三項関係でお子さんとママの歯ブラシの上手な選び方

「こども成育インストラクター〈食専科〉」第3期生で、歯科衛生士として長年のキャリアを持つ宗田香織先生。今秋より、「こども成育インストラクター〈食専科〉」のアンバサダーとして活躍しています。

 

歯科の現場でも、お母さん方の「お子さんのお口に関するお悩み」がよく聞かれます。そうしたお悩みについて、歯科衛生士、そしてこども成育インストラクターの目線から有効なアドバイスを宗田先生がお伝えします!

 

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今回のテーマ:歯ブラシの選び方

 

ここ数年、健康を意識する方が多くなり、ドラッグストアーなどでも歯ブラシの種類が豊富に揃えられていてますね。

 

どれを購入するか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

さらに、お子さんの歯ブラシ選びとなると尚更悩んでしまうのではないでしょうか?

 

 

前回のコラムの中でもお伝えしたように、お子さん自身に歯ブラシを持ってもらい、遊びのひとつとして歯みがき(顔や口の中の触れる経験をする)に慣れてもらうことが、歯みがきを好きになるポイントの1つです。

 

けれど、ここで気を付けなくてはいけない事は

 

①喉突き事故に注意して大人がしっかり見守る

②ポジティブな声かけをして、ママも一緒に歯みがきを楽しむ

 

の2点でした。お子さんの安全を確保しつつ、三項関係を上手に活用してママと一緒に、歯みがきの経験を増やす事

を前回ではお伝えしています。

 

今回は、“喉突き事故”対策として、乳幼児のための歯ブラシの選び方についてお話いたします。

 

 

大人が使用する歯ブラシは、柄が細くコンパクトタイプのため、力のコントロールや緻密な動きが出来なかったり、柄が長いという理由で、お子さんの喉突き事故が起こりやすくなります。

 

また、子ども用の歯ブラシは、毛の長さが短いものが多いために硬く感じてしまい、「歯みがき=痛い」というイメージが付きやすくなってしまいます。

 

これらのことから、お子さん(特に、乳幼児)の歯ブラシは

 

①柄が太く短いもの

※特にドーナツタイプや柄の根元にストッパーが付いているもの

②毛足が8㎜程度のもの

③毛の硬さは“軟らかめ”のもの

※腕の内側で擦っても痛くない程度の硬さ

 

をポイントに選ぶことをおすすめします。

 

購入時にお子さんの好きな色にしたり、ママやパパと同じ色で揃えてみるのも良いですね。

 

その日のお子さんの気分で選べるようにいくつかのタイプを揃えて、大人がお子さんと一緒に

 

『今日は何色の歯ブラシでみがきたい?』

『どの歯ブラシが好きかな?』

『ママにも持たせて』など

 

ママ⇔歯ブラシ⇔お子さんのポジティブな三項関係で、お子さんの“歯ブラシ楽しい!好き!”の体験をたくさん増やしてあげてくださいね。