こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
前回は、「ぶくぶくうがい」が体や心にどのような良いこと(効果)が
あるか、8つのポイントをご紹介しました。
感染症の予防や脳の発達にも!「ぶくぶくうがい」の8つのよいこと-前編
https://www.kodomoseiiku.jp/blog/220118-2/
気分転換や楽しい歯みがきの導入に!「ぶくぶくうがい」の8つのよいこと-後編
https://www.kodomoseiiku.jp/blog/220125-2/
様々な良いことがある「ぶぐぶぐうがい」ですが、上達するためには、いくつかの
ステップがあります。
乳児や低年齢のこども・練習を始めたばかりの時は、
ぶくぶくうがいの動作が上手にできるわけではありません。
目の前のお子さんの状況に合わせて、今できることから練習を重ね
楽しく習慣づけることが大切です。
そこでまず、ぶくぶくうがいの練習のときに目安になるステップを紹介します。
ステップ1:声掛けをしたり、手本を見せこどもに観察させる
ステップ2:口に水を含んですぐ飲み込む
ステップ3:口に含んだ水をいったん貯めてから飲み込む
ステップ4:口に含んだ水を飲んでから「ぺー」と言いながら吐き出すまねをする
ステップ5:口に含んだ水をいったん貯めてから吐き出す
ステップ6:口の中の水を、両頬を同時に動かしてから吐き出す
ステップ7:口の中の水を左右の頬を交互に動かしてから吐き出す
ステップ8:唇を動かしてから吐き出す
ステップ9:口全体を動かしてから吐き出す
このように段階を経てできるようになっていくので、いまお子さんが
どこまでできるかを確認してみてください。
『何歳だから◯◯までできていないといけない』ということではありません。
お子さんごとにステップアップのタイミングはそれぞれです。
できるところまでのステップを続けながら、その先を大人がやっている姿を見せて、
お子さんがやってみようとしたら声掛けなどでサポートをしていきます。
口腔機能も含めたお子さんの成長発育の状況によってもできる動作には差があります。
年齢はあくまでも目安ですが、3才児で約50%、4才児では約75%の
こども達ができるようになるといわれています。
とはいえ、何歳でもみんな同じ進め方をしてしまっては
お子さんの興味や学び取るチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
次回からは、大まかな年齢での関わり方もご紹介いたしますね!
宗田 香織
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。