つくり手の意図と、子どもの発想のはざま《前編》

私たち日本こども成育協会の仕事には、子どもの発達に配慮した商品やサービスを社会に普及するために

企業に向けた「こども成育デザイン」という視点からの監修・コンサルティングがあります。

 

マクドナルド社のハッピーセット(R)のおもちゃの開発監修も

私たちがここ数年、監修をお引き受けしているプロジェクトの一つです。

 

ハッピーセット(R)のおもちゃは年間1億個、ファミリーの手に渡っています。

 

日本こども成育協会は、そのおもちゃの開発にあたって「子どもの発達」への配慮や

「子どもの興味関心」を引き出す仕掛けなどを、制作チームの皆さんと議論しながら監修し

すでに30超ものシリーズを手掛けています。

 

おもちゃは子どもの遊びのきっかけとなり、子どもの興味関心を多様な領域へと広げ

考える楽しさを提供するものです。

 

制作チームは、常に「遊んでいる子ども」を思い浮かべながら、おもちゃの仕掛けやデザインを考え

そして、子どもの認知発達の専門家・沢井佳子先生は「プロの5歳児」の視点で

「子どもはここを喜び、ここを残念に感じる」というコメントを交えながら

子どもの手に渡った後の反応を予測していきます。

 

毎週行われる開発会議では、次々と新しい計画のおもちゃが登場します。

 

おもちゃ開発のフィロソフィーに照らし合わせ、子どもの発達や興味関心を引き出す仕掛けか

子どもにはどう見えるか、などさまざまな方向から吟味を重ねていくのです。

 

そして、PRやおもちゃ説明動画、InstagramやWEB施策においても

開発の意図が伝わっているかをチェックしていきます。

 

そうした数えきれないほどのステップを経て送り出されるハッピーセット(R)のおもちゃではありますが

実際に店頭に展開される段階になると、もう子どもたちに託すしかありません。

 

店頭に行けば、ハッピーセット(R)を囲んで、楽しい時間を過ごしているファミリーを目にすることはできますが

 

どんな風に遊んでいるのかな?

どんな言葉のやりとりをしているのかな?

 

ということを、間近で目にする機会はなかなかないものです。

 

そうした中、「外遊びのおもちゃ」がリリースされることをきっかけに

「子どもたちがどんな風に遊ぶのか?をモニターし、遊んでいる様子の画をPRにも使用する」

という企画が浮かび上がりました。

 

協力してくださったのは、社会福祉法人 高砂福祉会さんで運営されている

「たかさごナーサリースクールおおたかの森(千葉県流山市)」の4歳児クラスの園児さん25人。

 

事前のロケハンや打ち合わせを経て、周到に準備を進めて、子どもたちが元気な平日の午前中に

モニター&撮影をさせていただくことになりました。

 

けれど、当日はあいにくの雨模様。

 

沢井先生も私も、子どもたちは楽しく遊んでくれるかな?と心配しながら園に到着。

 

園長先生やスタッフの方の協力で、屋根付きのデッキスペースに砂場スペースを作っていただき

おもちゃを並べて子どもたちの登場を今か今かと待っていました。

 

次回は、実際の子どもたちの様子をご紹介します!