こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。
先日、学校での給食時に窒息事故が起きるという痛ましいニュースがありました。
こうした食べものが原因となる子どもの窒息事故、あるいはヒヤリハットの事例が
「また起きたのか」というくらい続いています。
そのたびに「どうして起こるのか?」「食事環境に不備はなかったか」などの
検証がされますが、みなさんは食事の際、どのように注意していますか?
食事場面での窒息は、食品以外にも要因があります
以前もこのテーマでブログを書かせていただきました。
その際には、お口のサイズや咀嚼能力にみあった切り方など
「窒息を起こしやすい食品」に焦点をあててお伝えしていますが
(公社)日本小児科学会の「食品による窒息 子どもをまもるためにできること」※では、
「食べる力(噛む、飲み込む、等)」と「食事の時の行動」が要因として挙げられています。
一つ目の「食べる力(噛む、飲み込む、等)」では、歯科衛生士の宗田香織さんや私も
本ブログでお伝えしているように、発達に見合った硬さのものを食べ、
毎日の食事を通して、食べる機能のアップさせる重要性について述べられています。
特に離乳期が、咀嚼をするための口腔の発達が著しい時期なので
それぞれに適した硬さの目安を参考に、離乳を進めることが重要です。
ベビーフードや赤ちゃんせんべいなどでも窒息のヒヤリハットは起きています。
以前のブログもぜひ参考にしてください。
より安全な環境で食事を楽しみましょう 〜楽しく食べると共に確認したいこと【前編】
より安全な環境で食事を楽しみましょう 〜楽しく食べると共に確認したいこと【後編】
次回は、子どもの食品による窒息事故の2つ目の要因である
「食事の時の行動」について詳しく見ていきます。
※(公社)日本小児科学会の「食品による窒息 子どもをまもるためにできること」
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123
PDFでも全文をダウンロードできます。
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20231210chissoku.pdf
また、2023年12月に解説が動画でも視聴できるようになりました。
特に保育関係者の方はご覧いただくとよいと思います。
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。