7月に日本こども成育協会がプロデュースしている「日本こそだてカレッジ」で
「親子プログラミング教室」を開催しました。
講師としてお招きした株式会社シンクプラス 代表の高橋直樹さんは
冒頭、とても興味深い問いかけをされました。
幼い子どもたちが、まだ読めないような漢字であれば、大人は教えることができます。
(とはいえ、提示された漢字をスラスラと読めてしまった参加者のお子さんもいましたが)
けれど、「プログラミング」については大人も学校で習ったことのない未知の世界です。
お子さんから質問をされても答えられないことが多く出てくることでしょう。
プログラミングに限らず、こうした事象はますます増えていきます。
そこで、以前、沢井佳子先生がお話しくださった数学者の広中平祐氏とその母親の逸話を
思い起こしました。
ハーバード大学の名誉教授や京都大学数理解析研究所 所長などを歴任した広中氏ですが
その自伝には、母親は特に学歴もない田舎の人だったと記されていました。
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好奇心旺盛で山ほどの質問をする広中氏に対して、母親はその内容によって校長先生や
医者、町の有識者のところに連れて行って、「私にはわからないので、教えてやって
ください」と頼んでくれたそうです。
広中氏は母親のそうした姿勢から学んだと言います。
わからないことがあれば、知っていそうなところに積極的に聞きに行く。
成長した後も、その姿勢をずっと真似ているし、母からの立派な教えだったと述べています。
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以前にも本ブログでご紹介した逸話ですが、このような親の姿勢が
ますます求められる時代になってきたなと改めて実感しました。
沢井先生も、親御さんが物知りである必要はなく、一緒に考えたり、悩んだり、
解答を探す姿勢が大事だと説いていました。
こうしたことが、子どもたちの学ぶ力を伸ばす一因となるのです。
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好奇心の赴くまま、親子で楽しく、共に遊び、学べる時間を提供すべく
「日本こそだてカレッジ」のスペシャルイベントとして、8月20日(日)に
「Sono-Mama Family Holidayソノママファミリーホリデーを開催いたします。
参加費は無料で、子育てファミリーならどなたでもお好きなプログラムに
参加いただけます。
詳しくはこちらの協会ニュースをご覧ください。