監修者インタビュー:遊んでいたら「学び」になっていた!が理想

理事の大塚千夏子です。

ニュース欄でもご紹介しましたが、日本こども成育協会が監修で携わった

子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」

3つの動画シリーズが全編公開されました。

ビッグローブ社では、同コンテンツを活用した、

夏休み「BIGLOBE インターネット教室」を開催したとの報告もいただきました。

 

その様子を写した写真からは、

ゲームスタイルで進むコンテンツ動画に沿って

楽しみながら学んでいる様子をうかがうことができ、

ホッと胸をなでおろすと同時に、5月に沢井佳子先生にインタビューした

「監修者の視点」の重要性に改めて気づく機会となりました。

 

沢井先生のインタビューについては

こちらでも記事にしていますが、今回はその続き(一部)をご紹介します。

 

今回の「びっぷるクエスト」は映像コンテンツの制作に対する監修は

下記の3つの項目を重要視して進めた好例です。

(以下は、沢井先生インタビューから抜粋です)

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■子どもの心に届くための制作ポイント

・リズムのある構成

テンポのよい構成は、子どもの飽きを防ぎ、記憶にも残りやすくなります。ただ教えるだけでは伝わりません。

・子どもの“友達”になるキャラクター

キャラクターは“先生”ではなく、“ちょっと先を行く友達”であることがポイント。
子どもは「自分にもできそう!」と思ったときに、最も意欲的になります。

・遊びと学びをつなげる

アナログとデジタルを融合させた「クロスメディア戦略」

デジタルコンテンツや動画コンテンツの場合、

動画を観て理解して!というのでは学びにはつながりません。

 

ゲームのように進むストーリーに参加しながら

友達や家族と一緒に問題の答えを考えたり、

自分ならどうするかお互い意見を出し合ったり、

 

「楽しいやり取り」が、もっと知りたい!気持ちを刺激します。

 

■遊んで学んだことは「教養」になる

「教育」には、大人が子どもに教えるという上からの印象がつきまといます。
一方、「教養」は子どもが自ら視野を広げ、世界に触れていくプロセス。

コンテンツ制作者としての使命は、子どもの育つ環境を

「明るく楽しいもの」にし、

たくさんの“選択肢”をそっと手渡すことなのです。

 

■子どもの世界に、本気で寄り添う

子どもは放っておいても学び、育ちます。
でも、だからこそ大人のつくる世界が、もっと魅力的で自由で、楽しいものであってほしい。

「子どもに何を教えるか」ではなく、
「子どもが何を感じ、どんな未来を選ぶか」に思いを馳せて。

子どもの視点を忘れない「プロの5歳児」として、私たちも日々、学び続けていきたいものです。

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今回は、インタビューの一部を紹介しました。

ただいま動画を鋭意編集中です。

 

子どものための「製品」「コンテンツ」の開発において

専門家の監修が入っているケースはまだまだ一部です。

子どもの成育環境にある全ての製品やコンテンツに
確かな監修が入ることが「当たり前」となる社会を私たちは目指します。

沢井佳子先生のプロフィールはこちらからご確認ください。

動画はYouTube「日本こども成育協会チャンネル」にアップします。