日本こども成育協会理事の沢井佳子先生と、料理芸人で2児の男の子の子育て
真っ最中のクック井上。さんのトークショーレポート。
前回は、4歳ごろは多くの学びを調整するのに時間がかかるため
それまで出来ていたことが出来なくなるような、エラーが生じやすい
時期であることをお伝えしました。
今回は、これからの時代に求められてくる幼児期の学びについて
沢井先生のお話をご紹介します。
これからは、より「考える力」が求められる時代になっていきます。
そして、考える力を伸ばすためにも「自分で物語ること」「親子で話す時間」を
大いに奨励すべきだと沢井先生はアドバイスされます。
スマートフォンの普及により、デジタル画面を通したコミュニケーションが
主流となってきています。
育児の現場でも、遊んでいるお子さまの横で、お母さまがスマートフォンを
操作しているといった光景が増えつつあります。
しかしながら、親子でアイコンタクトを取りながら会話をする時間が
実はとても重要なのです。
会話をすることで相手の言葉が脳への刺激となり、「次はこれを話そう」
「ああ、これを伝えなければ」といった話を作る力、
さらには考える力を伸ばすことにつながっていくからです。
また、アナログのコミュニケーションは言語という記号以上に
さまざまな情報が含まれています。
「ごめんね」という言葉も、ぶっきらぼうに言うのか、小声で言うのかでは
意味合いが異なって相手に伝わっていきますし、そういった情報も
理解したり、考えるうえで必要となる情報です。
こうしたことからも、ご家庭での親子の会話を増やしていくことが
いかに大事かがわかるでしょう。
次回へつづく。