こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
前回に引き続き、4月にパシフィコ横浜にて開催された
『マタニティー&ベビーフェスタ』のブースセミナーとして開催した
【親子で楽しく歯みがき競争】でパパやママからいただいた質問についてご紹介します。
『マタニティー&ベビーフェスタ』ワークショップQ&A《前編》
Q3)『額模型のマーカーは歯ブラシで取れにくいけど、歯みがきナップだと取れやすい』 5才のパパ
A3)
今回のワークショップの歯みがき競争ゲームで使用した額模型は、
口腔内と違い乾燥しているので、プラークに見立てたマーカーが取れにくいことがあります。
歯みがきナップには水分が含まれているため良く取れるのです。
つまり、口腔内も唾液が少なく乾燥していると、自浄作用といって自然に口の中を
綺麗にしてくれる力が低下します。
また、プラークがこびりつきやすくなったりするので、
歯みがきをしても綺麗になりにくいのです。
・よく噛まずに食べる
・口呼吸になっている
・普段お口がぽかんと開いている
これらが要因となって
・唾液分泌量が減ってしまう
・分泌していても口全体に行き渡らず、洗い流す効果が低下する
・乾燥するなどで唾液の自浄作用が低下し、食べかすやプラークが停滞しやすくなる
といったことを引き起こします。
歯科医師や歯科衛生士に、口の機能のトレーニングの方法などを含めた
口腔ケアのポイントを教えてもらいましょう。

Q4)「お箸やスプーンの共有でむし歯や歯周病がうつると聞いて心配。別々にした方が良いですか?』1才のママ
A4)
こういった情報を見聞きすると不安ですね。
いつもは食具を別にしていても、育児の忙しさで間違えて同じものを
使ってしまって心配される方や、お子さんとのスキンシップを
控えるようにしているという方もいらっしゃるようです。
ですが、お子さんの歯みがきと歯科医院での健診も受けているようであれば
一度の食具の共有やスキンシップで、即むし歯になるわけではありません。
家族みなさんが、自宅と歯科医院での口腔ケアを十分行っていれば
お子さんにうつしてしまうという心配もなくなります。
過度に怖がって、お子さんの成長発達に大切なスキンシップを控えるよりも
家族全員で歯みがきや食生活を見直すことで、口腔ケアをしっかり行っていきましょう。
※感染症など産婦人科医に指示を受けている場合はその指示にしたがってください。
ブログを読んでくださっている皆さんも、ご紹介したようなお悩みを抱えながら
日々の歯みがきや仕上げ磨きをされているのではないでしょうか。
イベントに参加した後は、お子さんも保護者の方も明るい表情でお帰りになる姿や
『おうちでもやってみようね』と楽しそうでした。
こうした姿を見て、開催してよかったと感じると同時に、今後も発信していこうと
励みにもなりましいた。
お悩みや困りごとを共有することで、他の情報を必要とされる方々の安心に繋がる
きっかけになっていますと幸いです。
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宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。