こどもの認知発達のスペシャリスト沢井佳子先生と、料理芸人で自らも3歳と5歳のお子さんのパパである
クック井上。さんのトークショーレポート第2弾では
2~3歳の「イヤイヤ期」についてお伝えしてきました。
前回の記事はこちら
▷イヤイヤ期おめでとうーソノママホリデー 沢井佳子先生トークショーより
イヤイヤ期というのは認知発達の証であり、少しでもお母さまの負担を減らす策として
「A案とB案のどちらかから選ばせる」二者選択を使うなど「戦略家」になることも
時には有効というアドバイスを沢井先生はくださいました。
「イヤイヤ」というお子さまに対して、ついつい言ってしまいがちな
「困った子ね」「ダメじゃない」という言葉。
育児で日々大変なお母さまやお父さまの状況を考えれば
「そういう言葉を言いたくなってしまう気持ちはとてもよくわかる」と
沢井先生も共感されます。
それでも、「できる限りそうした言葉は発しないように心がけてほしい」と
沢井先生はアドバイスをされました。
なぜなら、この時期のお子さまはとても「ものまね上手」です。
お母さまやお父さまが怖い顔をしながら、「ダメでしょう!」と言えば
口調や表情まですべて鏡のように真似をします。
「それが怖い」と沢井先生は言います。
お子さまは、お母さまやお父さまの言っていること、行動をしっかり見ていて
3回ぐらい見れば、ばっちり真似ができてしまいます。
お子さまが大好きな、愛着関係にあるお母さまやお父さまは
真似をする魅力的な対象です。
また、この「真似をする」という行動は生物的本能であり、
自分の親を真似れば生き延びやすいという自然なものなのです。
ですから、「イヤイヤ」というお子さまに対して、
「ダメ!ママもイヤ!」と言えば、その「イヤ」が真似をされてしまい
果てしないイヤイヤ合戦にもなりかねないというわけなのです。
次回は、ご家庭での「言語」の大切さについての
沢井先生のお話をご紹介します。
お楽しみにお待ちください。