こんにちは。日本こども成育協会理事の大塚です。
現在開催中の
「Early Childhood Oral Academyトレーニングプログラム」を通して
お伝えしていること、気づいたことについてレポートします。
プログラム2日目の冒頭で、私は、
「学ぶ」と「仕事」というテーマで、
参加者と考えのやり取りをしました。
会場参加の方、オンライン参加の方を交えて、
マイクを通した言葉だけでなく、
チャット欄に「考え」をどんどん書き込んでもらうスタイルは
大変インタラクションに富んだものとなりました。
ここでは、その内容を振り返りつつ、
参加者の皆さんの生の声を交えてレポートします。

■学びを仕事に活かすウォーミングアップ
プログラムは前回の振り返りからスタートしました。
印象的だったのは、
参加者の皆さんが自分の気づきを率直にシェアしてくださったことです。
歯科衛生士Yさんはこう語ってくださいました。
「自分のクリニックの強みを考えるとき、
最初は設備や機能など“見えるもの”ばかりに目が向いていました。
でも振り返りを通して、
人やコミュニケーションといった“ソフト面”こそ
大切だと気づかされました」
また、3人のお子さん子育て中の保育士Sさんは
助産学の講義を振り返って、
「助産師さんとは毎回(出産時に)簡単な会話はしてきましたが、
ここまで深く聞いたことはありませんでした。
妊婦さんや女性に寄り添うとき、
使う言葉が変わってくると感じました」
とお話ししてくださいました。
こうした声は、知識を得ることにとどまらず、
それを自分の経験や視点に照らして捉え直すことの大切さを
強く物語っています。
■「学ぶ」とは、主体的に考える力を養うこと
学ぶ意欲の強い参加者の方々へ、
あえて、こんな問いかけをしてみました。
「なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?」
すると、チャット欄には次々と答えが流れてきました。
「自分を知るため」
「より良い結果を生むため」
「選択肢を増やすため」
こうした言葉があふれた瞬間、
画面越しでも参加者の“学びたい気持ち”をさらに感じることができました。
そこで、私から
ディズニーランドのキャストを例に挙げました。
分厚いマニュアルで決められたことをやるのではなく、
「ディズニーの世界観を愛し、ゲストに喜んでもらう」
というシンプルな理念を深く理解し、
一人ひとりが自ら考えて行動していること。
歯科クリニックもそれに当てはまるとお伝えしました。
学びとは=「知識を主体的に考え行動する力に変える」ため
このセッションを通して
プログラムの参加者との間に
共通の認識を持つことができたと感じました。

■下りエスカレーターを駆け上がるために
次のテーマは「仕事とは何か?」でした。
チャット欄には次々と
「社会貢献」「ライフワーク」「人生を豊かにするもの」・・・
と書き込まれました。
私はそのうえで、シンプルに
「誰かの役に立ち、その対価として報酬を得ること」
と定義しました。
さらに、少子化・人口減少の現実を
「下りのエスカレーター」に例えました。
この比喩に反応して、チャット欄に
「今のままではエスカレーターに流されていくだけ。
学びは駆け上がるための“筋トレ”だ!」
と書いてくださった方がいました。
まさにその通りです。
社会が下りのエスカレーターとなっている以上、
私たち自身が筋力=学びと実践力をつけなければなりません。
そしてそれは、
一人ではなくチーム全員で取り組むことで、
初めて組織の力になります。
Early Childhood Oral Academyトレーニングプログラムでは
クリニック全体の「考える力」「主体的に実践する力」の
向上の機会として「知識インプット」「考えのアウトプット」を
繰り返いし行います。
その目的を参加者お一人おひとりと共有できた時間となりました。
レポートまとめ
プログラムの2日目を終えて強く感じたのは、
学びは“自分のため”にとどまらず、“周りをより良くする力”に変わるということです。
参加者の発言やチャットの文字に私自身も学び、また励まされました。
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