こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
前回は、近年子どもたちにも広がっている「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」についてご紹介しました。
今回のブログでは、ロコモが広がってきた背景にある要因や予防をお伝えします。
ロコモティブシンドロームが広がる要因とは?
背景にあるのは、「姿勢の悪さ」や「運動不足」です。
低年齢の時からスマートフォンを観ることや、TVゲームなどで遊ぶことが多く
最近では、コロナの影響で外遊びやお友達と一緒に身体を動かすことが
極端に減ってしまったことも大きく影響しています。
また、『超便利社会』で便利になり過ぎた環境も、日常生活で特に意識せずとも
行っていた運動を減らしてしまうことに繋がっているように感じます。
健康の源でもあるお口は、
子ども→必要な機能を育てる・機能を上げていく
おとな→機能のキープ・機能低下の抑制
と、アプローチの目的は違うものの、老若男女問わず意識して対策を講じていく必要があります。
子どもの頃からの習慣が将来のロコモ予防に繋がる
かくいう私も日々運動不足を痛感しています。
特に、首肩腰痛は歯科衛生士の職業病とも言うべき長年の付き合いです。
診療に集中していると、マスクの下で顔が固まっていることも少なくありません。
仕事や身の回りの環境はなかなか変えられないものの、1人の患者さんが終わったら
・腕や肩を伸ばす
・帰宅後はゆっくり湯船に浸かって身体を温める
・洗顔時に表情筋・咀嚼筋をほぐす(顔エク)
などをしています。
毎日少しの時間でもコツコツ続けるのが大切ですね。
ロコモ対策も同様に、「日々のちょっとしたいたわり」が大切です。
・食卓で「美味しいね」と笑顔で食べる
・休日など時間がある時は、いつもよりゆっくり噛んで食べる
・お口を使う遊びをしてみる
ティッシュを吹き飛ばす、風船を膨らませる、顔ジャンケン、変顔競争など
・ぶくぶくエクササイズを強化してみる
参考:『ぶくぶくエクササイズ』で口角を上げてニッコリ(前編)
・舌や口の姿勢を整える
他にも良いアイディアがあったらぜひ教えてください。
日々の生活を楽しみながら、より快適に過ごせるために、親子で健口貯金を
始めててみませんか?
新学期を迎える前に、とびきり素敵な笑顔の練習にもなりそうですね。
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。