こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。
8月、お盆休みや夏休みを過ごされた方も多いと思います。
「中の人」もお盆の時期は比較的ゆっくり過ごしながら、
お気に入りの韓国ドラマを観ていました。
最近、熱心に観ていたのが『ウヨンウ弁護士は天才肌』という作品です。
自閉スペクトラム症を抱える主人公ウ・ヨンウが、
大手法律事務所に新人弁護士として入所し、担当する事案や周囲の人との
交感を通じて、一人の女性として成長していく姿を描いています。
先日最終回を迎えたのですが、初回視聴率0.1%からスタートし
SNS等での口コミで人気が広がり、最終回は17.5%まで上昇。
同日配信されていたNetflixでもグローバルランキングで1位を獲得するなど
韓国内はもとより、文化や慣習の壁を越えて、人々の共感を得ているようです。
法廷ドラマとして、様々なケースが取り上げられていましたが
中でも多く描かれていたのが「子どもと親の関係」でした。
特に印象に残っているセリフの一つが、主人公が父親に言った
「ちゃんと挫折したいです」という言葉です。
ソウル大学(日本でいう東京大学)を首席で卒業し、
司法試験でも満点近い成績を残しながらも就職できなかったヨンウ。
ある事情から、父親のコネで大手事務所に入ることになったのですが
その事実を知らされたときに、ヨンウが父親に放った言葉です。
不正採用だろうと、入所できたことに感謝しているという父親。
親になれば、子どもが挫折するつらさがわかると。
その言葉を聞いて、
挫折するなら自分一人でちゃんと挫折したい。
なぜなら、私は大人だから。
そのように、ヨンウは返したのです。
この回の放送後、さまざまな感想が寄せられていました。
自ら成長しようとするヨンウの気持ちもよくわかるが
自分も親として、わが子が挫折する姿を見守る勇気が出せるだろうか。
こうした反応が数多くあるのを見ながら、親子の感情の接点の難しさを
改めて感じました。
そして、年齢に関わらずこうした親子の感情の行き違いは
避けて通れない過程なのだろうとも思いました。
今年に入り、協会が一段と注力して取り組んでいるのが
『こども成育デザインプロジェクト』です。
子どもの理想的な成育環境を考える取り組みですが、
「子ども」という存在の理解を深めると同時に、
やはり外してはならないのが、親と子の感情の接点ではないでしょうか。
子どもは周りの人との交感によって育っていきます。
そして、親との交感は子どもに大きな影響を与えます。
一方で、親も一人の人間として成長・発達の段階にあり
さまざまな感情を抱きながら子どもと向き合っているのです。
子どもの成育環境をデザインするうえで、こうした親の感情をくみ取り、
親が子育てに、よりポジティブな感情で取り組めるような支援をすることも
見落としてはいけない点ではないか
・・・と、こうしたことにまで考えが広がった良い作品との出合いでした。
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9/15(木) 18時開催『こども成育デザインラボ』
第3回ラボミーティング
「子どもの理想的な成育環境とは」というテーマを
業界を超えて知恵を出し合いながら、様々な「解」を探っていきませんか?
<9月15日レジュメ>
前半:トークセッション(沢井佳子先生とゲストによるトーク)
「幼児期の遊びや習い事の経験はその後どのように生きるのか(たとえ忘れてしまったとしても)」
【ゲスト】
しみずみえ氏:こどもの育ちとあそびの専門家・キッザニア東京創業メンバー
https://kocp.net/profile/
水野拓宏氏 :VR開発専門家・株式会社アルファコード代表取締役
https://www.alphacode.co.jp/
後半:グループセッション
**開催概要**
日時:9月15日(木)18:00~19:30 ※延長あり
形式:zoom
参加費:無料
参加ご希望の方は、事務局までお問い合わせください。
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