歯科医院での『食育』のあり方を考える〈後編〉

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

前回に引き続き、歯科医院での食事指導についてお話してまいります。

 

歯科医院での『食育』のあり方を考える〈前編〉

 

私たちこども成育インストラクターが開催する【げんき食サポーター講座】では

食事を栄養面からだけではなく、こどもの成長発達や口腔の状態から

「どんな食べ方が健康に繋がるか?」を保護者や子どもに関わる職業の方に

お伝えしています。

 

歯科衛生士の私としては、栄養計算に基づいた食事指導ではなく

職業柄お話しやすい視点を模索しています。

 

そして、日々食事を提供する保護者の方々が、負担が少なく、かつ取り入れやすい

食事指導を【げんき食サポーター講座】や【こども成育講座〈食専科〉】で

学んだ内容から抽出しお伝えするようにしています。

 

歯科クリニックでは、歯科医師だけだはなく、歯科衛生士・歯科助手、

最近では保育士や管理栄養士など従事する職種も多様になっていますが

講座の内容は、職種の垣根を越えて、スタッフが共有しやすく

患者さんへのアプローチとしても取り入れやすいのではないかと思います。

 

 

私自身【こども成育講座〈食専科〉】での学びは

・“こども”だけではなく大人も含め対象となる内容であること

・歯科医院で食指導を取り入れる時だけではなく、治療や口腔衛生指導の向上に

活かせること

を実感しています。

 

また、クリニック運営や患者満足度向上などにも繋がる学びも多いと思います。

 

 

毎日の食事や子育てについて、SNS 等を通じて、誰でも様々な情報を

日常的に得られる昨今です。

 

その溢れる情報の中から目の前のお子さんに合った方法を選択することが難しく、

返って迷ってしまっている保護者の方も多いのではないでしょうか。

 

歯科衛生士や歯科医療従事者も同様ですし、そういった情報を精査した上で

目の前の患者(患児)に合わせた情報や方法をマッチングして

アドバイスに繋げることの重要性を感じます。

 

 

人の身体や心理的側面の本質を知ることで、より質の高い歯科医療の提供を

目指していくことは、私たちの使命だと考えています。

 

こちらのブログでも、今回引用させていただいた『日本歯科学会調査』などのデータや

実際の臨床での症例を元に、皆さんの心配事やお悩みの解決のヒントになるように

努めて参りたいと思っています。

 

引き続き応援の程、よろしくお願いいたします!

 

参照:日本歯科医学会重点研究「子どもの食の問題に関する調査」報告書 

平成27年1月  日本歯科医学会重点研究委員会

https://www.jads.jp/activity/search/shokunomondai_report.pdf

 

 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

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