コロナ禍の今だからこそ! パパママがお見本となって「もぐもぐ」を育む支援を

こんにちは。「こども成育インストラクター〈食専科〉」講座ディレクターの

隅弘子です。

 

梅雨の季節に入る6月。

ジメジメとした気候やなんとなく気分もウェットになりがちになってしまいます。

私はシーツやお布団をいつ干すかが気になってしまいますが、皆さんはいかがですか?

 

今回は、「おうちでぜひやってほしい食育」についてお話したいと思います。

 

家庭でできる食育というと

・食事・食育となると栄養バランスや偏食克服のための方法を考える

・丸のみさせないこと

・だらだら食べないようになど食事時間についての悩みへの方法を実践してみる

といったことが挙がるご家庭も多いと思います。

 

ですが・・・

 

今優先的に食卓で考えて欲しいのは

ずばり「ありのままの食べる姿」をお子さんにたくさん見せることではないでしょうか。

 

保育園などに通園されている場合、園児や先生などと一緒に食べる経験は従来通りですが、

「どのようにしたら美味しく食べられるのか」「食べにくい食べものも食べやすくなるのか」といった

問題解決に必要な「咀嚼力」「お口の動かし方」を見る機会が減っています。

 

むしろ、してあげたくてもできないという現状であることを認識されていますでしょうか。

 

感染予防として日々つけている「マスク」に罪はありません。

飛沫を受けない、飛ばさないという意味では必要な手段ですが、

デメリットとして「当たり前に食べる」という姿を隠してしまいます。

 

もちろん、保育所では「食べる」様子を絵本や紙芝居などの遊びの時間と通じた学習の機会は

最低限確保されていることでしょう。

 

とはいえ、リアルタイムでの生きた学習が圧倒的に制限されてしまっているのです。

 

子どもの「できた」「わかった」は、見よう見まねの最初の段階として学び、

実際に自分でやってみて会得していきます。

 

保育士の先生などが指導しづらい現状だからこそ、

ご家庭での食事がその役割を担ってほしいと思います。

 

私は普段、保育系の専門学校で教えています。

 

学科の授業の中でも、そして実習に参加する生徒たちへも

「普段食べる様子をよく見せてあげられる先生になろう」と指導していましたが、

現在は、お便りなどを通して保護者の方にその役割をお願いできるようにしようと

伝えるようにしています。

 

食育というと「むずかしそう」「今でもいっぱいいっぱいなのに余裕がない」など難しく、

そして遠いイメージと捉えられてしまうことが多いです。

 

しかしながら、「食べるところを見せる」なら意識一つで今日から実践できます。

 

そして、食べる様子を見せながら、たくさんのお子さんの成長や楽しい姿を

見る機会を設けていただきたいです。

 

一緒にご飯を一口ほうばって、「どっちがたくさんお口でもぐもぐできるかな?」

 

「右側にご飯をうごかせる? 次は左に動かせる?」

 

など一緒に食べるという遊びを通して、

噛む力を育む、たくさん噛むと楽しい!美味しい!と

発見できるような食卓で食事してみませんか?

 

マスク会食という言葉はありますが、ワイワイ大きな声で騒ぐものではないので、

楽しく食べる範囲として、ぜひ「おうちでぜひやってほしい食育」の項目に

入れていただきたいと思います。

 

 

隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士

【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。

都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。

子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。

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