3月末に日本こども成育協会が主催したイベント『ソノママホリデー』では、未就学児の保護者の方向けに、協会理事でありこどもの心理発達のスペシャリスト沢井佳子先生と、料理芸人で自らも3歳と5歳のお子さんのパパであるクック井上。さんのトークショーを行いました。
未就学児とひと言で言っても、その年齢・月齢によって、子育てのお悩みはずいぶんと異なってきます。
そのため、参加者が今お困りの事柄に関するお話を聞いていただけるよう、0~1歳、2~3歳、4~5歳と3つの年齢の幅で区切り、それぞれのグループに応じたトピックスでお伝えできるよう工夫をしました。
今回は、0~1歳のグループでどのようなお話があったのか少しご紹介したいと思います。
このグループでメインのテーマに上がったのは、「まだ話すことができないこどもと、どのようにコミュニケーションをとればいいのか」というお悩みです。
沢井先生は、言葉によるコミュニケーションはまだできずとも、「こどもはすでにいろいろなことを表現している」とお話しくださいました。
言葉ではなく、行動で示しているのです。よく「こどもは、いろいろな試行錯誤をしながら成長している」と言われますが、沢井先生によると、実はそれほど試行錯誤はしていないそうです。
こどもたちは、周りにいるパパやママ、おとなたちの行動をよく観察しています。
たとえば、わかるはずもない、もちろん教えてもいないビデオやスマートホンの操作をお子さんがスラスラとやっていた、という経験をお持ちの保護者の方も多いと思います。
クック井上。さんのお子さんも、コンピュータ上でYouTubeのページが見られないように設定していたのに、別のサイトの動画ページからYouTubeのページに飛ぶという驚きの行動をしたことがある、というエピソードを披露してくれました。
こどもたちは、パパやママがやっていることをよく観察して記憶し、必要なときにそれを再現しているのだそうです。
ですから、まだしゃべることができなくても、こうした行動を観察していれば、「ちゃんと理解しているのだな」ということがわかるのだと、沢井先生は教えてくださいました。
そして、気持ちや考えを言葉ではまだ表現できない時期のお子さんに、おとなはどのように接したらいいのかについてもアドバイスをくださいました。
それについては、また次回お伝えしたいと思います。
キーワードは「コンシェルジュ」。お楽しみに!!