お口徹底解説〈Part11-1〉 口腔の基礎知識:新入学の時期にある子どもの口の変化とは

皆さんこんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

寒暖差が大きい季節ですが皆さんいかがお過ごしですか?

 

お天気のみならず新年度に向けて各年代で生活が変化する季節ですね。

そこで今回のブログでは、この時期ならではの口の変化と

口腔ケアのポイントをお伝えいたします。

 

入園する、学年が上がる、小学校に入学する。

それぞれの年代で、生活のリズムや園や学校での過ごし方が

大きく変わるタイミングです。

 

ママやパパも同様に、職場での異動や転勤なども多い時期かと思います。

 

そうした生活の変化で、就寝・起床時間、食事のタイミングの調整も

必要になることがあります。

 

その結果、食事の仕方や、食べる物を変えざるを得ない、

歯みがきも今まで通りに出来ない…といった事態が発生。

 

日常生活のリズムとスタイルを作り出すのに、

右往左往するご家庭も出てくるのではないでしょうか。

日々の慌ただしさの中で、忘れてしまいがちですが、

未就学児から小学生のお子さんのお口の中は大きく変化しています。

 

例えば、保育園・幼稚園から小学校に入学する5〜6才のお子さんの

口の中の変化としては

・大人の歯(第一大臼歯)がいつの間にか生えていた

・上の前歯が入学式直前に抜ける

といったことがあります。

 

お子さんにとっては、歯が抜ける・はえ替わる際の痛みや不快感があることに加え

新しい生活環境やリズムに慣れなくてはいけないという

プレッシャー・ストレスが重なります。

 

そのため、一時的または、断続的に以下のようなことが起こりやすくなります。

・食事の好き嫌い(今まで好きだった物でも嫌がって食べないなど食の変化)

・柔らかい物、冷たい物を好む(偏食)

・食が進まない、食べてくれない

・よく噛まずに丸のみする

・歯みがきを嫌がる

・仕上げみがきの時に今までより痛がる

・喋り方がいつもと違う(舌っ足らず、ボソボソ話す、受け口にする など)

・奥歯が生えてきたことに気づかず、むし歯に。

(歯科クリニックでの治療で痛い思いをする→“歯医者嫌い”というトラウマに)

・歯ぐきの腫れ痛みで歯みがきがやりづらい。あるいは、むし歯により口臭が強くなる

・口腔内の不快症状による集中力、睡眠、コミュニケーションなどへの影響

 

このような、生活の様々な場面での困りごとに繋がる懸念が出てくるのです。

 

次回は、こうした口の変化の時期にこそ行いたい

口腔ケアのポイントについてお伝えいたします。
 

********************************************

宗田香織さんが講師を務める「うちの子専属トレーナー」資格 受講申込受付中です!

https://kodomoseiiku01.peatix.com/

********************************************

 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら