「こども成育インストラクター〈食専科〉」第3期生で、歯科衛生士として長年のキャリアを持つ宗田香織先生。今秋より、「こども成育インストラクター〈食専科〉」のアンバサダーとして活躍しています。
歯科の現場でも、お母さん方の「お子さんのお口に関するお悩み」がよく聞かれます。そうしたお悩みについて、歯科衛生士、そしてこども成育インストラクターの目線から有効なアドバイスを宗田先生がお伝えします!
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唾液のこと、歯や口腔についての心配事やお悩みについて、こちらのページでお話しさせていただくことになりました。
子育ての日々を少しでも安心して楽しく過ごしていただけるヒントになれば、と思っております。
今回のテーマ:こどもの口臭のお悩み
保健所や歯科クリニックで、また、友人で子育て中のお母さんから「うちの子、口が臭いの」とご相談をいただくことが最近とても多いです。
そんな時私は、「お子さんの唾液たくさん出ていますか?」と質問します。
現代の生活習慣の変化に伴って、お子さんの生活習慣も大きく変わりました。
食事スタイルの変化や睡眠時間の減少、アレルギー性疾患による口呼吸などにより口腔内が乾燥しやすく唾液が出にくいお子さんが急激に増えたように感じます。
特に、食事内容や食事スタイルの変化により咀嚼回数の減少や早食いも唾液量が減少する原因です。
唾液は意識してよく噛むことで唾液線が刺激され、より多く分泌します。
たくさん唾液が出ることで、口腔内に残った食べかすや汚れを洗い流します。
また、歯や粘膜の保護をして口臭の予防にも繋がります。
こども成育インストラクターの立場からも、もぐもぐエクササイズでよく噛むことを皆さんにお勧めしています。
お食事中によく噛んで唾液をたくさん出すトレーニングが出来ていると、食事以外の時間にも唾液が自然に分泌され、口臭予防以外にもたくさん良いことがありますよ。
子供も、そして大人も『よく噛んで口臭予防を!』
まずは、毎日の生活の中で取り組めそうなことから取り組んでもらうよう、お母様方にアドバイスするとよいですね。