こんにちは!
理事の大塚千夏子です。
最近は0歳児育児を支援する取り組みの場に
見学に行くことが増えました。
主に
「多職種連携=複数の専門分野の人材が関わる場」で
どのような連携が
親と子どものメリットにつながっているかを
確かめたいと思ったからです。
授乳指導、育児教室、離乳食教室などなど。
訪問した先では単一の専門性だけでなく
いくつか専門分野が複合的に携わっていました。
そして、それが
親へのきめ細やかなサポートにつながっていたので
レポートしたいと思います。
■保育士と管理栄養士がタッグを組んで離乳食サポート
0歳児の離乳食のサポートプログラムの例
保育士Aさんは
家での遊びの様子をお母さんにヒアリングしながら
・あかちゃんの座り方
・座ったときの傾き方
・音の鳴るおもちゃを左右上下に動かして
顔の向きが変わっても体のバランスが取れているか
チェックをしています。
ズリばい、ハイハイ、つかまり立ちの状態を観ながら
ハイハイが得意になるように
実際にあかちゃんの足や腕の角度を調整すると
あかちゃんが得意げにハイハイの姿勢から
顔をグッと上げて動きます。
遊んだ後は、離乳食のチェック。
よく遊んだのであかちゃんも食べる気満々です。
お母さんは
あかちゃんに今食べさせている離乳食を持参して
いつも使っている食具で
いつものように食べさせます。
管理栄養士のBさんはその様子を見ながら
・食べているときに椅子に寄りかかっていないか
・床に足がちゃんとついているか
・お口の動き方のチェック
・離乳食スプーンを引いたときの
スプーンにどのくらい食べものが残っているかチェック
そして、飲み込むまでの時間を観察します。
その後のアドバイスは
離乳初期、中期、後期、と言った
通り一遍の話ではなく、
その子を観察した結果のアドバイスです。
前歯が上下生えている子でも
乳児嚥下の動作が残っている子には
齧りとりを進めるよりも
「もったり感」のある硬さのある離乳食で
舌で味わう時間を増やすように勧めます。
別の子はまだ下の歯しか生えていなくても
食べものを口の中で動かしている様子が見えたので
歯茎で押しつぶせるくらいに柔らかく煮た野菜や
ふかし芋を勧めます。
育児書や離乳食の指南書にある「かたさ」は
あくまでも「目安」であり
誰にでも当てはまるものではない、
ということが分かります。
栄養素の話しはほとんどしません。
「食べる」機能の発達があってこそ
栄養バランスが整うからです。
そしてもう一つ、
離乳食用のスプーンひとつで
子どもの食べ方に大きな変化があることも。
便利なシリコン製のスプーンでは
口の周りに食べ物がべたべたとはみ出ていました。
ステンレスの薄いスプーンでは
上唇で食べ物を捉えて口の中に取り込むから
口の周りに食べ物が残っていません。
身体が安定して、
食べものをうまく口の中に食べ物を取り込めた
という成功体験は
食べる意欲につながり
その後の「食べ方の発達」にも貢献します。
こうしたことを知らないまま
離乳食をうまく食べてくれない、
食が進まない、と
悩む親がほとんどだと思います。
育児をする親にとって
育児書にあるマニュアルに沿って
育児をしていたとしても
「マニュアル」どおりに進まなくなったとたんに
自分の育児への否定につながっていきます。
その苦しさを解消する場所は
SNS上にも
生成されたAIのもっともらしい答えの中にもありません。
複数の専門分野の目からその子の「今」を観察し
親が見ているいつものわが子の状態とすり合わせながら
その子にあった働きかけを一緒に考えていく場が
生活の最寄りに「リアル」にあることは
育児も子どもの未来も明るくすることにつながります。
逆に考えれば
これからは単一の専門分野だけでは
育児中の親の信頼を得ることができない
ということでもあります。
私が見学した取り組みは
いち早く信頼獲得に動き出し、
成果を出していました。
どのように成果を出していたか知りたい方は
私まで連絡いただければ詳しくシェアします。
次回は、歯科クリニックで活躍する助産師について
レポートします。

