日本こども成育協会では、2017年に子育てサポートの専門家を育成する
『こども成育講座』を運営してまいりました。
『こども成育講座』では、受講者の36%が歯科関係者の方々であり、
「子どもの発達」に関する歯科関係者の皆さまの関心が非常に高いことを認識しておりました。
一方で、日本こども成育協会では、設立以来「こどもひとりひとりがのびのびと育つ社会へ!」を理念に掲げ
「こどもひとりひとりの育つ力と環境に向き合い、観察し共有できる成育環境づくり」をその基本方針としております。
こうした理念、基本方針をさらに実現していくには、情報の発信はもとより、その情報を実際に活用しながら
子育てで悩みや不安を抱える養育者に寄り添える専門家の存在が不可欠となります。
そこで注目したのが、全国に6万7千件の歯科クリニック、
そして24万人の歯科衛生士やコ・デンタルスタッフの方々の存在です。
歯科クリニックの方々が潜在的に抱いている「子どもの発達」に関する知識のニーズと、
私たち日本こども成育協会の理念、基本方針が交わった時に、大きなムーブメントが起こせるのではないか。
そうした仮説をもとに、昨年秋より子どもの歯科診療に積極的な歯科クリニックの先生方にご協力をいただき
インタビューを実施してまいりました。
そして、先生方のお話から共通のキーワードがあることがわかりました。
そのキーワードを活かして、『こども成育講座』の講師陣および、これまで協会の活動にご賛同いただいている
各分野のプロフェッショナルの知見を総動員して構想を進めているのが
『Early Childhood Oral Academy』 トレーニングプログラムです。

本構想では、歯科医療の側面からではなく、「子どもの発達段階」と「口腔ケアに必要なタイムライン」を横ぐしに刺し、
歯科クリニックの現場で活かしていただくためのコミュニケーションを想定しています。
さらに、歯科クリニックのドクターと歯科衛生士、コ・デンタルスタッフの皆さんのチーム全体でクリニックと家庭を繋ぎ
健康に導く「提案力」を磨くことに注力したプログラムを目指しています。
歯科クリニックを、マイナス6か月から始めるこどもの健康教育のHUBと定義し、こどもの口から命“LIFE”を輝かせる
そうした想いを込めて現在鋭意開発中です。
本格リリース(第1期)は下半期を予定しています。
準備が整い次第、改めてお知らせいたします。
現在も、歯科医師の皆さまのインタビューを重ねております。
ご意見をくださいます歯科ドクターの方がいらっしゃいましたら、
私ども事務局までご連絡ください。
今回は歯科クリニックに特化したプログラムとなりますが、本プログラムの成果をもとに
他の分野でも展開してまいりたいと考えております。
皆さまのご関心および応援を、ぜひよろしくお願い申し上げます。