こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。
前回に引き続き外食店舗での離乳食事情についてお話しします。
赤ちゃんと一緒におでかけ-離乳食メニューがあるレストランに行ってきました《前編》
持ち込み離乳食のかゆいところにも手が届くサービスのお店が!!!
―量の調節ができて、かつ1回おかわり可能!―
普段、食事相談などで伺う話や自分自身の実体験から持ち込みしたベビーフードは
残したり、おかわりをせがまれたりと、その時の赤ちゃんの空腹状況に
見合った量でないことが小さなストレスになっていると感じています。
2個分をあげるのは多すぎるし、毎回バナナを追加であげているなど
食べたい量の調節は家庭で食べさせる時より難しいものです。
そんな小さな声が届いていたのでしょうか。
株式会社スープストックトーキョーさんの「100本のスプーン」では
タブレット注文の際に、月齢にみあった離乳食の量の加減が選択できるのです。
少なめ、普通(目安量表記あり)、多めということなので、それぞれの赤ちゃんに応じて
選べるのはとてもうれしいサービスでした。
また、普段と違った雰囲気や大人がのんびりと食事を楽しむ空気感も手伝ってか
「おかわりを欲している」サインがあったら、1回のみにはなりますが
おかわりができるという手厚さ。
赤ちゃんにもぐもぐしてもらいながら、大人たちも少し会話を楽しむ時間が
生まれるというのは相乗効果ですね。
またベビーフードのごみも出ないことは嬉しいことだと個人的に感じました。
目の前の器に集中していてあっと言う間に完食した赤ちゃん。
もちろん、おかわりオーダーさせていただき、しっかり完食していました。
今回いただいた「秋鮭とじゃがいものポトフ」は、バッチリ完食しました。
「鶏ミンチのパンプキンシチュー」は少し甘かったようです。
さすが、季節や多様なスープを提供する会社だけあり、離乳食にも「本気」を感じました。
100本のスプーンでは、実際に離乳食の本も出されています。
ホームページには、離乳食への取り組みとなるページや
なんとレシピも公開されていましたのでぜひ参考にしていただきたいと思います。
100本のスプーン公式サイト
離乳食について
今回いただいた離乳食のレシピ
https://100spoons.com/wp-content/uploads/2019/09/firstmeal91011.pdf
外食も食べるということも環境の経験として楽しみましょう
赤ちゃんがもぐもぐしている姿を見ながらの食事は、とろけるように顔の表情筋の
力が抜けていくようでした。
大人も一緒にもぐもぐモードのお口で食事が進み、ゆっくりたべることが必然となります。
赤ちゃんの前で、必死にお口をもぐもぐするところを見せながら微笑みかけていたら
「なんだ?」とキョトンとされてしまいました。
毎日接している大人ではないない私がやるより、一番身近な大人であるパパやママが
もぐもぐする姿を普段から見せていると、より真似っこしてくれて咀嚼の練習が進
みそうです^^。
食事相談などでのママとお話していると、赤ちゃんをまず先に食べさせ、
食事終了後にキッチンなどで超特急に食事をほうりこむこともあるといった
慌ただしい食事環境ということもよく聞きます。
外食のときくらいは少しゆったり食べて、心から美味し言うという笑顔や
安心した顔をいっぱい見せてあげることに注力してみてもいいと思います。
ぜひ、「おいしい」と口に出して保護者の方も食べてくださいね。
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。