観察によって真の理由を探り出す大切さ

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

以前、こちらのブログでもご紹介しましたが、「中の人」はこの春から

ウサギを飼い始めました。

 

『こども成育講座〈食専科〉』での学びを応用しながら育ててきましたが

半年が経ち、すっかり大人に成長しました。

 

おおむね順調でしたが、今年の異常な暑さの夏には少し心配な様子も見られ

講座でも「こどもの健康食育」のパートで隅弘子先生が

ウンチの大切さを説かれていますが、ウサギもウンチに健康状態が現れることを

実感した出来事となりました。

 

ウサギのようなコロコロうんちは、人間にとってはあまりよくない状態ですが

ウサギにとっては、まさに「コロコロ」としたウンチが健康の証なのです。

 

連日35度を超える猛暑日が続いていた頃、ウンチに少し異変がありました。

 

餌もよく食べ、元気そうに遊んではいるのですが

ウンチは大きさが不揃いだったり、ゴマ粒のような小さなものがあったりと

とても気になる状態のものも見られたのです。

 

動物病院へ連れて行ったところ、お腹に少し張りがあり、このまま放っておくと

「うっ滞」という重度の胃腸の不具合につながる可能性もあるということでした。

 

ウンチの観察をしていたことで、「元気そうな見た目」に惑わされず

軽い症状の段階で防ぐことができました。

 

 

さらに、ウンチの状態を改善するために、食事(餌)の内容も見直したのですが

このプロセスによって、「行動の理由」を推察する大切さを改めて実感することとなりました。

 

ウサギの主な餌には、牧草と栄養補助となるペレットがあります。

 

身体を作る子ウサギのうちは、ペレットを主体にすることが提唱されていて

身体が成長し大人になる6ヶ月を過ぎた頃からは、牧草を主体にするようにと言われています。

 

さらに、牧草に含まれる繊維質がウサギの健康的なコロコロウンチには

欠かせないのです。

 

けれど、牧草は嗜好性が低いため、積極的に食べてくれず困っている飼い主さんも

多くいるようです。

 

わが家のウサギも牧草を積極的に食べようとしませんでした。

 

やはり牧草が嫌いなのかとはじめは思ったのですが、

病院で処方された薬を飲んでいた時は、驚くほど牧草を食べたので

一概に嫌いと断定してはいけないと思いました。

 

それでは、なぜ食べないのか。

 

よくよく観察してみると、どうやら飲水の量にヒントがありそうでした。

 

薬は液体状の飲み薬で、甘い味が施してあるようで喜んで飲んでいました。

 

薬の成分によって胃腸が動き、お腹がすくことで牧草を食べるということと同時に

薬によって水分が摂れていたことも関係しているのではないかと推測したのです。

 

牧草は乾燥しているため、水分が不足していては食べづらいだろうと。

 

そこで、検索をしたところ、ぬるま湯にすると飲水量が増えることがあるという

情報にたどり着きました。

 

試しに、人肌ぐらいの温度にしてみたところ、ゴクゴクと飲み始め、

さらに牧草も食べるようになりました。

 

恐らく、クーラーの影響で給水器の水も冷えてしまっていたため

飲む量が減ってしまっていたのではないかと思われます。

 

これも、『こども成育講座』の講義の一つである「こどもの食行動」での

瀬尾知子先生の「行動には必ず理由がある」ということを

観察を通して探っていった結果です。

 

『こども成育講座』は子どもについて学ぶ講座ですが、その内容は本質的であり

こうして応用が利くのだということを改めて実感した出来事でした。

 

****お知らせ****

 

『こども成育講座〈食専科〉』をさらに子育てに役立つ講座にブラッシュアップすべく

今秋からパパモニターをお迎えすることになりました。

 

モニター受講のレポートなどは、日本こども成育協会のメディアパートナーの一つである

『パパしるべ』さんで掲載されていく予定です。

ぜひご期待ください!