「キシリトール」ってほんとうに効果があるの?

歯科衛生士で、『こども成育インストラクター《食専科》』アンバサダーの宗田香織さん。

昨年12月には「キシリトールマイスター」の認定も受けられました。

そこで今回は、お子さまのむし歯を気にするお母さま方からの質問も多い

「キシリトール」について解説してくれました!

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こんにちは。宗田香織です。

私が学生の頃…もうかれこれ25年以上前になりますが、授業でキシリトールを含む

代用甘味料について学びました。

 

そのときは、市販で発売されている商品もまだ少なく、ご存知ない方が多かったです。

 

現在は、ガムやタブレット・あめ・チョコレートや清涼飲料水など

さまざまな食品に使われることが多くなりました。

 

皆さんが口にする機会も増えていると思います。

 

『甘いのにどうしてむし歯にならないの?』と、歯医クリニックで販売しているのを

不思議に思われたり、本当に効果があるのかと患者さんから質問を受けることもよくあります。

 

代用甘味料のひとつであるキシリトールは、実はイチゴやほうれん草などの

果物や野菜にも含まれています。

 

そして、

・むし歯の菌の栄養源にならず、菌の活動を抑制する

・歯みがきの時、プラーク(菌の汚れ)を剥がれやすくする

・歯(エナメル質)を強くする

・ガムやあめで摂取することで長時間お口にとどまる

などの特徴から、キシリトール商品は歯科でも取り入れられています。

 

私も、お子さんのむし歯が心配な保護者の方や、日常生活でついつい甘いものを

食べる回数が多くなってしまう方にはおすすめしています。

 

先日、『1~2才の小さい子どもはガム食べられないし

タブレットは喉に詰まったりしそうだからどうしたらよいの?』と相談をうけました。

 

確かに、小さいお子さんはまだガムを食べることができません。

 

また、タブレットも誤嚥して窒息してしまいそう、と不安ですよね。

 

まだガムが食べられない小さなお子さんや、キシリトールガムは一般的なガムより硬めなので

咬みにくい場合は、タブレットがおすすめです。

 

お子さんに与える事を考慮して、タブレットは馬蹄形やドーナツ型にして

窒息防止の措置をしている商品もあります。

 

キシリトールはお口の中に長時間とどまっていることで効果が上がりますので

ご家庭でタブレットをさらに小さく砕いて少しずつ与えるのもおすすめです。

 

次回に続く。