こんにちは。
こども成育インストラクターアンバサダーで歯科衛生士の宗田香織です。
3回にわたって、クリニックでのお子さんを診療する際に、
「歯医者ぎらい」にさせないための取り組みをご紹介しています。
前回の記事『お子さんを”歯医者ぎらい”にしないために(1)』はこちら
私が心がけている歯医者ぎらいにならないための取り組みは
ふれあいを大切にしています。
一方で、治療が何も出来なくてウズウズしたり
「しゃべってるだけ?」と院長に怒られるかな
「今日はフッ素を塗らないんですか?」と親御さんの不信感に繋がるかな…と
時々不安になることもあります。
けれど、むし歯ができる理由や
歯みがきや食事の工夫などご家族やご家庭での協力が必要不可欠なことを説明し
しばらくトレーニングして、
『お子さんや親御さんが安心して治療出来るようになったら、
きちんと治しましょう』と説明しています。
なぜなら、
歯医者さんや歯みがきの好き嫌いも
食べ物の好き嫌いと同じ理由で起こるのです。
食べ物で言えば
その食材や料理を見聞きし何度も触れ、経験を積み理解を深めることで成長の過程として
“自分の好み”として現れるのが好き嫌い。
そして、一度嫌いになった物を好きになることは至難の技なのです。
ですから、初めて会った歯医者さんに
訳もわからず押さえつけていきなり治療されれば
怖い体験や痛い思い《嫌悪学習》をして
歯医者さん大っっ嫌いー!!
な、お子さんになってしまいご家庭での歯みがきにも影響が出ることもあります。
では、そうならないようにはどうしたら良いか?
と言うと
歯医者さんは痛いことばっかりじゃなくて
“安心して口や歯を観てくれたり、楽しく歯みがきして気持ちよい所なんだ”
と良いイメージをもって好きになってもらうことが大切なのです。
それには、ひとつひとつ出来ることを増やして自信に繋げることが肝心です。
お稽古のように、
何度か通うなかで、歯科医師・歯科衛生士と“お知り合い”になり、
歯みがきを通してコミュニケーションを取りながら
ご家庭での歯みがきの仕方やアプローチのポイントもお伝えし
ご家庭とクリニックとの連携を図ることも必要です。
次回へ続く