2月17日・18日「こども成育インストラクター〈食専科〉」第3期スタート

今年初の講座が開講しました! 毎回多彩な顔ぶれとなる本講座ですが、今回は歯科関係の仕事に就かれている受講生の方が多いのが特徴です。そのほかにも、食品メーカーで子どもたちへの食育活動もされている広報担当者、保育事業に本腰を入れはじめた経営者の方などにご参加いただいています。


第1日目は、本講座の総合監修をされている沢井佳子先生の「こどもの心理発達」の講義から始まります。講義のあとは沢井先生を囲んでのランチ会も開催しました。自己紹介を兼ねて、沢井先生に講義などについて質問も出ましたが、子育て中の受講生からはこんな声も。


その受講生の方は、「こどもが自分より自分の夫の母親に懐いている」ことで、少し子育てに自信を失っていたとお話されました。けれど、沢井先生の講義を聴く中で、発達心理の観点から「こどもが自分より義理の母に懐く理由に合点がいった」そうです。また、沢井先生からのアドバイスもあり、とても安心をされたご様子でした。


本講座は、ママの子育てを支援する専門家の育成を主眼に置いてはいますが、まずはこのように、ご自身の子育ての悩みや困りごとの解決の糸口が得られることも大きな学びの一つとなっているのだと感じた一コマでした。

ランチタイムの後半は、皆で平昌オリンピックのアイススケートの試合も観戦! 金メダルのかかった試合だっただけに、「まずは結果を見届けてから」という講師の方の粋な計らいで、即席ライブビューイングとなりました。

日本の選手が金・銀メダルを取ったことを見届けて、午後の講義がスタート! 瀬尾知子先生の「こどもの食行動」です。講義の中で、人間と動物の食行動に違いを説明くださるのですが、瀬尾先生は毎回、自ら動物園や水族館などに出かけられて、動物たちの食行動の様子をビデオ撮影し、資料素材として使われます。今回はどんな動物が登場するのだろうと、事務局の密かな楽しみにもなっています。

また、「食行動」に関する事象をご自身のエピソードを交えてお話くださるのですが、そのエピソードが毎回抱腹絶倒! 長い1日を飽きさせないようにと、瀬尾先生の愛を感じる瞬間です。

1日目は講義の後に懇親会も開催。食を楽しく共にすることで、受講生同士の仲間意識もさらに深まったようでした。

第2日目は、隅弘子先生のよる「健康食育・基礎編」です。午前、午後の計5コマでみっちり1冊のテキストを学ぶ、本講座の「肝」ともいえる内容です。

こどもの食について知識を得る前に、まずは自身の食を見直すというのが本講義の目的です。食に関するさまざまな情報が氾濫する中で、いかに自身の食を選び取っていくか、そのための裏付けとなる知識が、こどもたちの食に関するアドバイスの礎となるからです。

隅先生は管理栄養士としての専門知識のみならず、ご自身も子育て中であり、さらに子育てママのアドバイザーとしてもかなりの実践を積まれてきたご経験から、より現場に即した内容で受講生の皆さんに語りかけるような講義をされるのが魅力です。

長丁場かつスピーディーに展開していく講義ですが、最後まで集中力が途切れることなく、貪欲に吸収されている受講者の皆さんの姿がとても印象的でした。

次回の講義は3月になりますが、それまでにかなりのボリュームの課題に取り組んでいただきます。4月の最終日まで皆さんが元気に完走できるよう、事務局もしっかりサポートしてまいります!!