幼児期の学びは、スマホ<運動技能

日本こども成育協会理事の沢井佳子先生と、料理芸人で2児の男の子の子育て

真っ最中のクック井上。さんのトークショーレポート。

今回は、「学び方」についてお届けします。

 

前回、数の概念を学ぶために、みかんを使ったり、液体の入ったコップを使う

学び方をご紹介しました。

 

前回の記事はこちら

 

最近は、手軽なスマホを使って数を学ばせることも多くなってきましたが、

沢井先生は「運動技能」を大事にしてほしいとアドバイスされます。

 

たとえば、スマホでは電源を切ったり、画面を変えることで消えてしまいます。

すると、実際にみかんを並べて数を確認したときのような

モノはどのように並び替えても同じ、見方が違っても同じということが確認できません。

 

そうした理由からも、幼児期の基礎的な段階ではあまりスマホに

頼ることのないようにしてほしいそうです。

 

また、文字の書き順も然り。

書き順を学ぶソフトなども多く出回っていますが、いちばんの方法はお母さまが

実際に書いているところを見せることです。

 

もちろん、お母さまが書き順を間違えているとそのまま覚えてしまうので、

気を付ける必要はあります。

 

けれど、あるお子さまの例ではスマホ上で正しくひらがなを書けていたのに、

いざ鉛筆を持って紙に書いてみたらめちゃくちゃになってしまったそうです。

 

ですから、実際に鉛筆で書いてみる、クレヨンで色を塗ってみる、

はさみで紙を切ってみる、折り紙を折ってみるという「運動技能」を

幼児期の学びでは大事にしてほしいというのが、沢井先生からのアドバイスです。

 

次回につづく。