こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
日々変わる不安定な天候が続きますが、皆さんお元気ですか?
夏本番の暑さではないものの、この時期から気を付けておくと良いことがあります。
それは、「熱中症」。
熱中症に関しては以前のブログでもお伝えしていますが、春から初夏にかけてのこの時期は
思っている以上に熱中症の危険度がグッと上がります。
そこで、新たなキーワードを含め熱中症対策にについてお話ししたいと思います。
熱中症対策は日ごろの食事をベースに
皆さんのご家庭や施設ではどんな熱中症対策をしていますか?
時間を決めて、こまめに少量ずつ水分補給をしている方もいれば、
喉が渇いてから慌ててがぶ飲みする、食事の時にだけ水分摂取をするなど
人それぞれではないかと思います。
けれど、自分でコントロールがある程度できる大人以上に、子どもには配慮が必要となり
特別な場合を除いては、一日を通してこまめな水分補給が望ましいです。
水分摂取と聞くと、食事以外のタイミングを思い浮かべる方も多いと思いますが
実は、食事における水分摂取が鍵となるのです。
朝食を抜く、パン食が多い、お菓子を食事代わりにしているなどの食事スタイルが
定着していると、日常的に水分が不足している可能性があります。
また、例にあげたような食事が多いと、あまり噛まない食事スタイルになりがちで
唾液量も減ってしまいます。
よく噛んで食べると、食べ物と唾液がしっかり混ざり消化吸収の効率が良くなります。
食べ物の栄養素を十分活かせれば、身体の機能が上がり良質の唾液が出る
…という良い循環を作り出すことができるのです。
さらに、よく噛んで食べることにより唾液分泌が促され
身体の中の水分をしっかり活用してむし歯予防や免疫力のアップにもなるので
ぜひ、「よく噛んで食べる」ことを意識してほしいと思います。
よく噛んで食べることは熱中症予防にもなる!
日頃からよく噛んで、唾液で口の中が潤っていれば、水分不足による喉や口の乾き…
いわば身体が出す熱中症予報のアラームを正常に感知することができるようにもなります。
水分補給のタイミングを見逃さず、過不足なく水分を摂ることができるのです。
一見関係ないように思えますが、よく噛んで食べることも熱中症予防に繋がっているのですね。
また、水分以外にもミネラル等の栄養不足になっている場合も考えられますので
不足しやすい栄養摂取の面も、ぜひ見直してみてください。
お子さんの場合、一度に摂取できる量が大人に比べて少ないので
1日3回の食事と間食で様々な栄養素を摂り、そのうえで適切な水分補給をする
というように、1日を通して調整していくと良いでしょう。
次回も、熱中症対策について、お口の健康を守るという観点から情報をお届けします!
お楽しみに♪
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。