こんにちは!
理事の大塚千夏子です。
今回は子育ての現場からのお悩みに
発達心理学の専門家・沢井佳子先生が
どのように応えたか、お伝えしたいと思います。
「ケンカしないの!」
「お兄ちゃんなんだから!」
きょうだい育児をしていると、つい口から出てしまう言葉です。
でも、子どもたちのやり取りをよく見ていると、
実は“ケンカの奥”に、とても大切な発達段階があると
沢井先生はお話します。
今回は、監修業務でご一緒している
子育てインフルエンサーさんの
「きょうだい」に関する相談について、
上の子の視点に立ったアドバイスとなりました。
8歳の男児・あっくんと、4歳の女児・りーちゃん(どちらも仮名)
りーちゃんはまだ「自分がやりたい!」
という気持ちが強い時期。
年上のあっくんは、
自分の希望が通らないこともしばしば。
そんな状況にイライラしてしまい、
毎日のようにきょうだいでケンカになります。
お母さんも、つい
「お兄ちゃんなんだから我慢して!」
と言ってしまうことがあるそうです。
けれど、ある日、
りーちゃんのために買った新しい絵本が届いた時のこと。
いつもケンカばかりの二人が並んでソファに寝転がって
絵本の両端を持ちながら、
絵本の中に隠れている“探しもの”を指さして
楽しそうにやり取りしている姿があったそう。
お母さんは涙が出るほど嬉しくなったといいます。
実は、あっくんは普段から、
・妹でも勝てるように遊びのルールを工夫する
・好きなおもちゃを少し譲る
・先に取られても我慢する
そんな場面を見せていたそうです。

上の子は自分の考えを言わずに
下の子のことを先に考えることは多く、
特に男の子は、
自分の気持ちを言葉で説明するのが苦手な傾向があります。
本当は困っていても強がったり、
イライラとして出てしまったり、
だからこそ、
大人が行動の奥にある気持ちを
「こうだったのかな?」
「もしかしてこういうこと?」
と言葉に示していくことは、
子どもの安心につながっていきます。
やさしさとは、
「ずっと我慢すること」ではありません。
人間関係の中で自分の立ち位置を論理的に考え
自分の気持ちも大切にしながら、
相手とも一緒に生きていくこと。
自分より小さき存在に対してのふるまいや、
うまく言い表せないときに自分の態度を振り返ることは、
その練習の場でもある。
という沢井先生の言葉は
「やり方」「HOW TO」の
一見特効薬のようなアドバイスでは得られない
「あり方」「本質」が込められていました。
このインフルエンサーさんが
ご自身の子育てと活動に
どのように活かしてしてくださるのか、
また、どんなやり取りをしたか
後日談でお話を伺えるのが楽しみです。
子どものための製品やサービスを開発する事業のご担当者は
正に子育て真っ最中の方も多く
監修ミーティングが自然と子育て相談の時間になることもあります。
私たちも子育ての現場で何が起きているのか
こうしたやり取りの中でリアルに知ることができるのは貴重な機会です。
沢井佳子先生編著の
「6歳までの子育て大全」は
保護者からの71のQに沢井先生他、
日本こども成育協会のスーパーバイザーである
専門家の先生方が応えるスタイルの書籍です。
先生方の言葉が気になる方は是非ご一読ください。

子どもの発達の順序を理解し、
わかること・できることの見通しを持つことで
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子育ての71の質問に子どもの認知発達の専門家が答える1冊
「6歳までの子育て大全:沢井佳子編著」(アチーブメント出版)
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