「愛と論理の調合」がすべての原点

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

梅雨空に紫陽花が美しい頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

現在、日本こども成育協会の理事であり、協会から発信する

すべてのコンテンツの総合監修をお願いしております、

沢井佳子先生を編著者とする出版企画が進んでいます。

 

今回の本づくりを進めていく中で、改めて沢井先生のお話を

じっくりお伺いする機会をたくさん得ました。

 

沢井先生は、こどもの心理発達の専門家であり、

アカデミックな見地からお母さまやお父さまが抱きがちな

育児の悩みをどうサポートするかを常に考えられています。

 

いつも感動するのは、沢井先生のアドバイスは

子育ての大変さに寄り添いながら、「それであるならば大丈夫」と

安心できるような「理にかなった」ものであることです。

 

よく、沢井先生は「愛と論理の調合」という言葉を使われます。

 

育児というと、とかく「愛情」だけが着目され

かつ「愛情」という名のもとに、何の具体性もないままに方法論が説かれ

育てる側、そしてこどもたにも、辛さや苦しさばかりが残ってしまうことが

決して少ないというのが現状です。

 

子育てに「愛」は欠かせない要素ですが、

「論理」という要素を加えることではじめて、

その愛情をこどもの成長や発達に100%活かせるのだということを

日々、子育て中のお母さまやお父さまと接するなかで、強く実感しています。

 

そして、それを沢井先生は、「愛と論理の調合」という言葉で

表現されているように思います。

 

「論理」の土台となるのは、発達心理学であり

沢井先生が長年のご研究の集積から生まれた認知発達のデータベース

「こども発達スケール®」です。

 

一方で、そうした「論理」は、残念ながら感覚的に理解できるものではありません。

 

実際の子育て現場に即した「翻訳作業」が必要な部分が多くあることも事実です。

 

日本こども成育協会では『こどもを育むすべての人に、愛と論理を。』という

指針を掲げています。

 

そして、『こども成育講座〈食専科〉』では、論理の翻訳作業をお任せできる

「こども成育インストラクター」を養成し、資格を取得された方々は

様々な子育て現場で活躍をされています。

 

また、お母さまやお父さまがご自身で気軽に論理を翻訳し、ご自身の子育てに

役立てていただけるWEBアプリケーション「オヤトコ診断」の開発・普及にも

努めてきました。

 

今後も沢井先生の「愛と論理の調合」という考え方を広くお伝えすべく

尽力し続けてまいりたいと思います。