こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。
先日、当協会の羽富孝が取材を受けたのですが、その取材に同席して改めて感じたことを
本日はお伝えしようと思います。
日本こども成育協会のコンテンツは、主に子どもの発達心理学を基軸としています。
そして、子どもの発達の中でも、特に変化の大きい未就学児童を対象にしたコンテンツが多い
と言う点も特長の一つです。
身長や体重といった数値で測れるような「成長」もそうですが、行動や技能、認知といった質的な変化、
すなわち「発達」も目を見張るものがあります。
一方で、こうした「発達」の変化は、数値といったものさしで測れない分、
それに気づいたり、認識したりする難しさというのもあります。
また、どの時期に、どういった発達をしていくのかという過程も、
身体的な成長に比べて知られていないという現状もあると思います。
先日の取材でも、「身の回りの物を子どもはいつから、どのくらいわかるようになるのか」
という質問がありました。
そして、そうした疑問の助けの一つが、理事の沢井佳子先生の研究データをベースに作成した
『こども発達スケール®』です。
『こども発達スケール®』では、月齢年齢を発達の進行方向の目安に据え、
発達における心理の7つの領域(社会・表現・理論・言語・数量・自然・図形)に加えて、
感覚(五感)や運動機能など身体条件の項目において、どのように「わかること」「できること」が
現れるかを示したものです。
非常にボリュームがあるため、養育者、もしくは子どもを対象にした製品・サービスの開発者の方が、
これをすべて把握、理解するのは至難の業です。
そこで、そこから情報をある程度切り出して、わかりやすく提示するという活動も行ってきました。
その一例が、沢井先生編著の『6歳までの子育て大全』に収録されている「発達スケールガイド」です。
発達心理学の難しい用語を極力排除し、日常の生活シーンがイメージしやすいような
平易な言葉で書かれています。
たとえば、先ほどの「身の回りの物を子どもはいつから、どのくらいわかるようになるのか」
という問いに対しては、
1歳ごろ 色や形の違いを見分けて遊ぶ
1歳おわり~2歳ごろ なかま分け、なかま集めができる
2歳ごろ~ 大小・長短、多少を区別する
とあります。
こうした子どもの発達の段階を把握、理解していれば、その時々にあった働きかけができます。
また、大人の期待どおりになぜいかないのかという理由が客観的にわかるため、
イライラしたり、不安になったりすることを減らせます。
こうした子どもの理解に多様な長所を持つ『こども発達スケール®』を今後さらに広めること、
また、『こども発達スケール®』を理解する基礎講座なども展開していく予定です。
ご興味のある方は、ぜひ『6歳までの子育て大全』にてご覧いただけますと幸いです。
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