こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
ぶくぶくうがいについて数回に亘り紹介してきましたが、
実際にやってみてくださった方もいらっしゃるようですね。
ありがとうございます。
ぶくぶくうがいは、帰宅時や歯みがきの後など、毎日行っている行動ですが
《より効果的に》という視点でみると
『ぶくぶくうがい、意外と難しい』
『いろんなところを動かさなきゃいけないから大変』
と、歯科医院でも患者さんがそんなふうにおっしゃることがあります。
ブログを読んでくださったママやパパからも
『保育園や幼稚園に入るまでにできないとダメですか?』
『こんなのできる(覚えられる)かな?』
『忙しくてわざわざ時間を取れない』
『うちの子はまだ小さいから完璧にできません…』
というお声をいただきました。
また、入園シーズンにはうがいや歯みがきと合わせて
『マグカップ飲みは保育園や幼稚園に入るまでに
できるようにしておかないとダメですか?』
『歯医者さんではマグトレどんなふうに教えていますか?』
というお悩み相談を伺うこともしばしばあります。
日常のあらゆる場面を想定して、ママやパパは不安に思って
いらっしゃることを痛感します。
けれど、不安や重荷に感じることはないのです。
焦らなくて大丈夫です。
子どもだった頃のことを思い出してみると、ぶくぶくうがいや、がらがらうがいは
いつの間にかできるようになっていたと思います。
歯みがきも、いつの間にか自分でするようになりましたよね。
コップの飲みも、気が付いたら普通に飲んでいた…のではないでしょうか。
順番どおりにこれができないとダメ!とか
何才までにできないとダメ!ということではありません。
口腔衛生習慣(うがいや歯みがき)であれば、大人と同じ様な食生活
(特に甘いおやつを摂る)になる頃や、歯のはえ代わりが始まる時期までに
身に付けておくとよいですね…という目安です。
なるべく嫌がらずに習慣として身につけておく時期として、
ひとつの目安にしてみてはどうでしょうか、くらいの感覚で良いのです。
そのためには少しだけポイントがあります。
・乳幼児期に周りの大人がやっている様子を見せる
・周囲のおとなのマネをしてやってみる、おとなはサポートをする
・大好きなママやパパやお友達と楽しく(時には競争しながら)やってみる
その結果、自然とやり方を学んでできるようになります。
つまり、周りの人の言動をよく観察して間違えても良いからやってみる、
そうしたトライ&エラーを繰り返し、積み重ねることで工夫して学習していくことが
必要なのです。
そして、周りの大人は
・見本を見せる
・危険がないように見守る
・どうしたら上手く行くか、一緒に行いながら考える
・上手くいったことだけではなく、挑戦したことも褒める
・楽しい雰囲気や声がけをする
といった姿勢が大切です。
後編へつづく。
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。