夏の熱中症対策とむし歯予防《前編》むし歯になりにくい飲み方

こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

夏本番の毎日が続いていますがいかがお過ごしですか。

 

今年の梅雨は短かったので、毎年行っている梅仕事が思うように進まず

思い切って方向転換。

 

初めての梅シロップ煮作りに挑戦してみました。

 

私のように、この時期になると熱さ対策の準備を始める方も

多いのではないかと思います。

 

水やお茶をこまめに飲む他、清涼飲料水・スポーツドリンク・乳酸菌飲料などを

いつもより飲む機会も増えますね。

 

成分によって体への効果は違いますので、状況に応じて選択することは大切です。

 

けれど、むし歯予防の観点からお話しすると、やはり糖分との兼ね合いで

“飲み方”には注意が必要です。

 

熱いこの季節には冷やした甘い飲み物は口当たりがよいですし、

生得的甘味嗜好と言う、元々生まれ持った特性(本能)として甘味を好みます。

 

そのため、気づいたら

『毎日・いつも(食事中・食事以外の時間一日中ずっと)・たくさん』

飲んでしまっていたということも…

 

 

この飲み方ですと

 

・口の中に糖分が存在する時間が長くなりむし歯を発生させる

ミータンス菌の活動が活発になる

 

・口の中に食べ物が入ると酸性に傾き歯が溶けやすい環境になる

 

・飲み物で栄養摂取する習慣が定着すると噛む回数が減り唾液の量が減ったり

唾液の濃度が薄くなり、自然に元の状態に戻す作用が減少する

 

など、むし歯になりやすい生活習慣になってしまいます。

 

そこで、熱中症対策とむし歯予防を両立させる飲み方として

『必要な時だけ、量を決めて、うがいをこまめにする』を実践しましょう。

 

具体的には

 

・普段飲むのは水やお茶にして、特に暑い日や外遊びやスポーツ時だけにする

・それぞれのこどもに合わせて量を調整する(ペットボトルごと渡さない)

・ぶくぶくうがいをこまめにする

 

などの飲み方の工夫をお奨めします。

 

次回へ続く。

 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

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