昨年開催した『オヤトコ診断プロジェクト2020 オンラインセミナー』から、
新しい生活様式での子育てやその支援に役立つお話をピックアップしてご紹介する連載。
本日は、「こどもの可能性の伸ばし方」についてです。
様々なことに対して、こどもが興味や関心を持てるようにすそ野を広げてあげることが
親の役割だとはわかっているが、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。
沢井佳子先生に伺いました。
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沢井先生:お子さんの年齢により発達の度合いは異なります。
2歳児と3歳児を例にとってみても、「思い浮かべる力」に格段の差があります。
表象能力とも呼びますが、2歳のお子さんでもおしゃべりが上手なお子さんは
たくさんいますが、言って聞かせたことが理解できるのは3歳ぐらいからに
なります。
たとえば一人で外泊が必要になったとき、「お父さんとお母さんは帰らなければならないけれど、
〇〇ちゃんはここで1回寝たら一緒にお家に帰れるんだよ」と話をしたとします。
2歳児でも、「わかった」と返事をすることがありますが、実際に親御さんが帰ろうとすると
「なんで帰っちゃうの?」と、話をしたことを実は理解していなかったというのは
よくあることです。
一方で、3歳児になると話を理解していて、「寂しいけれどひとりでお泊りする」といった反応が
多く見られるようになります。
また、3歳ごろでは推理することは難しいけれど、4~5歳になると推理することに関心を持ちはじめ、
高い推理力を見せるようになる場合もあります。
このように、こどもの発達には多様なグラデーションがあるのです。
そうした発達の段階を踏まえたうえではありますが、興味関心のすそ野を広げるために
日ごろの会話がとても大切になります。
お子さんの話をよく聞き、お母さんやお父さんの話もお子さんに聞いてもらうのです。
食卓で「お母さんはトマトが好きだけれど、〇〇ちゃんは何が好き?」などの会話で構いません。
「野菜の中ではこれが一番好き」とか「小さい頃はにんじんが好きだったけれど、今はセロリが好き」
といったことをお話してもよいと思います。
お掃除や洗濯などの家事の場面で、近所の公園にお散歩にでかけたときなど、
そこで親御さんが考えたこと、感じたことを話してみたり、
今まで話題にださなかったことをあえて話題に出してみること。
そうしたことが、すそ野を広げることにつながるのです。
どんなことでも、話題に出してみましょう。
3歳以上のお子さんであれば、親御さんの悩みや心配事に、建設的なアドバイスをしてくれることさえあります。
こどもの興味・関心のすそ野を広げるという方法というのは、何か特別なことをするというより、
こうした普段の生活のなかで親子の会話を続けることのなかにあると思います。
☆オヤトコ診断プロジェクト2020スペシャルセミナーは、
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ご協賛いただきました。
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