前回は、幼児期に文字の詰込み型学習をすると生じてしまう
弊害の可能性ついてお伝えしました。
前回の記事はこちら
お子さまの豊かな発想をしぼませずに文字を覚えていくには
養育者の方々はどのように接したらいいのかについて本日はご紹介します。
まず文字を書くことを覚えさせる前に、「お話して」と促してあげるのがよいと
沢井先生は言います。
内容は今日あった出来事でもいいですし、空想の物語でもかまいません。
お子さまがお話になりたいことでよいそうです。
そして、養育者の方が「ひらがな」でそれを口述筆記するのです。
「えーっとね、えーっとね」という話のつなぎの言葉もすべて
文字にするとよいそうです。
養育者の方が文字にしているのを見ながら、お子さまは自分が話したことが
文字になることを発見するのです。
そして、速記者をしている大人が「かっこいい」と思い、真似をしたくなります。
「自分も早くあんな風に書きたいな」と思いようになりますし
何度も書いているところを見ているうちに、文字も自然に覚えていくのです。
さらには、書き取ったことを読み上げてあげることで、
話をしたことが文字として残っているのだということがわかります。
すなわち文字の働きについても、お子さまは自然と理解することが
できるようになるというわけなのです。
今後も引き続きトークショーから沢井佳子先生のアドバイスを
お伝えしてまいります。
ご期待ください!