すべての人に内蔵されている発達のプログラムを知る

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

昨年は、協会設立以来の主軸事業であった『こども成育講座』に加え

近年ご依頼を多く受けるようになった「監修」業務や、

業界を超えて子どもの成育環境を考えるソサエティである『こども成育デザイン』などの

事業をよりわかりやすくお知らせできるよう、協会公式サイトのリニューアルを行いました。

 

トップ画像も一新し、上記のように子どもたちが大きな積み木で遊んでいるような

イラストを掲載しています。

 

この段々になっている積み木は、子どもの「発達」の階段をイメージしたものです。

 

誰しも、この発達の階段、すなわち発達のプログラムを生まれながらにして持っていて

周囲からの刺激を受けることで、そのプログラムが起動していきます。

 

私たちは皆、子ども時代があったわけですが、このように自分の中に

内蔵されたプログラムがあることを知りながら育ってきたわけではありません。

 

また、育てる側の大人もまた、こうした発達の内蔵プログラムを知り得る機会は

ほとんどありません。

 

もちろん、知らなくてもスクスクと育っていくわけですが

子どもがいかに発達・成長していくか、という知識があれば

ずいぶんと気持ちが楽になる子育てのシーンがたくさんあることも事実です。

 

たとえば、2歳ごろから見られる「イヤイヤ期」。

 

一般的にはマイナスにとらえがちな現象ですが、この時期は子どもが周囲に

自分の意志をはっきりと伝えられるという発達の階段を登った、

実は喜ばしいことなのだということがわかっていればどうでしょうか。

 

もちろん、なんでも「イヤイヤ」と言われてしまうストレスが

まったく解消されるわけではありませんが、肩に入ってしまう力、

眉間に寄ってしまうシワ、子どもにかける厳しい口調…

そういったものが少し和らぎ、育っていることへの喜びを享受できるのではないでしょうか。

 

イラストと共に掲げた「こどもを育むすべての人に、愛と論理を。」

という言葉に込めたのは、「子どもの発達」という理論を大人たちが知ることで

子どもたちの成育環境が愛に満ちたものとなるように、という想いです。

 

そして、日本こども成育協会のすべての事業活動は、この「愛と論理」を

土台にしています。

 

2024年は、さらに多くの大人の方々に「子どもとは何ぞや」という問いを投げかけ

発達という視点から「子どもを理解する」機会を数多くご提供できるよう

活動を展開していくべく、様々な計画を立てております。

 

次回は、2024年の活動計画についてご紹介してまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。