沢井佳子先生が行く!立川市「ふじようちえん」訪問レポート

12月4日開催の『オヤトコ診断プロジェクト2020 クリスマス・スペシャルセミナー』では、

当協会理事の沢井佳子先生と「ふじようちえん」加藤積一園長の特別対談が予定されています。

 

先日、その打ち合わせで沢井先生が「ふじようちえん」を訪問しました。

 

園に到着してまず目に飛び込んできたのは、トウモロコシや稲穂を干す園の軒下!

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらの園では、生き生きとした季節の体験がおこなわれているんですね」と

沢井先生の足取りも心なしか早くなりました。

 

到着するとお出迎えくださった加藤先生は、

すぐにでも沢井先生を園内ツアーに連れ出したいというご様子。

 

それだけ、加藤先生の思いが詰まった園舎なのだということがわかります。

 

まずは、キッチンスタジオで加藤先生からそのデザイン、設計に込めたコンセプトを伺いました。

 

完成時にとても話題となった円形で特徴的な園舎のデザインも、

「こどもが育つ道具としての園舎」という考えに基づいたものであるということがわかりました。

 

そしていよいよ園内ツアーに出発!

 

こどもたちの楽しげな声が溢れ聞こえてくる中、

まずご案内いただいたのは「ポニーのハル」の小屋です。

 

大好物の葉を手に、ハナに近づく沢井先生はお得意の「プロの5歳児」ぶりを発揮。

 

見ているこちらも、思わず童心に戻るような動物とのふれあいの時間です。

 

お誕生日月の園児はハルに乗ってお披露目できるのがお誕生日プレゼントなのだそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分より大きな生き物との触れ合いは、大人でもドキドキ、ワクワクする瞬間なのですから、

こどもたちにとってはかなり刺激的なプレゼントになるに違いありません。

 

次にご案内いただいたのは、落ち葉を貯めているという大きな木枠。

 

こどもたちが我先にと落ち葉のプールにダイブしていきます。

 

落ち葉にまみれてとても楽しそう!

 

前のめりになりキラキラした瞳でこどもたちを見守っている沢井先生の姿に、

「先生がこどもたちと一緒に落ち葉にダイブされたらどうしよう」と少しヒヤヒヤしたほどでした(笑)

 

落ち葉の香りや感触、土が残る埃っぽささえも、

こどもたちが季節を身体いっぱいに感じるセンサーを育んでくれるに違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

季節を身体いっぱいに感じる仕掛けはさらにあって、

こどもたちが田んぼで稲を育てるという体験学習もその一つです。

 

先日は刈り取った稲を脱穀するイベントをおこなったのだそう。

 

到着した際に目に飛び込んできた稲穂はまさにそのときの物なのですね。

 

まだ残っていた稲で沢井先生も脱穀に挑戦されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もみ殻とゴミをふいごで飛ばしてお米だけを残すという機械は、

人生経験豊かな沢井先生もさすがに初体験だったとのこと。

 

こうした体験を自然にできる設備が、他の遊具と同じように園内に設置されている。

 

それは、こどもの発達に非常に価値あることではないかと感心しました。

 

加藤先生は、稲を脱穀することで米粒がもみ殻から取り出されていく過程を

「お米の正体がわかる」とお話くださいました。

 

お茶碗に入っているごはんは、田んぼからどのような過程を経て食卓の「ごはん」となるのか。

 

それを実際に見て、体験しながら学ぶことができるのです。

 

脱穀場に隣接する円形状のガラスの小さな園舎の中では、

英語のレッスンを楽しんでいるこどもたちの姿が見えました。

 

「ふじようちえん」では、英語教室のクラスを4歳児から実施していて、

高校生まで継続して受けられるクラスを設けています。

 

「英語を学ぶことで、母語である日本語を認識する」という考えに基づき、

英語教育が積極的に取り入れられています。

 

さらに、一時的な学びにとどまらず、卒園後、高校生まで学べる体制があるということに驚きました。

 

このように、昔ながらの稲作体験と最新の英語教育が自然に隣り合って存在し、

こどもたちはその間の自由に行き来していることがわかります。

 

円形園舎の中庭に入っていくと、芝生のフィールドが広がっていました。

 

事前に拝見していた写真では平たんに見えていましたが、実際は凸凹や高低差があって、

こどもがちは足の裏でその不安定さを感じながら駆け回ることができます。

 

円形園舎の目的は、そうした芝生やウッドデッキで遊びながら身体を鍛えていくことだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふじようちえん」の円形園舎は、そのユニークな建築様式でメディアからも注目されることが多いのですが、

決して奇をてらったものではなく、「育つ道具としての設計」であるということを、しっかり伝えていきたいというお考えから、

「園舎の見学会」も実施しているというお話でした。

 

園舎ツアーで多くの刺激や気づきをいただいた後に、4日の特別対談の打ち合わせをいたしました。

 

すっかり意気投合された加藤先生と沢井先生。

 

全身を使って体験し、その体験から考え、発見するという「ふじようちえん」の園舎に込められた

コンセプトに沢井先生も非常に共鳴され、特別対談のテーマにつながるようなディスカッションへと発展していきました。

 

どのような対談になるかは、当日のお楽しみですね。

 

『オヤトコ診断プロジェクト2020 クリスマス・スペシャルセミナー』は、お申込みいただいた方に、

オンライン視聴できるURLをお知らせいたします。

 

また、申込みしたけれど当日ご覧になれなかった場合も、収録した動画URL

を後日ご案内いたしますのでご安心ください。

 

セミナー詳細・お申し込みはPeatixで承っております。

https://oyatokosindanseminar.peatix.com/

 

また、スクエアオンラインチケットサイトでもお申込みいただけます。

https://kodomoseiiku-settlement.square.site/

 

ご参加をお待ちしております!