でスタート。
その後も、次々と参加親子・3代ファミリーなど多様なご家族が
椅子づくりにチャレンジしました。
年齢層も2歳半から8歳と幅広く、どうなるかな?と思いましたが、
ワークショップのプロフェッショナルのアズマテリアル崎村さんのサポートを得て、
それぞれの年齢ならではの方法で、椅子づくりを楽しんでくれたようです。
2歳半のお子さんにはあらかじめ組み立てていたチェアに
フェルトシールやカラーシールでデコレーションを楽しんでもらい
3歳から上のお子さんには椅子の天板をドライバーで固定することろから
体験してもらいました。
■オヤトコ診断®で日ごろの関係性を客観視
お子さんが椅子づくりに取り組んでいる間に
お父さんお母さんには「オヤトコ診断r」タイム。
普段のお子さんとの関わり方を客観視してもらいました。
今回は「双方くっつき」と診断が出る親子が多く、
日ごろから活発にコミュニケーションをしている様子は
椅子づくりのやり取りにそのまま表れていました。
そこで、講師を務めた大塚からは
「椅子のデコレーションをしている時には、声をかけずに見守ってみてください」
「デコレーションを手伝いたくなっても手や口を出さないでまかせてくださいね」
とアドバイスをすると…
手や口を出したいお父さんお母さんが口を抑えてがまんをする、というシーンも。
日ごろ仲良くやり取りしていると
知らず知らずに失敗しないように手を出したり、「そっちがいいよ」と指示したり、
良かれと思ってやっていることが
実はお子さんの自主性や自由な発想を抑えてしまうこともあります。
お子さんも、自分で決めているように見えて、
ちらちらと親の顔色を見ながら決めていることがあります。
「双方くっつき」のなかよし親子さんには、
一旦、親は口も手も封印して「ほったらかす」を意識してもらいます。
お子さんの「やりたい」にゆだねて、どんなふうにつくるのかな?と
観察すると、普段のにぎやかなやり取りでは見過ごしがちな
「この子らしさ」に気づくことができるものです。

■自由なデコレーション、ルールが楽しいデコレーション
参加したお子さんたちそれぞれが
それぞれのやり方でデコレーションをしていく様子は
眺めているだけでこちらが楽しくなるものでした。
・たっぷり時間をかけて全体にフェルトシールをちりばめる
・金と銀のシールを天板の小口にきれいに貼る
・ねじ穴を隠すためにシールを貼り重ねる
・好きな紫色を貼りまくる
・椅子の裏側にこだわる
・「大好きなぬいぐるみをのせる」と決めてデザインする
・きょうだいで競争しながらアイデアを出す
写真を見ても、彼ら彼女らが楽しんでくれた様子がわかるでしょう。
どれも素敵で、その子どもオリジナルの、たったひとつのチェアが出来上がりました。
■安全への配慮
今回は、体験に使う椅子選びや使用する工具、ねじや木材に触れるときの注意など
ワークショップを安全に運営するために
子どもの安全の専門家・所真里子さん(日本子ども学会)の監修を得て準備を進めました。
私たちが関わるイベントやワークショップだけでなく、
こどもが楽しく自由に経験を重ねるための環境づくりにおいて
「安全の確認」が必須となるように啓蒙をしていきたいと思います。
