こんにちは。こども成育〈食専科〉講座 ディレクター 管理栄養士の隅弘子です。
今回、千葉県を中心に保育所を展開されている社会福祉法人高砂福祉会様の入職式にて
「食べてスイッチオン!「げんき」朝ごはん習慣」と題して
講演とワークショップを開催させていただきました。
高砂福祉会様は、理事長先生はじめ、園長先生、食のご担当者の皆様が
「こども成育〈食専科〉」講座をご受講いただいており、その後ご縁が続いています。
エネルギーに満ちたげんきあふれる子どもたちを支える保育者の仕事は
体力はもとより、気力も必要とします。
先生がはつらつと元気であれば、周りの子ども達や保護者の方にも
元気が伝播することでしょう。
そこで今回のテーマを「朝ごはん」に設定し、朝食の必要性及び簡単に用意できる
メニューとして味噌玉づくりを行い、新たに職員として活躍される皆様と
元気になる食べ方の実践を行いました。

朝ごはんを食べることが当たり前と伝えたい
朝食を摂るメリットデメリットについては、大人の食事法としては
様々な議論を呼ぶお題ですが、子どもにとっては摂ることが当たり前となるよう
習慣化がとても大切です。
最初の座学では「なぜ大切なのか」の視点をお伝えするとともに
保護者の方への支援につながるコミュニケーション方法について考えていただきました。
単に「朝ごはんを食べてきてから登園してくださいね」だけでは、単なる指示です。
伝えただけでは残念ながら改善までは至らないこともあるでしょう。
子どもはもとより、保護者の欠食も目立ちます。
ご家族のみなさまが、「朝食を摂れている」習慣のために
「これおすすめですよ!」といった提案ができるようにしたいところです。
そのため、まずは保育者自らお手本や実践法をお伝えできることが大事なのです。
身近な方の実践法というのは「やれるかも!」という意識変化につながりやすいです。
そこで理想的な朝食像より、たべることが当たり前になるステップを考えてみましょう
という流れから、朝の時短につながる味噌玉作りにワークショップに展開していきました。

朝は火を使わず、包丁も使いたくない
こういう声をよく聞きます。
確かに食事作りは作る、片付けるという家事が発生しますので
なるべく気軽に用意できたほうが朝食を摂る習慣に近づきそうですね。
そうはいってもとくに小さな子にとっては切らない、火を使わない料理だと
咀嚼能力にみあっていない料理になりかねません。
あらかじめ時間があるとき味噌玉をストックしておき、
ごはんを温めている間にお湯をわかして味噌玉に注げば相当な時間短縮につながります。
次回は後編として、味噌玉づくりの様子や、新入社員の皆さんに向けたメッセージとして
どんなお話をしたかについてご紹介します。
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。