こんにちは。「こども成育講座〈食専科〉」ディレクターの隅弘子です。
梅雨明けを通り越して一気に夏休みのような陽気に体が追いつかない日々ですね。
そんな高温の中で取り組んでいる栽培活動も大苦戦しています。
たくさん実ってほしいという思いをもって指導する立場で苗を見つめておりますが
そううまくいかない現実に少々ヒヤヒヤしています。
なんとゲリラ豪雨のような天候や強風の影響なのか1本苗が折れてしまいました・・・
これも勉強・学びです。
折れた苗について園児たちにどう伝え、どのように活用するかを考えてもらう場を作ったほどです。
さて、今回はそんな暑い中、元気に過ごすためにも大切な食中毒に関する内容です。
嫌いになる経験を減らすためにも食べ物を正しく取り扱いましょう
幼児期、とくに2歳を過ぎた頃から、今まで食べられた食べ物もある日突然「いや!」と
嫌いのサインを発することがあります。
これは自己主張ができるようになった、咀嚼の力が発達したことでよりその味の好き嫌いを
感じやすくなったなど成長・発達の現れでもあります。
だからこそ、誰しも起こりうることではありますが、「いや」「もう食べたくない」の理由が
「食べてお腹が痛くなった」「お熱がでてつらかった」という食中毒が原因となると
なかなか食べてくれるまで時間がかかるかもしれません。
お魚嫌いにならないためにもまずは加熱したメニューで嫌いにならない環境を
最近、アニサキスによる食中毒のニュースが多く扱われました。
予防のための方法なども伝えられることが多いので、より安全に取り扱った形で
お魚を食べていただきたいと思います。
幼児期はまだ、なま物に対する力が弱いので加熱したお料理で食べていただくことが基本ですが
上にご兄弟がいらっしゃったりする環境ですと、お刺身やお寿司という形で口にする機会があるかもしれません。
厚生労働省のアニサキスによる食中毒を予防しましょう(※1)でも魚の扱い方が書いてあるのですが
少し注意してほしいことを補足いたします。
冷凍を過信しないで!
まずは、鮮度を徹底!目視で確認!
さらに、冷凍・加熱が有効!
という見出しがサイトの中でも書かれていますが、ここでいう冷凍とは
温度が-20℃で24時間以上でのことです。
ご家庭の冷凍庫ではこの温度で保つのは難しいのが現状です。
とくに夏場はアイスを取り出したりと開閉機会も多いので家庭で冷凍していれば大丈夫
というのは予防にならないことを知っておきましょう。
また、一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、
アニサキス幼虫は死滅しません。
となると加熱が一番の有効策といえるでしょう。
70℃以上、または60℃なら1分という加熱にて予防法がとられることを覚えておきましょう。
引用記事 ※1
厚生労働省_アニサキスによる食中毒を予防しましょう
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。