今回も引き続き、日本こども成育協会が主催したイベント『ソノママホリデー』での沢井佳子先生とクック井上。さんのトークショーの模様をご紹介いたします。
0~1歳という、まだ言葉では気持ちや考えを表現できない時期。
けれど、理解力はしっかり発達しているのだという沢井先生のお話を、前回はご紹介しました。
そうしたお子さまに、周りのおとなはどう接すればよいのでしょうか。
沢井先生は、「コンシェルジュであれ」とアドバイスくださいました。
こどもが何かをやっているときは、「あっちへ行きたい」「この中が見たい」といった、何かしらの動機や目的があるのです。
それを上手に伝えることがまだできないので、言うことを聞かず、頑固になっているようにおとなの目には映るのです。
ですから、そういったときには「こっちかな?●●ちゃんは、こっちに行きたいのかな?」「中が見たいのかな?」というような、実況中継、探りを入れる言葉かけをしてあげるとよいのです。
そのうえで、「こっちに行くと危ないから、あっちに行こうか」「ここからは見えないから、あそこに行ったら見えるよ」と、誘導してあげれば意外とこどもたちは納得してくれるもの。
同じ目線になって、行き届いたコンシェルジュのように「お客様こちらです。ご案内しましょう」というスタンスで接すれば、こどももこちらの言うことに耳を傾けてくれると、沢井先生は言います。
言葉を話す前のこどもの状態は、おとなが外国に行ったときと同じ状態です。
身振り手振りのボディーランゲージを駆使すれば、なんとかコミュニケーションが図れます。
親子関係も同様。言葉以前の「前言語的コミュニケーション」をたっぷり使ってやり取りすることで、「ツーカー」の間柄になれるのです。
次回は、こどもが言うことを聞かない、泣いていたり、機嫌が悪い時のコミュニケーション方法について、沢井先生のアドバイスをご紹介しますね。
ご期待ください♪