困ったときは、人形などの「第三者」を上手に活用してみましょう

これまで2回にわたって、まだ言葉で気持ちや考えを伝えられない0~1歳児の時期について、どのように周りのおとなたちは接していけばいいかについて、沢井先生とクック井上。さんのトークショーからお伝えしてきました。

▷1回目「こどもはそんなに試行錯誤はしていない」はこちら

▷2回目「親子間のコミュニケーションの秘訣は、行き届いた『コンシェルジュ』であること!」はこちら

 

今回は、こどもが言うことを聞かないや機嫌が悪い時のコミュニケーション方法についてご紹介します。

 

たとえば、危険な方にこどもが行こうとして止めるけれども、聞いてくれない。

 

困ったなという時には、ぬいぐるみや人形を使って同じ問題行動を見せるのが良いと沢井先生は言います。

 

腹話術の要領で、「このまま進むと、穴に落ちちゃうかもしれないけれどいいかしら?」と、こどもがやろうとしている行動を人形にやらせて見せるのです。

 

そうすると、こどもは危険だということは理解できるので、「ダメ」と口では言えなくても、人形を引っ張るなどの行動で安全な方へと導びこうとします。

 

同じように、「泣いちゃっているけれどどうする?」「こんなことをしているよ」とこどもの問題行動を、人形を使って客観的に見られるように示すことがポイントです。

 

そうすることで、こどもは冷静に判断するようになり、「こういう恥ずかしいことはできない」と自ら思って、問題行動をやめると言います。

 

幼児番組などに登場するキャラクターも原理は同じです。

 

沢井先生は、そうしたキャラクターを「学友キャラクター」と呼んでいるそうですが、こどもたちは学友キャラクターの行動を通じて良い行動、悪い行動を学んでいきます。

 

人形やキャラクターといった「第三者」の存在を普段の親子のコミュニケーションの中でもうまく活用すると、行き詰まることなくうまくコミュニケーションが図れるようになるのです。

 

 

0~1歳の時期のコミュニケーションの取り方、参考になりましたでしょうか?

 

今後も、ソノママホリデーのトークショーから参考になるポイントをお伝えしてまいります。

 

ご期待ください!