こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
今回は、”歯みがきが楽しみになるアプローチ” の3つ目
「歯みがきが楽しくなるやり取り」についてです。
ご家庭では、実際にどんなことが取り入れやすいでしょうか。
例えば、こんな方法はいかがでしょう。
1. ママやパパの声がけをポジティブにしてみる
『歯みがきするとお口がスッキリするよ』『歯ブラシ柔らかくて気持ちいい~』
『絵本で○○(お子さんが好きなキャラクター)も歯みがきしていたね』
などの声がけを意識してみましょう。
2.歯みがきしている姿をお子さんに見せる
どんなことをしているか観察することでお子さんは安心し興味を持ちます。
「やってみたい!」という気持ちを引き出すことが大切です。
3. 親子で一緒に歯みがきの時間を過ごす(一緒に口腔ケア)
やってみてどうだったか話し合ってみたり、買い物に行った時に
次はどの歯みがき剤を使ってみたいかなど、お子さんと相談してもいいですね。
4.定期的に専門家にみてもらい、ほめてもらう
家庭でのこどもの歯みがきや仕上げみがきは完璧を求めず、
定期的に歯科医師や歯科衛生士などのお口の専門家にチェックしてもらったり
クリーニングをしましょう。
専門家にほめてもらうことが、歯みがきをするモチベーションにつながることも!
歯科医院でも、急を要する治療が必要な場合以外は、まず環境や雰囲気に
慣れてもらうステップから始めていきます。
絵本やイラストで歯みがきをしている様子を見せたり、パペットを使って
こどもの興味をひいたりすると楽しい雰囲気作りができます。
ママやパパに口を開けて見せてくださいと言って見せてもらう
こともあります。
楽しい雰囲気の中、お口を開いてもらって
『ママ・パパ大きなお口を開けられるね○○ちゃんはどうかな?』
などとお子さんに話しかけます。
すると、『わたしもできる!』『私の方が上手に開けられる!』と
大きくお口を開けてくれるようになるのです。
こんな風にファーストステップがクリア出来れば、次に来たときは
自分からお口を開けてくれます。
もし、開けてくれない時も『今日はどうしたの?』と、こどもに
理由を聞いてみます。
ご家庭でもできる方法かもしれませんね。
歯みがきをスタートする時期から乳歯列が完成される2~3才頃までは、
その後の歯みがきを効果的に行えるようになるための『おけいこの時期』。
歯みがきをする前の段階で、歯みがきのことを話題にしたりして
きちんと磨くこと以上に、歯みがきを嫌いにならないような関わり方を
ご家庭で取り入れることがとても大切なのです。
次回からは、口腔ケアのひとつ『ぶくぶくうがい』についてお話しします。
お楽しみに!
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。