歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
2025年が始まったと思っていたらあっという間に1ヶ月が経とうとしています。
皆さんはどんなお正月を過ごしましたか?
私は、今までで一番穏やかな三が日だったかもしれない?!というくらい
心穏やかに過ごせました。
それもあってか睡眠や毎日3食の食事を規則正しく食べることができ
生活リズムの変化が少なかったため、仕事初めも例年よりスムーズだった気がします。
今年もブログでどんなことをご紹介しようか…と楽しみです。
昨年のブログで味覚についてお話ししました。
お口徹底解説〈Part8-1〉 口腔の基礎知識:子どもが甘いものを食べたがる理由
お口徹底解説〈Part8-2〉 口腔の基礎知識:5味の中で人間が本能的に好む味とは?
今年のブログ始めでは、それに関連して味覚を感じるセンサー(味蕾)が存在する
【舌】について掘り下げていきます。
味を感じるだけではない、舌についてもっと身近に感じていただけると嬉しいです。
早速ですが、牧場や動物園の餌やり体験などで牛・馬など動物の舌を
見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
そのとき、舌の長さに驚いたことはなかったでしょうか?
牛や馬の舌ほどではないものの、実は人間の舌も皆さんが想像しているより長いのです。
私はクリニックで、患者さんに舌の体操を指導する事があります。
見本をやって見せると「歯科衛生士さんのベロ長い〜!!」と
ご自身のベロとの違いに驚かれます。
しかし私のベロが他の人と比べて長いのではありません。
短いと思っている方は、舌の奥が使えておらず縮こまっていて、
いざ伸ばそうと思っても伸ばせないからなのです。
舌の動きが十分でないと、
・咀嚼嚥下(噛む飲み込む)
・会話
・呼吸
など日常生活のさまざまな点で不自由さが生じます。
習慣になってしまっていて、気づいていないことも多いのですが
舌を十分使えていない方は、実はとても多いのです。
また、乳幼児の親御さんから
『こどもが人前でもよくベロを出して恥ずかしい』
『ものをなめて困ります』
という相談を受けることも時々あります。
安全や衛生面を考慮したうえで、日常の遊びで舌や口をよく動かし、口腔機能の成長発達を促すことは、
全身のさまざまな成長発達や免疫機能の向上にも繋がります。
むしろ良いことが多いということをお伝えしています。
次回は、おうちで簡単にできる【舌の運動】をご紹介します。
お楽しみに!
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宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。