こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。
2023年の初仕事は、理事の沢井佳子先生、羽富孝、大塚千夏子との
ミーティングからはじまりました。
主に、子どものよりよい成育を促す「住環境」というテーマで
沢井先生から様々な所見をお伺いしたのですが、
まさに「成育デザインとは何ぞや?」という点を改めて考えられる好テーマでした。
これまでも親子間での会話の重要性について、沢井先生のアドバイスをお伝えする
機会が多々ありましたが、会話が自然発生するような「間取りの設計」という点は
「中の人」にとっても、また新しい視点でした。
リモートワークが増えている昨今、家の中に仕事部屋をあつらえる提案なども
増えています。
家庭で発する音に遮られず、集中できる空間も確かに必要ですが
特にお子さんがいる家庭では、子ども達がある種の「社会科見学」をする
よい機会であると考えることもできます。
オフィスワークではなかなか見られなかったママやパパの働く姿を
垣間見ることができたり、それを話題に親子の会話が弾むこともあるでしょう。
協会で毎月開催している『こども成育ラボ・ラボミーティング』といった場でも
画面にしばしばお子さんが登場することがあります。
さらに、オンラインミーティングを数多く重ねている理事の大塚からは、
最近、子ども達もオンライン会議に慣れてきたせいか、画面に顔を出して
挨拶はするものの、「はけるタイミング」も心得ているお子さんが増えてきたという
所感が共有されました。
オンとオフの切り替え、さらに場合によってはミーティングに家庭の様子が
垣間見られることはよくないケースもあると思います。
けれど、参加者の同意が得られるような状況であれば、子ども達の参加は
大いに歓迎という「成育デザイン」もよいのではないでしょうか。
単に空間の問題ではなく、新たな働き方のデザインが求められているようにも感じました。
こうしたテーマに正解はありません。
多種多様な事例を持ち合いながら、よりよい方向性を探っていくことが、
今後、私たち日本こども成育協会が果たしていく役割であるということを
改めて実感した2023年の幕開けでした。